自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ディーゼルエンジン用高圧燃料直接噴射システム
Bosch のコモンレールシステムが、商用車をよりクリーンで経済的に

  • 中量および重量トラック用「CRSN3.3」コモンレールシステムの最大噴射圧は2,500 bar
  • 「CRSN4.2」コモンレールシステムはインジェクタ内に燃料圧変換機能を追加して可変噴射パターンを実現
  • 将来の排出ガス規制をクリアできる技術レベル

「CRSN3.3」および「CRSN4.2」コモンレールシステムにより、Bosch は中量および重量トラック用ディーゼルエンジンを経済的で環境に優しく、静粛にするだけでなく、パワーウェイトレシオ(出力荷重比、馬力荷重)も向上させる燃料噴射テクノロジーを提供します。
商用車特有のエンジン低回転域での高噴射圧、マルチプル・インジェクション、可変噴射パターンにより、商用車の燃費と排出物をさらに低減してくれます。「エレクトロニック・ディーゼル・コントロール(EDC)」と排ガス後処理システム「DENOXTRONIC」を組み合わせることで、Bosch は2012年に施行される「Euro 6」や「US 2010」のような将来施行される排出ガス規制をクリアできるソリューションを提供します。

新型のローリターン・インジェクタが燃費を低減

CRSN3.3 コモンレールシステムは旧システムと比べて噴射圧が高くなっており、中量トラック用は2,000 bar、重量トラック用は2,200 bar です。これにより燃焼効率が向上してより低燃費、低排出を実現する一方で、同レベルの高出力を達成することができます。さらに、圧力を2,500 bar まで高めた製品を2012年から量産開始し、将来のさらなる排出ガス規制に対する対応を可能にしています。加えて、サイクル毎に最大8回の噴射を行うことで、エンジンの燃焼と作動特性が向上します。
また、新ローリターン・インジェクタも、さらなる低燃費を実現します。このシステムでは、インジェクタに内蔵された小型のプレッシャー・リザーバーにより、低圧回路へのリターン量が最小限に抑制されます。リターン量が減ると、高圧ポンプの吐給量、ひいてはポンプ駆動力が少なくて済み、噴射システムの効率が向上します。
このインジェクタの外部形状は、旧世代インジェクタの取付け寸法と同じであるため、エンジンメーカーは現行エンジンの仕様をわずかに変更するだけで、この新型高圧システムを取り付けることができます。

燃料圧変換機能追加で可変噴射パターンを実現

重量トラック向けの CRSN4.2 コモンレールシステムには、新開発の2ステージ圧力生成システムが組み込まれています。このシステムでは、高圧ポンプ内ではなくインジェクタ内で現行システムの最高圧力である2,100 bar が燃料にかけられます。そのために、インジェクタには油圧増圧装置と2個のソレノイドバルブが取り付けられています。この2個のソレノイドバルブは噴射パターンの柔軟性を高めるもので、1回のパワーサイクル内で燃焼室への燃料噴射のタイミングと量が変更されます。噴射率が電子制御で可変できることで、エンジンのすべての作動ポイントで排出物が低減されます。
運転性や騒音だけでなく、パティキュレート・フィルタまたは選択還元(SCR)用コンポーネントを用いた排ガス後処理システムとの適合性なども改善され、かつ高い低燃費性を維持しています。
このような特徴は、Euro 6や US 2010など、将来適用が予定されている排出規制にエンジンを適合させるために、優れた支援を提供します。


このプレスリリースは2008年8月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>