自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

日本で開発した新しいボッシュのモーターサイクル用 ABS が受賞
ヨーロッパ最大の自動車連盟 ADAC がその安全性を評価

  • ADAC(ドイツ自動車連盟)の名誉ある賞を受賞
  • 日本の ボッシュ・コンピテンスセンター(開発中心拠点)が開発した最小・最軽量のモーターサイクル用アンチロック・ブレーキ・システム
  • モーターサイクル専用に開発された世界初のブレーキコントロールシステム
  • あらゆるクラスのモーターサイクルへの搭載を可能にしたコスト・パフォーマンスの高い製品

ボッシュが開発した新しいモーターサイクル用アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)にヨーロッパ最大の自動車連盟であるドイツの ADAC から「Gelber Engel(イエローエンジェル)」賞が授与されました。ADAC がボッシュの開発した新システムの交通安全へ貢献する可能性を高く評価したものです。Generation 9 のモジュラー設計は、基本的なシステムから高性能なものまで、さまざまなレベルに対応できます。モーターサイクル用「ABS9 base」はその重量がわずか 0.7 kg で、先代モデルに比べてサイズ、重量ともに半分になっています。「このエントリー・レベルのボッシュ ABS は、市場で群を抜く、最もコンパクトなシステムです。」日本のボッシュ・シャシー・システム・コントロール事業部長ヴォルフガング・ヒラー(Dr. Wolfgang Hiller)はこのように述べました。「コストを最適化した設計により、ABS は初めてすべてのクラスのモーターサイクルに手の届く価格となりました。」この新型 ABS は広く普及して、モーターサイクルの走行安全性を大幅に高める可能性を持っています。

ボッシュはモーターサイクル用のブレーキコントロールシステムを1994年から製造しています。市場に導入されている ABS システムはこれまでずっと乗用車用のテクノロジーをベースにしたものでしたが、日本に置かれているボッシュ・コンピテンスセンターのエンジニアは、モーターサイクル専用にこの新型 ABS を開発しました。Generation 9 の最初のバリエーションはすでに2009年11月から量産が開始されています。「このような名誉ある賞をいただいたことは、地域での高い開発力が確立されたことの証しであり、日本のボッシュ従業員の実力が認められたということです」とヒラーは述べました。

現在、日本やヨーロッパで新たに生産されているモーターサイクルの10台に1台しか ABS が装備されていません。世界的には100台に1台以下に過ぎません。これに対して乗用車には、すでに世界で約80%に装備されています。

パッシブ・セーフティが不十分なために、モーターサイクルのライダーは事故の際に大きな危険にさらされます。日本では、2008年の二輪車乗車中の死亡者数は990人で、全交通事故死亡者の19%を占めています。ヨーロッパとブラジルでは、交通事故死亡者の6人に1人がモーターサイクルのライダーで、インドや中国ではこの割合はさらに高くなっています。ヨーロッパでは、モーターサイクルの事故で死亡する危険性は、走行距離が同じ場合、乗用車の20倍にも達しています。このようなことから、専門家はアンチロック・ブレーキ・システムが安全性を大きく高めると考えています。ABS によって、モーターサイクルのライダーは危険な状況においてホイールをロックさせずに、回避不能な転倒を恐れることなく確実に制動することができます。そして、制動距離も大幅に短縮できます。例えば米国道路安全保険協会(IIHS)の研究によると、すべてのモーターサイクルに ABS が装備された場合、モーターサイクルによるすべての死亡事故のうち28%を防ぐことができます。また、2009年にスウェーデンの道路交通省(Vägverket)が発表した研究では、すべての人身事故の38%、すべての重大事故および死亡事故の約48%が ABS によって回避できるとされています。

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2009年度の売上高は速報値で約380億ユーロ、従業員数は27万人以上です。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)を参照してください。