自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

車両事故を減らすための世界的な努力
欧州委員会は乗用車および商用車に ESC 装備の義務化を計画

  • 欧州委員会は2012年以降の乗用車と商用車のニューモデル、2014年以降の全ての新車に ESC 装備の義務化を計画
  • 米国では2012年モデル以降の4.5トン以下の車両に ESC 装備を義務化する法案が成立
  • ESC の付加機能により車両の安定性がさらに向上
  • Bosch は ESC を液圧ブレーキシステム使用のあらゆる車
    に供給

交通事故による死者の数を劇的に低減するための努力が世界中で行われています。そしてその目標に大きく貢献しているのが、最も効果的なセーフティ・テクノロジーの1つである ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)です。
2008年5月、欧州委員会(EU Commission)は2012年以降に新しく登録された全ての乗用車および商用車モデル、2014年以降の全ての新しい車両に ESC 装備を義務化することを主な目的とした法案の素案を発表しています。それに先立って2007年には、米国高速道路安全局(NHTSA)が2012年モデル以降、自動車総重量が4.5 トン以下のすべての車両に ESC を標準装備することを義務付ける法律を制定しています。
Bosch が初めて ESC の量産を開始したのは1995年でした。現在 Bosch は、ESC の Generation 8 (ESP®8)のさまざまなバージョンを液圧ブレーキシステム使用のあらゆる車に適した制御技術として供給しています。

「交通事故に関する国際的な調査では、横滑り防止装置 ESC によって、人命に関わる単独車両事故が30%~50%削減できるという結果が示されています。ですから、欧州委員会がこのアクティブ・セーフティ技術の装備をヨーロッパ全体で全車両クラスに義務化する決定を下したことを、私たちは非常に歓迎しています。」
Bosch のシャシー・システム・コントロール事業部長のヴェルナー・シュトルト(Werner Struth)はこのように述べました。2007年にヨーロッパで新車登録された車両のおよそ半分に ESC が搭載されていました。バン(小型トラック)では、この数字はわずか39%に過ぎませんでしたが、それでも2006年よりも14%上昇しています。

小型トラック向け ESC の付加価値機能

積荷の状態により、小型トラックの重心は車両の前後方向に約25%、垂直方向にはほぼ50%変化する場合があります。この変化は乗用車では非常に低く、5%以下の量です。しかし、いずれの変化も、車両のブレーキ性能、トラクション、コーナリング特性そして横転しやすい傾向へ影響を与えます。このような理由から、2006年に Bosch は、特に小型トラック向けに荷重感応型 ESC システムを開発しました。ロードアダプティブコントロール(LAC)機能を拡張したこのシステムは、実際の荷重と車重に合わせて制御介入を行い、それによって車両が横滑りまたは横転する危険性を低減します。この1年後には、Bosch が小型トラック向けに供給している ESC の92%にこの機能が装備されるようになりました。
横滑りと並んで、小型トラックが抱えている最大の危険は横転です。そのため、Bosch は横転緩和(Roll-Over Mitigation:ROM)機能を備えた ESC を2001年に導入しています。この6年後にはBoschが小型トラック向けに供給している ESC の4分の3にはこの機能が備えられるようになっています。Bosch はこれら2つの機能が2010年には小型トラック向けのすべての ESC システムに装備されると予測しています。

2008年秋、Bosch は ESC の「Generation 8」コンセプトのバリエーションである「ESP®8T」の量産を開始します。これは非常に大型のブレーキシステムを搭載した車両のためのシステムです。この新システムの特徴の1つは、制御介入のための圧力の高速生成です。これにより特に低温時における前後方向軸と垂直軸周りの車両安定性が向上します。


このプレスリリースは2008年8月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>