自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

『IAA 国際モーターショー2008/商用車』
で多彩な先進技術を紹介
Bosch は商用車事業を拡大
革新技術でコスト低減と環境保護を実現

  • インドと中国は急速な成長市場
  • 商用車セグメントへの投資が結実

ハノーバー/シュトゥットガルト発: Bosch は商用車向け技術の事業をさらに拡大しています。
「技術革新の成果が、数字となって表れています。」
ロバート・ボッシュ GmbH 取締役会メンバーで自動車機器テクノロジー統括部門長のベルント・ボアはこのように述べました。2008年、Bosch は商用車用技術によって78億ユーロの売上を見込んでいます。昨2007年度の実績は70億ユーロ、2009年の売上予測は87億ユーロです。
ヨーロッパ、アメリカ、アジアの主要な商用車市場はそれぞれ非常に異なる成長パターンを示しています。たとえばヨーロッパでは、長らく続いたブームにかげりが見えてきました。北米は大きく落ち込んでいますが、2010年に新排ガス規制が施行されることにより、来年には北米の需要は回復に転じると予想されます。対照的に、アジアでの商用車の需要は引き続き高くなっています。

世界の経済状況が事業成長の足かせ

自動車機器テクノロジーセクターは総じて、世界的な景気後退の影響を受けています。米国の自動車生産が上半期に減速したのに続き、ヨーロッパ市場も勢いが鈍ってきました。この動向には、エネルギーおよび多くの原材料価格高騰が大きく影響しているとボアは考えています。また、最近になってようやくエネルギーおよび原材料価格が下落に転じましたが、遅きに失した感があり、全体の景況はすぐに明るさを取り戻すには至らないだろうとも述べています。
さらにユーロ高によって年度累計売上高の成長にブレーキがかかったことも指摘しましたが、自動車機器テクノロジーセクターは為替調整後でわずかなプラス成長を達成できるとの見方を明らかにしました。
さらなる成長は、たとえばいくつかの国で検討されている CO2 ベースの車両税導入などの対策にかかっているでしょう。この未解決の問題が、多くのヨーロッパ諸国で車両購入者に不安感を与えています。ボアは、
「私たちは市場を活気づける明確な政治的メッセージを求めています。そしてそれはドイツ国内だけの問題ではありません」
と強調しました。現在の経済情勢の下、Bosch の今年度の目標数値である売上成長率5%の達成は難しい状況であるとも言及しました。

革新力が、経済(エコノミー)と環境(エコロジー)の両方に効果

自動車機器テクノロジーセクターでは、引き続き売上高の10%以上を研究開発に投じています。これは Bosch が展開する事業の中でも高い数字です。この投資は、ディーゼル燃料噴射システム、排ガス後処理システム、ハイブリッド駆動、高出力オルタネータなど、商用車向けの先進技術としても実を結んでいます。
これらのイノベーションにより、Bosch は商用車のオペレーティング・コストをさらに低減させています。最新の Bosch 製コモンレールシステムはその一例です。このシステムを高圧燃料噴射システムと組み合わせて中型および大型トラックに搭載した場合、Euro 5 の排出ガス規制をクリアすることができます。さらに、コモンレールシステム4.2の装備車両と「Euro 3」トラックの維持費を比較すると驚くほどの差が出ます。ドイツで計画されている排出量依存型の高速料金が施行された場合、年間走行距離150,000 kmでの維持費は10,000ユーロも安く済むのです。また燃費も3%向上するため、この走行距離数ではさらに2,700ユーロ節約できます。

環境保護と資源削減に貢献し、フリート車両所有者にとって経済的に有利な商用車向け技術を開発することは、これまでも、そしてこれからも Bosch の目標です。
そのためBoschは、電気技術と油圧技術をベースにしたさまざまなハイブリッド方式の開発を進めています。内燃機関と電気駆動システムの組み合わせは、特に市街地を走ることの多い小型トラックに適しています。3.5トンのバンの場合、市街地走行での燃費は最大で28%低減されます。発進停止を繰り返すゴミ収集車や市内バスなどの大型車両では、油圧ハイブリッドが適切なソリューションでしょう。このシステムにより、ディーゼル燃料が最大で25%節約できます。油圧ハイブリッドの最初の実地試験は、6月からドイツの首都ベルリンのゴミ収集車を使用して実施されています。

さらにBoschの革新技術は、カーメーカーの排ガス後処理のソリューションも支援しており、排出物をさらに低減しています。中でも「DENOXTRONIC」は特に大きな成功を収めています。この尿素水溶液噴射装置 DENOXTRONIC は最近、ドイツで『エコグローブ(Öko-Globe)環境賞』を受賞しました。2009年は約34万ユニットの DENOXTRONIC が商用車メーカーに納入されます。2010年には生産台数で100万ユニット弱、2012年には200万ユニット弱に達する勢いです。

商用車をより安全に

Bosch の革新技術はコスト低減だけでなく、日常で車両の安全性を向上させてくれます。
Bosch は、安全システムを標準装備化するという欧州委員会(European Commission)の目標を支援しています。たとえば、欧州委員会は2012年からエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)を新規登録車両の膳モデルに標準装備することをめざしています。オートマチック緊急ブレーキやレーン逸脱警告システムも2013年から全商用車モデルの新車に義務付けられます。
欧州委員会の目標は、交通事故死亡者数を減らすことです。毎年4,500名の人命が ESC によって、オートマチック緊急ブレーキとレーン逸脱警告システムによってそれぞれ1,000人の人命が救われます。Bosch はシステム、コントロールユニット、センサによってこの目標を支援します。
「これらの例は、Bosch の自動車サプライヤーとしての特別な強みを示しています」とボアは述べています。
「革新技術の牽引役として、私たちは商用車をより良く、安全で、環境負荷を低減し、経済的なものとします。」


このプレスリリースは2008年9月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>