自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

コモンレールシステム10周年
ボッシュのテクノロジーがディーゼルエンジンの標準に
米国とアジアで高い成長が見込まれる

  • 3,300万台以上のエンジンにボッシュのコモンレールシステムが搭載
  • コモンレールシステムによって最も厳しい排ガス規制に適合
  • 低価格車向けにもコモンレールシステムを開発

ディーゼルエンジンの未来は1997年に始まりました。今から10年前、ボッシュは他に先駆けて乗用車用コモンレールシステムを市場に導入したのです。この技術を最初に搭載したのはアルファロメオ156 JTD とメルセデス・ベンツ C 220 CDI でした。
「コモンレールシステムはディーゼルエンジンの出力とトルクをさらに高めました。それと同時に、この技術はディーゼルエンジンの燃費、静粛性の向上、 排出ガスの大幅低減を実現したのです。」ボッシュのディーゼル・システム事業部長ウルリッヒ・ドーレ(Dr. Ulrich Dohle)はコモンレールシステムが10周年を迎えるにあたり、このように述べました。
さらに、「自動車メーカーがその効果に確信を持っていることは、全世界でほとんどすべての新規登録ディーゼル乗用車にコモンレールシステムが搭載されていることからも明らかです」とも言っています。

世界市場へ向けたコモンレールシステム

自動車ドライバーも同じくコモンレール技術に納得しています。
2006年、西ヨーロッパでは2台に1台の新車乗用車がディーゼル車でした。この技術が導入された1997年当時、この数字はわずか22%でした。2006年のヨーロッパの状況は次の通りです: ベルギーにおけるディーゼル乗用車のマーケットシェアは最も高く74%。その次にフランス(71%)、スペイン(68%)、ポルトガル(65%)、そしてオーストリア(62%)イタリア(59%)と続きます。ドイツでは新規登録乗用車の44%にディーゼルエンジンが搭載されています。今年、西ヨーロッパではこの数字が穏やかに増加して52%を超えるだろうとボッシュは見ています。

コモンレールシステムはディーゼルエンジンをさらに改善する大きな潜在力を備えています。
「この技術と他の排ガス低減対策を組み合わせることで、現在計画されている中でも最も厳しい排出基準でさえクリアすることができるのです」とドーレは述べています。さらに世界で最も厳しいカリフォルニア州の排気ガス基準にも適合可能です。米国、ヨーロッパ、日本の多くの自動車メーカーが、米国市場でディーゼル攻勢を開始しています。ボッシュは、米国でのディーゼル乗用車のマーケットシェアは現在の約6%から、2015年には15%に増加すると予測しています。ディーゼルエンジンのセールスポイントは、低燃費とCO2排出の低減にあるからです。

「クリーンディーゼル」の普及は、アジアの新興成長市場のほうが急速に進むかもしれません。排ガス規制をクリアするためには、電子制御式の高圧燃料噴射システムが不可欠だからです。
2007年に、ボッシュはインドおよび中国で少なくともそれぞれ10万台のコモンレールシステムを販売する見込みです。2010年には両国で約130万台のシステムが流通しているでしょう。
現在のところ、ボッシュはこの高圧燃料噴射システムの全世界における総生産量の5分の1をアジアと米国の市場に供給しているに過ぎませんが、2015年にはこの数字は50%近くにまで増加するでしょう。

現在、ボッシュはコモンレールシステム用コンポーネントを世界11カ国15カ所の拠点で製造しています。今年、ボッシュ単独で800万台のシステムを販売する予定で、昨年の販売数680万台から20%近く伸びる見込みです。1997年以来、3,300万台を超えるエンジンに、ボッシュのコモンレール技術が搭載されています。

クリーンで経済的

「最新のディーゼルエンジンは従来にも増してクリーンです」とドーレは言います。「ディーゼルエンジンは前途有望というだけではなく、今日の要求も満たしています。」
1990年代の初めと比較すると、一酸化炭素、窒素酸化物、ハイドロカーボン排出は95%以上低減されています。現在、コモンレールシステムのさらなる進歩により、ディーゼルエンジンの燃料消費はガゾリンエンジンに比べ30%以上少なく、CO2排出量も約25%少なくなっています。
「ボッシュのコモンレールシステムは、将来適用される Euro 5 および Euro 6、そして US07 Bin5 の排ガス規制値を満たすために大きな役割を果たします」「コモンレールシステムと排ガス後処理技術を組み合わせることで、ディーゼルエンジンの未来は保証されるでしょう。」(ドーレ)

コモンレールシステムの広範囲な製品ポートフォリオによって、ボッシュは今日の市場のあらゆる要求に応えることができます。噴射圧1,350 bar、1,600 bar、1,800 bar のシステムを供給することが可能です。ソレノイドバルブ方式、ピエゾ方式のシステムにより、エンジンメーカーのさまざまなスペックに適合できます。加えて、コモンレールシステムは次の革新段階を目前に控えています。「私たちは、コモンレールシステムの持つすべての潜在力を開拓していきます」とドーレは述べています。
一方では、噴射圧を2,000 bar またはそれ以上に上げることで、極めて要求度の高いエンジン設計が可能になります。2,000 bar のシステムは、2007年中に量産開始の予定です。
他方、ボッシュは噴射圧が1,100~1,450 bar の、非常にコストを抑えたコモンレールシステムを中国やインドなどの新興成長市場向けに開発しています。このシステムは主に低価格車両を対象としており、2007年末にはこれらの市場に導入されます。
ミドルクラス市場向けには現在、コストと燃費の両方を低減する新しいシステムを開発中です。


このプレスリリースは2007年05月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>