経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

世界的にプラス成長が継続:
2007年度、ボッシュは売上高、収益ともに増加
すべての事業セクターで成長

  • 環境保護と安全性を高める技術への需要増が自動車機器テクノロジーの成長を後押し
  • 産業機器テクノロジーと消費財・建築関連テクノロジーで新たな力強い成長
  • アジア・太平洋地域が成長の牽引役、売上高は15%増
  • 全世界で従業員が11,000名増加し272,000名、ドイツ国内では1,800名以上増加して112,000名となる

シュトゥットガルト発 - ボッシュ・グループはグローバル規模での成長路線をまい進しています。2007年、売上高は約6%増加して461億ユーロに達しました。為替調整後の売上成長は約8%となります。3つすべての事業セクターがこの成長に貢献しています。収益も向上しており、売上高税引前利益率で約8%を達成しています。税引前利益は長期目標(7~8%)をクリアしています。2006年度の売上高税引前利益率は7.1%でした。
従業員数は増加しており、2007年度末時点で、ボッシュは約272,000名の従業員を擁しています。これは前年比で11,000名以上の増加となります。ドイツ国内の雇用も1,800名増加し、合計で112,000名となっています。
「ボッシュにとって2007事業年度は、予想を超える成長を遂げることができた、すばらしい年でした。この業績は、私たちの長期成長目標を十分に達成したということができます。」
ボッシュ取締役会会長のフランツ・フェーレンバッハは、シュトゥットガルトで開催された2007事業年度ボッシュ・グループ決算速報の記者会見で、このように述べました。
「しかしながら、税引前利益はセクターによって異なります。特に自動車機器セクターでは、恒常的に高い価格圧力がかけられていることがはっきり見て取れます」と、フェーレンバッハは述べています。

売上高増加の牽引役は産業機器テクノロジー・セクターで、とりわけ子会社 Bosch Rexroth が著しい成長を遂げました。ボッシュは産業機器テクノロジーで、売上高で前年比9%増の59億ユーロ、為替調整後の売上成長は12%に達しています。消費財・建築関連テクノロジー・セクターでも、前年比で7%弱の売上成長、117億ユーロの売上高を達成しています。為替調整前の数字では、8%以上の成長となっています。サーモ・テクノロジー事業では、競合他社より優位には立ったものの、ドイツにおける消費者の購買意欲の後退が売上に影響しました。これとは対照的に大きく伸びたのが、電動工具、住宅機器、セキュリティ・システムの各事業部です。
自動車機器テクノロジー・セクターも予想を大きく上回り、売上高は4.5%増の285億ユーロとなりました。為替調整後の数字では7%近く伸びています。
「とくに下半期に、クリーン、安全、経済的なテクノロジーへの需要が著しく増大しました。この需要によって次年度の成長も確かなものとなるでしょう」と、フェーレンバッハは述べました。

アジア・太平洋地域と環境分野のテクノロジーで力強く成長

地域別に見ると、成長の中心はまたしてもアジア・太平洋地域でした。現地通貨ベースでは、売上高が15%も伸びています。北中南米地域でも、ボッシュは為替調整後の数字で7.5%の成長を達成しています。これは南米における力強い成長によるものですが、北米での売上高も為替調整後の数字で6%増加しています。ヨーロッパにおける事業も前年に比べて好調に推移し、トータルで6%の成長を達成しています。
「2007年における事業の発展は、国際的な事業展開と事業の多角化という私たちの明確な経営戦略が正しかったことを示しています」(フェーレンバッハ)。

2007年、ボッシュは、米国自動車市場の低迷、自動車機器サプライヤーへの引き続きの価格圧力、ドル安および円安、ドイツでの消費者の買い控えによる購買意欲の低下などの障壁を乗り越えなければなりませんでした。好材料としては、好調な世界経済、アジア地域、中部および東ヨーロッパ、南米地域におけるダイナミックな成長、世界規模での自動車生産の増大、資本財へのハイレベルな需要の持続、環境に優しいテクノロジーへの全般的な需要増などが挙げられるでしょう。
「すべてを考え合わせると、好調な経済情勢がマイナス要素を上回ったといえるでしょう」と、フェーレンバッハは述べました。

年度末にボッシュは、多数の企業買収を発表しました。主なものとして、デンマークの Holger Christiansen (スターター、オルタネーターのリビルトが主な業務)、米国の Health Hero Network (遠隔医療ソリューションのプロバイダー)カナダの Extreme CCTV (ビデオカメラをベースにしたセキュリティ・システムの製造会社)香港の RoboToolz (デジタルレーザーメーターの製造会社)などが挙げられます。ボッシュはトータルで約8億ユーロを企業買収と保有株式の増加のために投じました。さらには、Mahle と折半出資の合弁会社を設立し、ターボチャージャーの開発、製造、販売を行う予定です。量産開始は2010年を計画しています。

フェーレンバッハは2008年を展望し、「私たちは2008年も前年度と同レベルの成長を見込んでいます。基本的には、北米でのリスクは世界の他地域のチャンスによって相殺されるでしょう。しかしながら、米国の経済情勢が不安定である現在、具体的な成長予測はできません」と述べました。けれども、ボッシュ取締役会会長は、基本的には自動車機器テクノロジー事業を「経済的な走行を可能にする、あらゆる技術ソリューションの推進力」と見ています。

研究開発費はさらに増加 – 「グリーン」テクノロジーが成長の世界的牽引力

テクノロジーにおける優位性を保つため、ボッシュは2007年度も研究開発費を増額し、36億ユーロを投じました。この金額は、売上高の8%弱に相当します。
「ボッシュの研究開発費は、かつてなく高いレベルになっています」(フェーレンバッハ)。
ボッシュは長期的な視野で利益をもたらすと考えられるテクノロジーにも研究費用を投じています。たとえば、有機光起電力(organic photovoltaics=OPV)システムの開発のための研究協力や、ベンチャー投資会社の設立もこのような理由に基づいたものです。
「このようにして、ボッシュは発展を続けることができるのです。そのためには、自身の力はもちろん、新しい力も利用します。そしてその場合に最優先されるのは、つねに『Invented for life~独創をみんなのものに』を掲げる私たちの革新技術なのです」とフェーレンバッハは述べました。
2007年、ボッシュの設備投資は約28億ユーロに達しました。これは売上高の6%に相当する額です。このうち10億ユーロ以上がドイツ国内の拠点に投じられています。投資の中心としてはこのほか、アジア・太平洋地域と中部および東ヨーロッパがあげられます。

ボッシュは、成長の推進力は環境を保護し、気候変動を防止する製品や技術にあると考えています。さらには、アジア太平洋と中部および東ヨーロッパも成長のけん引役と見ています。クリーンディーゼルテクノロジーを例に見てみましょう。2007年、高圧ディーゼル噴射システムは全世界で1,050万ユニットを売り上げました。今年度は1,250万ユニットを見込んでいます。また別の例としてガソリン燃料直接噴射システムを見てみると、2007年、ボッシュは100万ユニット以上を売り上げていますが、2009年には200万ユニットを見込んでいます。パワートレイン以外でもエネルギー効率の良い技術の需要は高まっています。2008年は50万ユニットのスタートストップシステムを供給する予定ですが、2009年には100万ユニットを超える見込みです。

加えてボッシュは、省エネ型冷却装置から、従来型のガソリン駆動式電動芝刈り機よりもエネルギー効率が20倍優れた電動芝刈り機、最新式の暖房装置まで、全世界すべての事業部で効率的な環境テクノロジーを強化していきます。コンデンシング技術とソーラー技術を組み合わせたなら、30年前の暖房システムに比べて60%以上も CO2 の排出を低減することができます。
「けれども、現実には何が起こっているでしょう?消費者は、政治的な動機による新しい排出規制の議論、新しい排出規制にすぐには反映されない議論によって混乱させられ、様子見の状態です」とフェーレンバッハは言います。
2007年、ドイツのサーモ・テクノロジー製品市場は30%も縮小しました。これは、政策決定プロセスが遅々として進まないことに起因していると、フェーレンバッハは政治家に苦言を呈しました。
「近代化の障害となる問題は、温暖化防止にとって最も望ましくないことです。政治家が産業界に技術ソリューションの迅速な開発を期待するなら、政治決断もスピードアップしなければなりません。」

ボッシュ・グループはグローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの 3 つのセクターから成るボッシュの 2007 事業年度の従業員数は約272,000名、売上高は 461億ユーロに達しています。
ボッシュ・グループはロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 約 300 社と世界50ヶ国以上で展開する海外子会社から構成されています。開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークは、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは研究開発のために毎年 30 億ユーロを超える投資を行っており、2006 年には全世界で 3,000 件以上の国際特許を出願しました。
ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ(1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。このことによってボッシュは、長期的な視野に立った企業経営を実行し、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利財団である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率 92%、議決権なし)が保有しています。株主の事業機能実行機関として、共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)があります。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率 1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は www.bosch.com を参照してください。


このプレスリリースは2008年2月1日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>