自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)
組み付け作業が簡素化され必要スペースも最小化
ボッシュはヨーレートセンサと加速度センサを ESC コントロールユニット内に統合
- ヨーレートセンサと横 G センサを ESC コントロール
ユニット内に統合 - 縦 G センサを統合することで、前後方向の加速度も
測定が可能に - ハイドロリックユニットの位置決めが垂直軸回りで
柔軟に対応可能
2008年5月、ボッシュは新バージョンの ESC ブレーキコントロールシステムの生産を開始しました。このシステムでは、ヨーレートと横 G 測定用のセンサがエレクトロニックコントロールユニット(ECU)内に統合されています。このような統合は世界初です。従来、これらのセンサは ECU とは別に1つのハウジングに収められて車室内に取り付けられ、ワイヤハーネスで ECU と接続されていました。
「この統合により、車両内に取り付けるために必要なスペースが小さくて済むだけでなく、カーメーカーが車両に ESC システム一式を取り付ける作業も簡単になります。」
ボッシュ・シャシー・システム・コントロール事業部エグゼクティブヴァイスプレジデント、クラウス・メーダー(Klaus Meder)はその利点をこのように説明しました。
「つまり、私たちはすべての車に ESC を装備するという目標に向けて大きく一歩進んだということになります。」
この新技術が量産されて最初に搭載されるのは、セアトの新「イビザ(Ibiza)」です。
ここ数年間、ESC の ECU はエンジンルーム内にあり、ブレーキコントロールシステムのハイドロリックユニットに直接取り付けられています。センサを ECU に統合するため、エンジニアはいくつかの技術的問題を解決しなければなりませんでした。
たとえば、非常に高い周囲温度にセンサを適応させる必要がありましたし、ブレーキコントロールシステムが制御介入をおこなったときに生じる振動でセンサ出力信号が歪曲されないよう防止する必要もありました。
解決方法として、ユニットの取り付けが3点になり、ハイドロリックユニットの振動が抑えられ、バランスが最適化されました。さらにこの取り付け方法によって、悪路走行時でも ESC 機能にまったく影響が出なくなりました。
その他の課題として、横 G センサの位置決めがありました。
今まで車室内に取り付けられていたセンサモジュールは、走行方向に対して正確に直角に取り付ける必要がありました。
そのためボッシュのエンジニアは、正確に直角の位置で測定が行われるように2つの加速度センサをセンサエレメントに統合しました。その結果、水平に取り付けさえすれば、ハイドロリックユニットはその垂直軸周囲なら自由な位置に取り付けることが可能になったのです。
こうして車両の正確な横 G は、システムの取り付け位置と、2つの加速度センサから送られてくる信号を元に算出されます。それだけではなく、このセンサ情報によって車両の前後方向の加速度を測定することも可能になりました。この値は、たとえば「ヒルホールドコントロール(Hill Hold Control)」として知られる坂道発進補助に使用することができます。オートマチックトランスミッションに使用する場合、トルクコンバーターのロスを抑制することで燃費を節減できます。



