経営情報/自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

欧州委員会、FIA、Euro NCAP が推奨:
「No car without ESC!(ESC の付いていない車なんて!)」
「Choose ESC!(ESC を選ぼう!)」キャンペーン

  • eSafety プロジェクトのコミュニケーション・プラットフォーム「eSafety Aware!」で「Choose ESC!(ESCを選ぼう!)」キャンペーンがスタート
  • ESC 装備で、ヨーロッパでの年間の交通事故死者数4,000名、負傷者数100,000名は削減可能
  • 社会的費用をケルン大学が分析、ESC の際立った有益性が実証
  • Euro NCAP は ESC をすべての車両に標準装備することを提唱

「エレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)は、すべての車に標準装備するべきだ」。これは「Choose ESC!(ESC を選ぼう!)」キャンペーンのキック・オフ イベントで発信された明確なメッセージです。このイベントは、ローマ近郊のアプリリアにあるブリヂストンのテストセンターで2007年5月8日に開催されました。

欧州委員会コミッショナーのビビアン・レディング(Viviane Reding)と FIA (国際自動車連盟、Fédération Internationale de l'Automobile)会長マックス・モズレー(Max Mosley)の後援による同イベントには、産業界、各協会・団体、メディアから120名以上が出席しました。「Choose ESC!(ESC を選ぼう!)」キャンペーンの目的は、新規登録乗用車への ESC 装備率を上げることです。キャンペーン主催者は、ESC の普及が遅れた場合のマイナス影響に警鐘を鳴らしました。彼らは、ESC の普及が遅れた場合、2001年の交通事故死者数25,000名を2010年に半減させるという EU の目標達成が危ぶまれると説明しています。

世界的に有名なレーサー、ミハエル・シューマッハもキャンペーン賛同者の一人です。この元 F1 チャンピオンはビデオメッセージで、ESC がどれほどすばらしい効果を発揮するかを訴えました。「いつ事故が起こるかなんて誰にも分からない。あなたと家族の命を危険にさらさないでください。ESC を選ぼう!」これが世界で最も優れたレーサーの一人であるシューマッハからのメッセージです。

ボッシュが開発し、1995年に初めて導入したこのアクティブ・セーフティ・システムについて専門家は、シートベルト導入以来、車両走行に安全性をもたらす最も重要なシステムであると評価しています。ボッシュのシャシー・システム・コントロール事業部のヘルベルト・ヘミング(Herbert Hemming)取締役副社長は、「私たちは ESC がヨーロッパおよび全世界の交通安全に対してこれほど価値ある貢献ができることを誇りに思っています。しかし、この効果はこのシステムが可能な限り多くの車両に装備されてこそ発揮されるのです。そのため、私たちは ESC 普及活動をマーケティングの課題にしています」と述べました。

交通死亡事故の原因の少なくとも40%が車両の横滑りであることは、数多くの国際的な研究で実証されています。これらの研究によると、ESC は横滑りの危険性を最大で80%低減することができます。イベントではケルン大学が新たに調査した交通事故によって生じる社会的費用が発表されました。この調査は、もし ESC があまねく装備されていたと仮定すると、ヨーロッパだけで4,000人の命を救うことができ、100,000人が負傷せずに済んだと結論づけています。さらにこの調査は、ESC を全車両に装備する費用は、ESC によって防止可能な事故によって現在生じている費用にくらべるとはるかに小さいことも指摘しています。現在のところ、EU における新規登録乗用車の42%にしか ESC が装備されていません。特に小型車、国によっては中型車へも ESC が装備されていないのです。

実際にどの自動車メーカーのどのモデルに ESC が装備されているかについての情報は、European New Car Assessment Programme(=Euro NCAP、ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)の交通安全専門家による詳細な調査結果があります。Euro NCAP は ESC のメリットを確信し、自動車メーカーに対してすべての車両に ESC を標準装備するよう要請しています。Euro NCAP は、「たとえばシートベルトが有料オプションであったり、高級車にしか装備されていないなんて、想像もつかないことだ。」と主張しています。

ESC を入手しやすくする一方で、このメリットに対する認識を浸透させることがシステムを普及させるための第2の鍵となります。しかしながら、欧州委員会が実施するユーロバロメーター(Eurobarometer)の調査によると、現行、ドライバーの ESC への認知度はゼロまたはきわめて低く、彼らは ESC をオプションで装備するかどうか考慮したことすらない、という結果が出ています。けれどもシステムのメリットが説明されている場合、ドライバーの80%が次に購入する車でこのシステムを選択するであろうと、欧州委員会のレディングはイベントで言及しました。

FIA 会長のモズレーは、もっと政治的支援が必要であると主張しました。ESC はヨーロッパで開発され、システムを初めて装備したのもヨーロッパの自動車メーカーです。けれども装備率の伸びという点においては、基準で標準装備が義務付けられる米国にあと数年で抜かれてしまうことになるでしょう。

* eSafety プロジェクト・・・交通安全に寄与するための欧州委員会と産業界の合同イニシアチブ。2002年9月にフランスのリヨンで開催された欧州ITS会議で欧州委員会から正式に発表された。EU における「e-Europe(情報社会政策)」の一環であり、「European Transport Policy for 2010」に示された交通事故死者の半減をめざす具体的な政策と位置づけられる。

さらに詳しい情報は www.chooseESC.eu サイトをご覧ください。


このプレスリリースは2007年05月08日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>