自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ブレーキコントロールシステムへ初の導入
FlexRay インターフェースを備えたボッシュの ESP®premium

  • 世界初、FlexRayインターフェースを備えたブレーキコントロールシステム
  • 広範囲にわたるデータを他のシステムと迅速に交換
  • ボッシュはFlexRay開発コンソーシアムのコアパートナー

BMWの現行7シリーズに導入されているボッシュのESP®premiumは、世界で初めてFlexRayインターフェースを備えたブレーキコントロールシステムです。この新しいデータバスを経由して、システムは対応するセンサ、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、ICM(統合シャシー・マネジメント・システム)、そしてエンジンおよびトランスミッションの各コントロールユニットと通信します。今まで使用されてきたCANバスと比較すると、FlexRayはデータ転送速度がより高速で、転送できるデータパケット長も長く、フェイルセーフ性もより高くなっています。CANと同様、FlexRayもまたイベントトリガー情報を転送することができます。加えて、FlexRayは、オプションでリアルタイム信号をあらかじめ決められた時間通りに遅れなく転送します。「FlexRayは、安全なネットワーキングへの新たな道を開き、プレミアムクラスにおける現在と未来の運転支援やセーフティシステムに、包括的でスピードが重視される通信のための非常に安定した基盤を提供します。」ボッシュのシャシー・システム・コントロール事業部エグゼクティブヴァイスプレジデント、クラウス・メーダー(Klaus Meder)はこのように述べています。ブレーキコントロールシステムに加えて、ボッシュはACCおよびディーゼルエンジン用のコントロールユニットも7シリーズに供給しています。これらのユニットも、FlexRayデータバス用インターフェースを備えています。

ESC*(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール、横滑り防止装置)は、危険な運転状況で個々の車輪にブレーキをかけて車両を安定させるシステムです。この電子制御されたブレーキは、ストップ&ゴー機能やACCのようなアシスタンスシステムにも使用されます。ESCのセンサ信号も、乗員保護システムのコントロールユニットと一緒に、エアバッグがより迅速に展開するよう働きます。このシステムだけでなく、将来のすべてのシステムにとって、さらに多くのデータ量をリアルタイムで交換できることはきわめて重要な必要条件です。FlexRayは、迅速でフェイルセーフ性の高いデータ通信をオプションで最大2つのチャンネルで行うことができます。これらのチャンネルは柔軟に拡張できると共に、冗長で耐エラー性の高いデータ転送を最大10 Mbit/sで、または高速データ転送を最大20 Mbit/sで使用することができます。CANバスの高速バージョンでは、最大でも通常わずか1 Mbit/sにすぎません。

FlexRayコンソーシアムのコアパートナーには、BMW、ダイムラー、Freescale、GM、NXP Semiconductors、フォルクスワーゲン、ボッシュなどが名を連ねており、プロトコルの標準化に重要な役割を果たしています。さらに、ボッシュはFlexRay用プロトコルコントローラーモジュールを開発し、早くも2006年には適合性試験に合格しています。今までのところ8つの半導体企業がこのモジュールの製造ライセンスを購入しています。これはFlexRayインターフェースを備えたいくつかのエレメントのベースとなるもので、必要なハードウェアコンポーネントが世界中で速やかに入手できるようになるために決定的な役割を果たします。加えてボッシュは、AUTOSAR標準FlexRayプロトコルスタックを組み込み済みのベーシックソフトウェア用コントロールユニット、CUBASも開発しています。

* ESCのボッシュの製品名はESP®です。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万2千名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年07月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>