経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

持続可能性 – かつてないほど注目の話題
経済危機に直面している時だからこそ
気候変動対策を緊急アピール

  • フランツ・フェーレンバッハが持続可能性会議で発表
  • 環境保護と資源保護関連製品が売上高の3分の1を占める
  • 気候変動への対策によって、マネーと信用を取り戻す

シュトゥットガルト発(2009年3月25日): 経済界はこの困難な時期にこそ気候変動防止のためにより一層の努力をしなければなりません。ボッシュ取締役会会長のフランツ・フェーレンバッハ(Franz Fehrenbach)は、2009年3月25日にシュトゥットガルトで開催されたバーデン=ヴュルテンベルク持続可能性会議でこのように呼びかけました。さらにフェーレンバッハは、この深刻な経済危機と金融危機を、気候変動防止の取り組みを弱める理由にしてはならないとも述べました。実際、「グリーン・エコノミー」がこの危機を乗り越えるためのチャンスを与えてくれると、フェーレンバッハは信じています。
フェーレンバッハによると、現在、ボッシュの売上高の3分の1は、資源節約および環境保護のための製品によるものです。2008年、ボッシュ・グループは約450億ユーロの売上高を達成しています。

「気候変動対策はまた信用の問題でもあります。」
ボッシュの CEO はこのように述べ、特にドイツの産業界は気候変動対策をその目標として掲げていると強調しました。しかしながら、緊急になすべきことは、現在の厳しい経済状況を理由にこの問題を、"当面、凍結している他の事項と一緒に"後回しにしたりしないことです。そのようなことをすれば信用を失うと、フェーレンバッハは考えています。
「金融危機により、経済界はお金を失っただけでなく、多くの信用も失いました。けれども、これまで以上に真剣かつ厳密に気候変動問題に取り組むことで、お金や信用を取り戻すことができます。」

電気自動車の開発を進めるだけでなく、今すぐにもエネルギー節約を

エコロジーが与えてくれる経済的なチャンスを証明するためにフェーレンバッハが引用したのは、環境技術の大幅な成長を予測している各種の調査だけではありません。彼はまた、排出物や燃費の基準が世界中で、振興成功市場でさえも、ますます厳しくなっていることを指摘しました。
「このようなエコロジーのグローバリゼーションは、私たちの利益に結びつきます。」
と述べたボッシュの CEO はその例として、効率的な車両駆動システムだけでなく風力タービン用変速機、地熱ヒートポンプ、ソーラーコレクター、光起電力技術などの再生可能エネルギーを利用するシステムも挙げました。このように幅広い製品レンジにより、ボッシュは2008年に約10億ユーロの売上を上げています。

フェーレンバッハは、将来にわたり“エコロジー問題に技術的なソリューションを提供していくこと”はボッシュにとって自明のことであるとも述べました。ボッシュの研究開発予算の40%以上、2008年の合計では39億ユーロが、環境保護と資源節約のための製品に投じられています。ここで特に重要な要素は、これらの先進技術の開発という経営方針が長期的なものであるということです。
「その完成が遠い将来であれ近い将来であれ、これが電気自動車を成功させるための唯一の方策なのです。」
さらにフェーレンバッハは、エネルギーを節約するチャンスは、家の中でコンデンシング(潜熱回収)ボイラーを使う、スタート/ストップ・システムを搭載した自動車に乗るなど、今すぐに利用すべきだとも述べました。

ボッシュは2020年までに CO2 排出量20%低減を目標

フェーレンバッハは、気候変動防止に対する企業貢献の価値を決定づけるのは「売り場(sales counter)」にあると述べています。1990年以降、家電製品が消費するエネルギー量は大幅に低下しているにもかかわらず、ヨーロッパにおける家電の平均使用年数は依然として10年を超えていると指摘しました。もしすべての古い家電が新品に買いかえられたとしたら、それだけで EU が京都議定書で合意した CO2 排出削減量6%を達成できます。
「私たちのすべての事業セクターにエネルギー削減の潜在力があります。けれどもこの節減は、私たちの呼びかけにより、個々の消費者がエネルギーコストの低い機器なら高くても買いたいと思うようになって初めて実現できるのです。」

ボッシュはまた、企業内でエネルギー消費を削減する努力も倍増させています。たとえ上海にある Bosch China の新中国本社は、冷暖房の半分を地熱ヒートポンプでまかなっています。ドイツの拠点のムルハルト工場やロイトリンゲン工場にも、すでに光起電力技術設備を設置しました。2020年には、ボッシュの全世界の工場からの CO2 排出量を2007年レベルから20%減らすことを目指しています。
「これは将来に対する単なる空約束ではありません。私たちは毎年、この目標に向けた進捗を監視していきます。」

ボッシュの持続可能な企業経営には、従業員に対する責任や社会への責任も含まれています。フェーレンバッハはまた、経済が困難な今も、ボッシュが見習工、トレーニー(企業研修生)、大学院生などの若い才能を育てる長期的な努力を従来レベルに保ち、計画通り行っていることを強調しました。ボッシュは、ワークライフバランスを促進するために100種類以上のパートタイム労働バリエーションを提供しています。これは、パーソネル・マーケティング(採用活動)を強化するためだけでなく、有能なスペシャリストの不足を解消するためでもあります。「ドイツ・ナレッジ・ファクトリー(Wissensfabrik Deutschland)」の創設メンバーとして、ボッシュはすでに50を超える学校や幼稚園とパートナーシップを結んでいます。
「これは、ボッシュの地位を将来に向けて確実なものとするための長期的戦略なのです。」
フェーレンバッハは、次のような質問を投げかかることで、話を再び気候変動防止へと戻しました。「未来のエンジニアや科学者が私たちの野心的な CO2 削減目標を今後数十年で達成することができなかったら、いったい誰が次世代にそれをやることになるのでしょうか?」


このプレスリリースは2009年03月25日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>