自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ボッシュの最新式ディーゼル燃料噴射システム
高圧で有害排出ガスを低減

  • コモンレールシステムは全クラスの商用車に適用可能なソリューション
  • 最大圧 2,200 bar のコモンレールシステムを開発中
  • ユニットインジェクタ(UIS)とユニットポンプ(UPS)を備えた実績あるシステム

最新の商用車は、かつてないほどクリーンで低燃費です。この進歩に大きく貢献しているのが、あらゆる用途に対応できるボッシュのディーゼル直接燃料噴射システムなのです。高圧の噴射圧と噴射燃料の正確なコントロールをすることにより、有害排出ガス低減と低燃費を、高効率な燃焼で実現しています。

コモンレールシステムを搭載した商用車がますます増加

他の燃料噴射システムとは異なり、コモンレールシステムでは圧力の生成と噴射プロセスが分離されていることが特徴です。各シリンダーには、共通のフィードライン(このことから「コモンレール」と呼ばれる)が高圧の燃料を供給します。これによって、燃料噴射タイミングを正確に制御し、噴射量も非常に正確にコントロールすることができます。さらに、高い自由度でプレ噴射やポスト噴射が可能であるため、スムースで快適なエンジン回転の実現に寄与します。このことから、ボッシュのコモンレールシステムを搭載する商用車は、オンロード用車両でもオフロード用車両でも、ますます増え続けているのです。

噴射圧が高くなればなるほど、噴射される霧状の燃料は微細になり、燃焼効率が向上します。ボッシュは2005年に噴射圧が1,800 bar の第3世代コモンレールシステムを小型・中型の商用車向けに市場導入しています。大型商用車用には噴射圧が1,600 bar のコモンレールシステムを供給し、来年度には1,800 bar のシステムを市場導入する予定です。ボッシュは1997年に世界で初めて乗用車用コモンレールシステムを量産開始しています。ボッシュの商用車用コモンレールシステムの第1世代は1999年に量産開始、その噴射圧は1,400 bar でした。第2世代の噴射圧は1,600 bar で、量産開始は2001年です。

世界的に排ガス規制が厳しくなる中、ボッシュは常に噴射システムのさらなる開発を続けています。たとえば、噴射圧2,200 bar の小型商用車用第3世代コモンレールシステムの導入を2009年、大型商用車用をその1年後に予定しています。

ボッシュはさらに2006年末には、大型商用車用に噴射圧2,100 bar の圧力変換式コモンレールシステムを量産開始します。このシステムの特徴は、各インジェクターにそれぞれ2つのソレノイドバルブが備えられていることです。これらのソレノイドバルブが、あらゆるエンジン運転状態からの要求に対し、正確なプレ噴射、メイン噴射、ポスト噴射のコントロールを行なうことにより、さらなる有害排出ガス低減と低燃費の両立を実現します。

プラグインポンプを備えた専用コモンレールシステム

ボッシュは特にオフロード用車両への搭載を想定し、小型/中型商用車にも使用できるコモンレールシステムを開発しています。このシステムでは、一般に使用されているラジアルピストンポンプではなく、エンジンのカムシャフトで駆動される2個のポンプ(プラグインポンプ)によって噴射圧が生成されます。エンジンメーカーにとってこのシステムが有利な点は、機械制御のカムシャフト駆動式インジェクションポンプを想定して設計したエンジンに、噴射圧1,600 bar の最新式電子制御コモンレールシステムを容易に、しかも低コストで取り付けることができることです。また建設機械や農業車両に搭載されるディーゼルエンジン用には、最大で1,100 bar の噴射圧を生成するコスト効率の高いコモンレールシステムを開発しています。

実績ある UIS および UPS 噴射システム

ユニットインジェクタシステム(UIS)は、各シリンダーに取り付けたインジェクションポンプとノズルから構成される単体アセンブリー(ユニットインジェクタ)を統合したシステムです。ポンプピストンはエンジンのカムシャフトで駆動され、各シリンダーで個別に最大2,200 bar の噴射圧を生成します。ユニットポンプシステム(UPS)は、各シリンダーにそれぞれソレノイドバルブ内蔵の高圧ポンプと短いインジェクションパイプ、そしてインジェクターが割り当てられています。このシステムでもカムシャフトがフューエルポンプを駆動します。ボッシュはこのシステムでも最大噴射圧2,200を達成しています。

ボッシュはすべてのディーゼル燃料噴射システム用の汎用「頭脳」として「EDC 17」コントロール・ユニットを新たに開発しています。エレクトロニック・ディーゼル・コントロール(EDC)は 、経済的で排出ガスを低減する燃焼のために重要な、すべてのパラメーターを制御します。コントロール・ユニットの高い演算能力と幅広い機能範囲によって、さまざまな要求に対応することができるため、世界中の市場であらゆる製品分野に柔軟に応用できます。

ボッシュはディーゼル燃料噴射技術のパイオニアです。1927年には世界で初めてトラック用ディーゼル燃料噴射ポンプと噴射ノズルの量産を開始しましたが、これは商用車、バス、そして後の乗用車に搭載される高速走行可能なディーゼルへの道を開くものでした。今日ボッシュは、建機車両用の小型単気筒エンジン用から大型船舶用ディーゼル機関用に至る、オンロードおよびオフロードエンジンのための幅広い燃料噴射システムを全世界に供給しており、他の追随を許さず市場での地位を確立しています。


このプレスリリースは2006年9月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>