経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

米国で ESC が標準に
高速道路交通安全局が交通事故による死亡者数をさらに抑制するため ESC の装備を義務化へ

  • NHTSA (米国高速道路交通安全局)は2008年9月以降すべての軽量車両に ESC の装備を義務付ける計画
  • ESC はシートベルト以来最大の救命機能を発揮する安全装備
  • ESC をすべての車両に装備することで単独衝突事故が乗用車で34%、SUV で59%減少

米国の National Highway Traffic Safety Authority (NHTSA、米国高速道路交通安全局)は、エレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)の装備をすべての軽量車両に義務付けることで国内の道路における安全性を格段に向上させる計画を発表しました。9月14日に発表された法規案公示(NOPR)によると、米国における自動車総重量4.5トン以下のすべての軽量車両にモデルイヤー2009年~2012年の間で ESC を段階的に義務付けるとしています。これにより、米国は世界で初めて ESC の装備を義務付ける国となります。2005年には、米国でこのクラスの車両の4台に1台に ESC が装備されています。ヨーロッパの同年の数字を見ると、全新規登録車両の40%に、ドイツでは72%に装備されています。これに比べて日本での装備はまだ10%程度です。

きっかけは NHTSA による広範囲に及ぶ研究によるもので、ESC を全米で標準装備すると、乗用車のすべての単独車両衝突事故が34%、すべての横転事故が71%減少し、また SUV を含めた単独車両衝突事故数は59%減少するという結論が出されています。NHTSA はこの措置によって米国だけで毎年最大で10,300人の人命が救われ、252,000人の負傷が防止できると報告しています。NHTSA の専門家によると、ESC の導入によってシートベルト義務付け以来最大の救命効果が期待されるとのことです。この報告結果は、昨年夏に発表された米国道路安全保険協会(IIHS)の研究結果の大部分を裏付けています。この研究報告では、ESC 非装備車両の事故によって命を落とす人を43%減らすことができるとしています。

世界中のさまざまな研究機関が、NHTSA の結論を肯定しています。例えば、British motor insurance repair research center (Thatcham/サッチャム、英国自動車保険修理研究センター)や German insurance association (GDV 、ドイツ保険協会)も、すべてのクラスの車両に ESC を装備することを提唱しています。同様に、欧州委員会が設置したワーキンググループ CARS21 (グループリーダーはフェアホイゲン欧州委員会副委員長)の10ヵ年計画でも ESC 導入の義務化が推奨されています。

NHTSA の法規案公示に対し、公示された日から60日間は意見が受け付けられます。関連意見は新法規に盛り込まれ、「連邦自動車安全基準(FMVSS) No.126」となります。

このアクティブ・セーフティ・システムである ESC はボッシュが開発したものであり、ボッシュは1995年に世界で初めて製品の量産を開始しています。


このプレスリリースは2006年9月26日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>