自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

エレクトロモビリティの長期戦略
次世代自動車の研究開発に取り組むボッシュ
年間投資額は4億ユーロ

  • 約800名の従業員がハイブリッドと電気自動車技術の研究開発に従事
  • ヒルデスハイムとロイトリンゲンに組立ラインを建設中
  • ハイブリッドと電気駆動向けの充実した製品ラインナップ
  • パラレルハイブリッド技術搭載のボッシュのフルハイブリッドシステムが量産開始
  • リチウムイオンバッテリーは合弁会社の SB リモーティブが供給

フルハイブリッド量産化の成功に続き、ボッシュはすべての電気自動車に応用可能なパワートレイン技術開発への投資を強化しています。
「将来ドライバーは、モビリティに対して持っている個々の要望に応じて、パワートレインを選択していくようになっていきます。ここでは電気自動車が、かなり重要な役割を果たしていくでしょう」と、ロバート・ボッシュ GmbH ガソリン・システム事業部長ロルフ・ブランダー(Dr. Rolf Bulander)はこのように述べました。
電気自動車の持つ能力は、世界の中でも特にメガシティと位置付けられる、急速に成長する都市部で生きてきます。大都市圏の大気汚染防止にも役立ちます。電気自動車に使用される電気が、再生可能な資源によって発電されたものであれば、CO2 排出値の低減という点においても重要な役割を果たします。中・長距離の走行には、改良に改良を重ねた経済性のあるディーゼルエンジンやガソリンエンジンがその真価を発揮します。ハイブリッド車は短、中、長距離のどの走行にも適していますし、燃料電池自動車は、特に長距離を走るのに向いています。
「このような理由から、私たちは1つのパワートレイン開発だけに絞りこまず、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンの開発に力を入れながら、パワートレインの電動化にも取り組んでいるのです」と、ブランダーはこう続けました。

ハイブリッド車用のボッシュの技術はすでに量産化

燃焼エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド駆動は、完全な電気自動車が普及するまでの過渡的技術です。今年、世界で初となるボッシュの革新的パラレルハイブリッド技術を搭載したポルシェ・カイエン S とフォルクスワーゲン・トゥアレグのフルハイブリッドバージョンが、市場に導入されました。
また、ボッシュは PSA プジョー・シトロエンと開発提携を結び、電動4輪駆動装置を搭載したディーゼル・ハイブリッド車を開発し、2011年には量産が開始されます。ボッシュは、これらの車両用としてパワーエレクトロニクスと電気モーターを開発製造しています。
その他のプロジェクトについても、ボッシュが2009年に設立したハイブリッドおよび電気自動車事業部門で進行中です。この事業部門は2004年、「ハイブリッド・テクノロジー・プロジェクト」として従業員約100名でスタートしました。現在では、約800名の従業員が、世界中でハイブリッドと電気自動車のための技術を開発しています。さらには約650人の従業員が、合弁会社 SB リモーティブで自動車用リチウムイオンバッテリー技術の開発に携わっています。
ドイツの自動車メーカーである BMW が、2008年に設立したこの合弁会社の最初の顧客です。BMW は、完全な電気駆動メガシティビークル用として SB リモーティブの電池を採用しました。

ハイブリッドと電気駆動の充実した製品ラインナップ

ボッシュはすでにハイブリッドと電気駆動の充実した製品群を作り上げています。それには、ハイブリッド車と電気自動車でのエネルギーの流れを制御するパワーエレクトロニクスや、高トルク電気モーターなどのコアコンポーネントが含まれています。現在、パワーエレクトロニクスコンポーネントの量産準備をロイトリンゲンで、電気モーターの量産準備をヒルデスハイムで進めています。さらに、プラグインハイブリッド車と電気自動車に電源ソケットから充電できる充電器もあります。
「現在の目標は、現行の電池容量で可能な最長航続距離を得るために、コンポーネントを軽量化し、取付けスペースを縮小し、効率性を向上させることです」と、ボッシュの電気自動車/ハイブリッドシステムの開発と顧客プロジェクトの責任者であるマティアス・キュゼル(Dr. Matthias Küsell)はこのように述べています。
これら製品群に、サムスンとボッシュの合弁会社 SB リモーティブが開発したリチウムイオン電池を加えると、ボッシュは電気駆動全体の、つまりエネルギー蓄電媒体から電気モーターに至るまでのすべてのコンポーネントを供給することができます。毎年、ボッシュは約4億ユーロの開発費をパワートレインの電動化のために投じています。

ハイブリッドと電気駆動を利用していくことは、それ以外の多くの自動車コンポーネントやシステムに影響を与えますが、ボッシュはこの分野にも投資しています。この分野には、効率的な補機や電動パワーステアリングなどが含まれます。
さらに、ハイブリッド車と電気自動車に適合したブレーキや ESC システムがあります。
これらのコンポーネントは従来の摩擦ブレーキとジェネレーターの制動効果の間の相互の影響を調整します。その他にも、電気自動車のヒーターやエアコン用の効率的な熱管理や、燃費を最適化するルートを計算してくれるナビゲーションシステムなどの装備もあります。

単なるパワートレインコンポーネントを超えたエレクトロモビリティ

エレクトロモビリティに必要な環境を探求、創造するため、ボッシュは他の企業と共にエレクトロモビリティの主要分野をカバーする3つの政府出資プロジェクトに参加しています。
「e-performance」は電気自動車そのものが対象です。「MeRegio-Mobil」は電気自動車を未来の(充電)インフラへ統合することを、「BeMobility」は新しいモビリティサービスの試験を、それぞれ模索しています。これらのプロジェクトの中で、ボッシュは技術やインフラ、モビリティコンセプトを探求、評価し、さらに発展させるためにその専門知識で大きく貢献しています。最終目標は電気自動車の段階的な市場導入の道を開くことです。2020年に新たに製造される車1億台のうち、約300万台が電気自動車とプラグインハイブリッド車、約600万台がハイブリッド車になるとボッシュは見込んでいます。けれども、この数字は将来の法的要件、燃料価格、電池技術の開発状況によっても大きく左右されます。
長い目で見れば、将来的には電気自動車が主流になるでしょう。ただし、今後20年の間は内燃機関燃焼エンジンが主流であり続けるということは、これらの数字からも明白です。

エレクトロモビリティに関するさらに詳しい情報はこちらへ(英文)

広報担当窓口:
Michael P. Mack, Tel.: +49 711 811-6282

プレス写真: www.bosch-presse.de

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2009年度の売上高は約382億ユーロ、従業員数は27万人以上です。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として36億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)を参照してください。

日本のボッシュ・グループについて

日本のボッシュは1911年から始まり2011年で日本進出100周年を迎えます。現在は、ボッシュ(株)、ボッシュ・レックスロス(株)、ボッシュ パッケージングテクノロジー(株)その他の関係会社から構成されます。ボッシュ(株)は自動車用パーツの開発、製造、販売そしてサービスの業務を展開しています。ボッシュ・レックスロスは油圧機器事業、FAモジュールコンポーネントやその他のシステムの開発と生産を行い、日本の産業機器技術に貢献しています。ボッシュパッケージングテクノロジーは包装機械メーカーです。

さらに詳しい情報は www.bosch.co.jp ボッシュ・イン・ジャパン・ウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2010年7月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>