自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

より高い安全性のためのコンパクトなテクノロジー
二輪用ボッシュ新世代 ABS

  • 最小サイズ、最軽量の ABS で、さらに制御性能も向上
  • BMW、カワサキ、KTM、モトグッチ、スズキに搭載
  • ABS は二輪による重大交通事故全体の約10%を防止可能

ここ数週間の間に、さらに性能が高められたボッシュ製アンチロックブレーキシステム(ABS)を搭載したモーターバイクが、次々と市場に導入されました。「ABS8M」世代は現在、世界で入手できる二輪用 ABS としては最小サイズ、最軽量の製品です。重量はわずか1.5kg、容積は約1リットルです。エンジニアたちが実現させたのは小型軽量化だけではなく、その機能にもさらに磨きがかけられました。制御がオンになる際にブレーキレバーに伝わる振動が格段に小さくなったほか、路面状態が不均一な状態でフルブレーキングした場合も、異なる摩擦係数に対応してシステムがブレーキフォースを調整する速度もより迅速になっており、これによって制動距離がさらに短縮されています。メーカーやバイクのタイプによっては、レーシングコースやオフロード走行時にライダーが ABS をスイッチオフにすることもできます。

この最新世代のボッシュ ABS を搭載したモーターバイクはさらに数種類の市場導入が予定されています。BMW R 1200 S、BMW F 800 S、BMW F 800 ST、カワサキ ER-6n、カワサキ ER-6f、KTM 990 Adventure、モトグッチ Breva 850および1100、モトグッチ Norge 1200、スズキ V-Strorm 650 の各モデルにこのシステムが標準装備またはオプション装備されます。

ホイールロックを防止し、可能な範囲で最良の減速を実現

モーターバイクで最適なブレーキングを行うことは簡単なことではありません。緊急時、多くのライダーはホイールのロックを恐れてブレーキを十分にかけられないか、またはブレーキングが強すぎてホイールがロックし、転倒してしまいます。ボッシュのアンチロックブレーキシステムはモーターバイク専用に設計されており、ライディングを極めて安全にしてくれます。「ライダーはどんなときでも転倒の心配なくフルブレーキングすることができます」と、ボッシュでモーターバイクのブレーキコントロールシステムを担当するロルフ・フンメル(Rolf Hummel)は述べています。「最新のシステムは12年にわたる二輪用 ABS システムの開発で積み重ねてきた経験の成果です。ボッシュは、四輪用の ABS を28年以上前から量産しています。」アリアンツ火災海上保険会社(Allianz insurance company)が2005年に発表した交通事故研究報告によると、二輪による重大事故全体の約10%は ABS によって防止できるか、または少なくとも事故結果を最小限にすることができたであろうと結論づけています。これは二輪事故時の転倒の最多原因はブレーキングのミスによるもので、このような事例の93%は ABS によって防止できたであろうという、ミュンヘンの車両安全協会(Institut für Fahrzeugsicherheit)が数年前に行った調査結果を裏付けるものです。このようにこのテクノロジーによって著しく安全性が向上するほか、さらに ABS 搭載車両は売却価格が高いことがメリットです。

ボッシュは第一世代の二輪用アンチロックブレーキシステム「ABS2L1」を1994年に量産開始して以来、100,000個以上のシステムを生産しています。最初のシステムは重量4.5kgで、最新世代の「ABS8M」と比べるとおよそ3倍の重さがありました。1998年に市場導入された第二世代の「ABS5M」は重量が2.6kgでした。そして今も、開発者はさらなる改良を進めています。次世代の二輪用 ABS は、たとえばさらに高い安全性、より短い制動距離、横転危険性の低減などを実現するでしょう。加えて ESC をベースにした坂道発進アシストなど、すでに四輪で導入されている便利な機能も考えられています。

注) この Robert Bosch GmbH 発行プレスリリース(日本語訳)は、ドイツ国内での状況に基づいておりますので、日本市場においては一部その内容が異なる場合もございます。あらかじめご了承ください。


このプレスリリースは2006年7月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>