自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

MEMS 分野で力強い成長
自動車および民生機器向けで
ボッシュの MEMS センサが10億個を達成

  • 1995年の販売開始から10億個を超えるセンサを製造
  • 年産台数は2億個超

1995年から、ボッシュは10億個の MEMS センサ(MEMS=micro-electro-mechanical systems、メムス)をロイトリンゲン工場で製造しました。センサの年産台数は2億個に達しており、稼動日当たりに換算すると50万個/日になります。これによってボッシュは他の追随を許さない世界 No.1 の MEMS センサメーカーとなっています。

センサは、周囲の状況を検知する電子感覚器です。MEMS センサには、スプリング、ビーム、おもり、メンブレンなどのメカニカル・エレメントが数千分の1ミリという微細シリコンで構成されています。これらは、圧力や加速度、ヨーレート、空気流量、ガス組成などの物理的変数を正確かつ確実に測定します。高い次元で最適化された電子回路が微小センサ信号を前処理してアナログまたはデジタルインターフェースを介しコントロールユニットに送り、そこでさらなる演算処理が行われます。

ボッシュは MEMS センサの開発と製造において、長年にわたる経験を蓄積しています。1980年代中頃から、ボッシュの研究者は量産および表面マイクロ加工に必要な基本製造技術の研究を重ね、大量生産可能な MEMS センサの道を開きました。

1995年の量産開始後まもなく採算性が取れる域に達成しています。また2007年には、ボッシュの研究者が、一般に「ボッシュ・プロセス」と呼ばれる垂直方向にシリコンを加工するプロセスで、欧州特許庁から「欧州発明家賞」を受賞しました。この発明を礎として、ボッシュはこの10年間にさまざまな MEMS プロセスを研究段階から量産化へと移行してきました。
その功績が認められ、現在ボッシュ・チームは革新および先進技術のためのドイツ連邦大統領賞の候補に挙がっています。

自動車機器および民生機器へのセンサ販売経路を最適化

2005年、ボッシュはその MEMS センサ事業を拡大しました。オートモーティブ・エレクトロニクス事業部は自動車産業におけるニーズをカバーし、子会社の Bosch Sensortec GmbH は民生市場へ製品供給します。
この2本柱の戦略は、製品ポートフォリオにも明確に現れています。自動車センサ技術では、機能的に極めて高い安全性とロバスト性が最も重要なポイントです。ボッシュのオートモーティブ・エレクトロニクス事業部のプログラムには、個々の車両タイプの要求に合わせて数百のモデルバリエーションのインテリジェントセンサが取りそろえられています。現在このような測定センサはコンパクトクラスの車両で50個以上、プレミアムクラスではその倍以上の個数が取り付けられています。MEMS センサは自動車で、エンジンマネジメント用吸気圧測定、フューエルタンクの充填レベル測定、横滑り防止装置 ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)やロールオーバー防止システムの起動、衝突予知やエアバッグ作動のためのヨーレート測定などに応用されています。

MEMS センサに対する民生市場の要求は全く異なります。この分野では、立方ミリメートル単位でスペースをより小さく、マイクロアンペア単位で電力消費量を小さくできることが決め手となります。したがって、Bosch Sensortec の最小の MEMS センサの寸法は3 x 3 x 0.9ミリ、スタンバイモードでの消費電力は供給バッテリーの放電量よりも小さくなっています。
その正確な高度測定によって、MEMS センサはたとえば携帯電話のようなモバイル機器用のナビゲーション機能を向上させています。また、新しい操作コンセプトの機器制御用として手の動きで判断するしくみや、デジタルカメラの縦横画面表示切替を自動的に行ったり、驚くほどバリエーション豊かなゲーム機を創造したり、ノートパソコンのハードディスクを衝撃や手荒な扱いから守ります。MEMS センサは携帯電話の分野においてその新しい機能を開花させたばかりで、市場におけるイノベーションの潜在力は非常に高いと思われます。

ドイツ/ミュンヘンで開催された『Electronica 2008』メッセ(11月11~12日)で、ボッシュのオートモーティブ・エレクトロニクス事業部と Bosch Sensortec は第6ホールの共同ブースA340で自動車分野および民生機器用の最新の MEMS を展示しました。センサがどのように機能するかを紹介するためデモセットがブースに展示され、自動車用センサのコーナーでは、SMG10x ヨーレートセンサがどのように車両の横転を安全に検知するのか、また CCS (=Climate Control Sensor、クライメート・コントロール・センサ)が車室内の二酸化炭素(CO2)量を測定してエアコンディショニングのエネルギー効率をどのように高めるかが紹介されました。またデモ用の「巨大な携帯電話」を使ってモバイルアプリケーションの新しい操作コンセプトやアイデアを提案しています。


このプレスリリースは2008年11月12日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>