自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

IAA 商用車ショーにおけるボッシュ
環境負荷低減のための経済的なソリューション
世界の各地域でそれぞれ成長

  • 2006年度は商用車用技術のビジネスが7%成長
  • DENOXTRONIC は2007年には販売個数が3倍増の300,000ユニットに
  • アジア地域のトラックへのコモンレールシステム搭載が増加

ハノーバー/シュトゥットガルト発 - ボッシュ・グループは自らが設定した本年度の成長目標に向け、順調に前進しています。2006年の総売上高は約5%増加して約435億ユーロにのぼる見込みです。このうちの約270億ユーロは、ボッシュ最大の事業セクターである自動車機器テクノロジーによるもので、売上高の成長率は3%から4%と予測しています。これらの情報は、ハノーバーで開催中の IAA 商用車ショーにおいて、取締役会メンバーで自動車機器テクノロジー統括部門長のベルント・ボア(Dr. Bernd Bohr)によって発表されたものです。ボアは「自動車機器テクノロジーセクターは世界のさまざまな地域で異なる発展を遂げており、アジア地域のダイナミックな成長をもってしても北米地域の自動車産業における構造的な問題を埋め合わせることはできない」と述べました。しかし、これは主に乗用車市場に関してであり、「ボッシュの商用車ビジネスは世界的に好調である」ことをボアは強調しました。

ボッシュは2006年度、搬送用バン、トラック、バス用の技術における売上高を62億ユーロと予測しています。これは前年比7%以上の増加です。この好調さを支えるのは商用車セグメントの好調だけではない、とボアは言います。より重要なことは、世界中で環境保護要求が厳しくなっていることです。そしてボッシュはこの要求に対する経済的に納得できる答えを持っているのです。「問題は、環境保護と収益性が両立するポイントを見つけることです」とボアは述べています。

DENOXTRONIC 搭載で1台当たり年間4,300ユーロの経費削減

この問題に対する極めて優れた答えの例としてボアは、ボッシュの DENOXTRONIC を挙げています。尿素水溶液(AdBlue)噴射システム「DENOXTRONIC」は、SCR 触媒(Selective Catalytic Reduction=選択型還元触媒)と組み合わせて NOx (窒素酸化物)を削減する排出ガス後処理システムです。このシステムを使用すると、商用車に2008年から適用される排ガス基準 Euro 5 を今日すでにクリアすることができます。Euro 5 の排ガス基準を満たしているトラックは、ドイツ国内で課されている高速道路通行料が割引され、走行距離1km当たり料金が2セント(0.02ユーロ)安くなります。高速道路の年間走行距離が100,000 kmのトラックの場合、1台当たり最大で2,000ユーロの節約になります。同時に、DENOXTRONIC によって燃費も約5%節約できます。この燃費向上分を金額に換算すると、トラック1台当たりで毎年およそ2,300ユーロを節約できる計算になります。「環境保護に貢献できる上に経済的であるというこのような性能は、非常に説得力があるといえるでしょう」とボアは言います。DENOXTRONIC の売上は増加しており、今年の100,000ユニットから、来年は300,000ユニットを計画しています。

しかし、ボアはボッシュが提供するのは、コスト効率の良い排ガス後処理システムへの転換だけではないことを示しています。顧客との密接な協力関係により、高圧燃料噴射を最適化して燃費向上と有害排出物のさらなる低減を実現しているのです。ボッシュと商用車メーカーは、これまで以上にコモンレールシステムに集中しました。ボアは「この分野でも売上高は上昇しています。2006年には95万個のシステムを販売する予定ですが、2009年には170万個を計画しています。排出ガス基準が厳しくなるにつれ、アジア地域でトラックへのコモンレールシステム搭載が拡大しています。その証拠に、特に中国の無錫に新設された開発センターで最近扱った中国の国内商用車メーカーからのコモンレールシステム関連プロジェクトは実に45件にも上っています」と述べました。このうちの5件のプロジェクトはすでに量産が開始されており、2008年にはプロジェクトのほとんどすべての製品が市場に登場しているでしょう。

多面的なイノベーション:ハイブリッド、ESC、フリートマネジメント

ディーゼルのほかにも、ボッシュは商用車をより効率的にするための、とりわけ、より経済的でクリーンにするための、さまざまなソリューションを提供しています。これについてボアは、ハイブリッドと新しいスタータとオルタネータを挙げ、さらにボッシュの2つの子会社による製品例、ブラウプンクト(Blaupunkt)社のフリートマネジメントとボッシュ・レックスロス(Bosch Rexroth)の冷却ファン油圧駆動システムを示しました。加えて、ボアの言葉を借りると「業界のリーディング・サプライヤーであるボッシュにとって、商用車の安全性は最重要な関心事」であり、さらなる安全性を確保するためエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)に搬送用バンの積載状態を検知するソフトウェアを開発し、横滑りの危険性防止を格段に向上させています。この機能はESCの市場での成功に貢献しており、2006年には世界中で生産される新規登録小型商用車の4台に1台が ESC を搭載、2010年には2台に1台にのぼる見込みです。

ボアは、「将来もボッシュはこのような革新技術を生み出していくでしょう」と締めくくりました。今年、自動車機器テクノロジーセクターは26億ユーロを研究開発に投資しています。2006年度末の従業員数は約160,000名に達する見込みであり、うち19,600名が研究開発に従事しています。ボッシュのコーポレート/ブランド・スローガンである「Invented for life-独創をみんなのものに」の言葉通り、商用車のためにもボッシュは日夜、技術革新をめざしているのです。


このプレスリリースは2006年9月19日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>