自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

第3世代の長距離レーダー
ボッシュの超広角レーダーセンサ
低コストレーダーで新しい市場セグメントを開拓

  • 0.5~250メートルの長い検知範囲
  • 視野角が30度に拡大
  • 新技術でコスト低減

新しい第3世代の長距離レーダーセンサ「LRR3」により、ボッシュは新たに自動車用途での応用分野を広げます。このセンサは、衝突予知セーフティシステム(PSS)やアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)等、さまざまなバリエーションのセーフティーシステム、ドライバーアシスタンスシステムに使用されます。
新世代のセンサは高機能を実現しており、それによってレーダーセンサをベースにしたセーフティ・システムおよびドライバーアシスタンス機能の範囲を拡張することができます。この先進技術について、ボッシュのシャシー・システム・コントロール事業部長のヴェルナー・シュトルト(Dr. Werner Struth)は、
「新しいテクノロジーを用い、より低コストのセンサを製造できるようなった結果、私たちはセーフティ技術を手頃な価格で提供することができます」
と述べています。つまり、このセンサを用いれば、カーメーカーは新しい応用範囲の実現が可能で、高級車だけでなくミドルクラスの車両にまで導入が可能になります。
「私たちのテクノロジーは、商用車の過酷な使用環境にまでも耐えられるほど、非常にロバストなものです」(シュトルト)。

ボッシュの LRR3 レーダーセンサはその先代モデルである LRR2 と比べ、大幅に機能が向上しています。その検知範囲は、LRR2 の2~200メートルから0.5~250メートルに拡大しています。また、センサの視野角は LRR2 の2倍で30度になり、カーメーカーはその仕様に合った視野を持つことができます。

新世代のレーダーセンサは、あらゆる点でロバスト。ボッシュは変調プロセスを改善し、ハイレベルな検知性能と信号処理を実現する一方で、可動部品をまったく使用せずに広い検知範囲を実現しています。したがってこのセンサの信頼性は高く、摩耗することもないため、商用車への使用に最適です。
LRR3 は検知フィールド内で、最大で32個の物体(車両および静止物)を同時に検知し、ACC または PSS の対象物かどうかを分類しシステムを作動します。しかも、対象物への距離、速度、角度を正確に測定できます。

レーダーセンサは76~77GHz帯の認可された周波数域で作動します。ボッシュは世界で初めてシリコンゲルマニウム技術をレーダーのチップに使用したメーカーです。この技術により、大量生産でもセンサの優れた品質が保証されるだけでなく、コストの低減も実現しました。新たな応用範囲が開拓されることにより、大量生産の条件が整いました。

長距離レーダー LRR3 の量産開始は2009年初めが予定されており、ボッシュのエンジニアはすでに量産プロジェクトに取り組んでいます。その1つがボッシュのソューションである自動緊急ブレーキシステム「Predictive Emergency Braking (PEB)」です。
このソリューションでは、LRR3 の信号とビデオカメラからの信号を組み合わせて追突の危険性を検知し、横滑り防止装置 ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)によって高い安全性を備えた自動緊急ブレーキを作動させることで、事故の被害を最小限に抑えます。


このプレスリリースは2008年8月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>