自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ボッシュ排ガス後処理システム
すでに商用車用 Euro 5 基準をクリア

  • DENOXTRONIC により有害排出ガスの低減と低燃費を実現
  • DEPARTRONIC がパティキュレート・フィルタを再生
  • モジュールシステムにより開発コストを削減

ボッシュの排ガス後処理システムは、商用車の排ガスをよりクリーンにするだけでなく燃費も低減します。ボッシュの尿素水溶液噴射システム「DENOXTRONIC」と SCR 触媒(Selective Catalytic Reduction=選択型還元触媒)を組み合わせることで、NOx (窒素酸化物)を最大85%まで削減することができます。それと同時に、他の有害排出ガス低減方式と比べ最大で5%燃費を削減するエンジンに設計することができます。さらにPM(粒子状物質)の排出も、エンジン内のプロセスを最適化することで最大40%低減可能です。このシステムによって、2008年から適応される商用車の排ガス規制 Euro 5 をすでに今日満たすことができるのです。浄化プロセスは還元剤である尿素(CO(NH2)2))水溶液 AdBlue を排気管内に噴射することで行われます。その際、尿素水溶液 AdBlue はハードとソフトウェアで正確にその分量を調量されます。尿素水溶液 AdBlue を噴射すると、排気熱による蒸発から加水分解にいたる化学反応によって直接的な還元剤となるアンモニア(NH3)が生成されます。排気中の NH3 と NOx は SCR 触媒を通過する間に反応し、無害な窒素(N2)と水(H2O)に変わります。DENOXTRONIC の役割は、別タンクに入れられている尿素水溶液 AdBlue を正確に調量することです。

DCU「ドージング・コントロール・ユニット」はエンジンコントロールユニットとネットワーク接続しており、作動温度やエンジンスピードなどの重要なエンジンパラメータに合わせて尿素水溶液 AdBlue の噴射量をコントロールします。それによって常に最適な分量が噴射されます。ボッシュの尿素水溶液噴射システム「DENOXTRONIC」はモジュールシステムであるため、幅広い車種やモデルに装着することができます。

ボッシュのテクノロジーで高速道路通行料を節約

DENOXTRONIC と SCR 触媒を組み合わせたシステムは特にドイツの運送業者に経済的なメリットをもたらします。所有するトラックを Euro 5 適用前に低排出ガス車両に替えた場合、2005年から実施されている高速通行料が 1km あたり2セント(0.02ユーロ)安くなります。トラックの高速道路年間走行距離を100,000 kmとして換算した場合、毎年最大で2,000ユーロ節約できることになります。

ボッシュの第2世代の「DENOXTRONIC 2」はすでに量産開始しています。第1世代の DENOXTRONIC では尿素水溶液 AdBlue の噴射に圧縮エアを利用していましたが、DENOXTRONIC 2 ではエアコンプレッサによるエアサポートを必要としません。このため、いくつかのコンポーネントが不要となり、車両への取り付けがより容易になりました。

DEPARTRONIC がパティキュレート・フィルターを再生

「DEPARTRONIC」は商用車用のディーゼル燃料調量システムで、ディーゼル・パティキュレート・フィルタ(粒子状物質除去フィルタ)を再生します。このシステムでは、DEPARTRONIC が正確に調量されたディーゼル燃料を排出ガス流に直接噴射します。燃料は触媒コンバータ内で酸化され、そのことによって発熱が起こります。この熱によって下流側のフィルタに堆積した PM (粒子状物質)が燃やされ、除去されます。 DEPARTRONIC は丈夫で、完全にメンテナンスフリーです。また、エンジンの燃料噴射システムからは独立しており、燃料の添加量を柔軟に制御します。

* AdBlue・・・DIN 70070規格を満たす凍結温度が最も低い(零下11℃)濃度32.5%の尿素水溶液


このプレスリリースは2006年9月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>