経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

「CSR 報告書」第一号を発行
ボッシュ:環境保護と資源保護に焦点
2005年は約1億2,500万ユーロを環境保護に費やす

  • 総エネルギー消費量と廃棄物量を削減し、リサイクル率を増加
  • BBT Thermotechnik と Bosch Rexroth は再生可能なエネルギー資源を利用したシステムで成長
  • ボッシュは「Jugend forscht」(青少年の研究コンテスト)や「Knowledge Factory」などの教育活動を支援

シュトゥットガルト発: ボッシュ・グループはこのたび初めて「CSR(企業の社会的責任)」に関する包括的な報告書を発表しました。この70ページにわたる報告書では、ボッシュが行っている従業員、社会、環境に対する取り組みの多数のプログラムの詳細がまとめられています。「企業の社会的責任とは、事業利益の創出をはるかに上回るものです。これは事業活動、社会、環境保護と資源保護への関わりの中心に位置するものです。」ボッシュ取締役会メンバー、ペーター J. マルクス(Peter J. Marks)は、ドイツ産業の持続可能な発展のためのフォーラム『econsense』での合同記者会見の席でこのように述べました。マルクスはまた、CSR はボッシュの長期的視野に立った経営戦略において、さらなる推進力となる、と述べました。「私たちは、目先の事業活動やその結果としての利益といった当面の関心事より、もっと先を目指しています。」

2005年、ボッシュ・グループは全世界で総計約1億2,500万ユーロを環境保護のために支出しています。その結果、数多くの成果を上げています。2005年のボッシュ・グループにおける総エネルギー消費量は、前年比で17%減少しています。この減少分のほとんどは、ブデルス(Buderus)社の鋳造部門および特殊鋼部門の売却によるものです。総廃棄物量は、2005年は約11%削減されました。同年のボッシュにおける廃棄物リサイクル率は64%から77%へ増大しています。「環境保護や資源保護は、経済的にも十分引き合うものです」とマルクスは言います。多岐にわたる製品ポートフォリオをもつ多くの事業部における例を見ても、エコノミーとエコロジーがいかに補完し、支えあっているかということが、はっきりとわかる、と述べ、「私たちは環境保護問題に対する技術的ソリューションを探求し、それを見つけ出しています。企業の社会的責任はペイするのです。」

ソーラー暖房システム: 太陽熱を利用して熱を作り出す
2005年、BBT Thermotechnik 社はその総売上高26億ユーロのうち6%を、再生可能エネルギーを利用したシステムによって達成しています。2004年、この割合はわずか2%でした。2006年、BBT Thermotechnik 社はこの数字が10%に増加すると見込んでいます。この数字を実現するため、BBT Thermotechnik 社は太陽熱から熱エネルギーを発生させるソーラー暖房システムに特に期待をかけています。BBT Thermotechnik 社の取締役会メンバーであるクラウス・フッテルマイアー(Klaus Huttelmaier)は「このシステムが、太陽という半永久的に無限の資源を利用する技術であるということが非常に重要である」ことを強調しています。2005年、ソーラー暖房システムは、他の再生可能エネルギー資源と比較して世界のエネルギー需要に対する貢献度では第2位につけています。貢献度がソーラーに勝っているのは風力エネルギーシステムだけでした。

風力と海洋エネルギーで発電
その風力エネルギーシステムに対する世界の需要は高まり続けています。2005年、ボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)は、同社の持つ技術による風力エネルギーシステムによって7,500万ユーロの売上を上げています。2006年、このシステムの売上高は1億ユーロに達すると見込まれています。ボッシュ・レックスロスは、インドだけでもこの数年間に風力システムを1,000箇所近く設置しています。ボッシュ・レックスロスは将来、海洋エネルギーを利用した発電システムへの協力も計画しており、すでに関連プロジェクトに参加しています。ボッシュ・レックスロスのトランスミッション製品と油圧コンポーネントを備えた最初のプロトタイプはすでにノルウェーとイギリスの沿岸地域で試験が開始されています。最近の調査によると、海洋エネルギーの利用に適した場所は、ヨーロッパ全体でおよそ100箇所あると言われています。

自動車機器のリサイクル・プログラム
環境保護、資源保護に関するボッシュの取り組みには、さらに製品リサイクルがあります。オートモーティブ・アフターマーケット事業部は、『Bosch Exchange』プログラムという名称で、スターターやオルタネータなどの自動車機器を再生しています。これらのリビルト品は新品と比較すると、品質は同等であるのに最大30%まで価格が安くなっています。2005年に約150万個の再生自動車部品を供給しているボッシュは、この分野で世界有数のメーカーといえます。中古スターターやオルタネータの再利用だけを見ても、ボッシュは年間で2,000トン以上の原材料を節約することができます。現在のところ『Bosch Exchange』プログラムは21の製品グループで構成されています。リビルトの需要、特に年式の古い車のオーナーからの需要が増加していることから、ボッシュはこのリサイクル・プログラムの製品レンジを増やすことを計画しています。

未来への投資
「私たちのコーポレートスローガンである“Invented for life”は高い品質基準の製品・技術・サービスの提供による人々の生活への寄与だけを指しているのではありません。環境保護にも貢献する革新的で有益なテクノロジーを開発する義務があることも意味しているのです」とマルクスは述べます。このような社会的要求に応えるために、ボッシュは多額の資金を研究開発に投じています。2005年の研究開発費は30億ユーロを超えており、これは総売上高415億ユーロの7.4%に相当します。「このようなハイレベルの投資を私たちの未来のために続けていかなければ、ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)や高圧ディーゼル燃料噴射システムの開発のような革新力を持続していくことはできないでしょう」とマルクスは言います。

さらにボッシュは従業員に対しても投資を続けています。ボッシュ・グループは従業員教育のために毎年2億ユーロ以上を費やし、従業員の国際的経験を促進する特別プログラムも設けています。昨年は1,800名以上のボッシュ従業員が、自分の母国以外の海外に派遣されています。2006年にはこの数字はさらに上昇し、約2,200名になるでしょう。また、ボッシュには時短・休暇やフレックスタイムの勤務パターンがおよそ100通りもあり、従業員が自分の家族の状況に合わせて働き方を調整することができます。このことは結果として、従業員と会社との一体感を高めています。「当社が初めて全世界の従業員に対して実施した『Associates Survey(従業員意識調査)』の結果を見ると、ボッシュ従業員の75%がボッシュで働いていることを誇りに思っている」ということをマルクスは指摘しました。

ボッシュ・グループの社会活動の中で重要視されているものに教育があります。たとえば中国では、無錫工科大学と協力して特別トレーニングプログラムを開発しています。1年間のボッシュ・スタディ・コースが2コースあり、各コース20名の学生が未来のメカトロニクス・エンジニアを目指しています。ドイツでは、『Jugend forscht(青少年の研究コンテスト)』など若い才能を支援する活動や団体を数多く支援しています。さらに『Knowledge Factory』の設立を支援し、2006年初めに6つの学校や幼稚園と教育パートナーシップを開始しました。中期的にはこの数を50にまで増やす計画です。このようなパートナーシップにより、子供たちができるかぎり幼いうちから科学や技術、そしてビジネスに興味を持ってくれることをボッシュは意図しています。


このプレスリリースは2006年8月24日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>