自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

IAA 商用車ショー
ボッシュが成長軌道に戻る
革新技術で経済性がさらに向上

  • 2010年の売上高、業績とも大幅に予想を上回る
  • メーカーは経済性、車両安全性、環境保全性に注力
  • ボッシュは第17ホールB10ブースに出展

ハノーバー/シュトゥットガルト(ドイツ)発:商用車事業は経済危機が原因となった大幅な落ち込みから回復し、成長軌道に復帰しました。
「景気が回復するにつれて交通の状況も変わってきました。物流は活発化し、行き交う商用車の数も増えています。結果としてボッシュの自動車機器テクノロジー事業にもその良い影響が現れています」と、自動車機器テクノロジー統括部門長ベルント・ボア(Bernd Bohr)は、ドイツのハノーバーで開催された IAA 商用車ショーの記者会見で今年度の好調な業績を強調しました。ボッシュは、2010年の商用車技術分野売上高が68億ユーロに達すると予測しており、これは自動車機器テクノロジー・セクターの総売上高の4分の1に相当します。2011年にはこの分野で74億ユーロの売上高を目指しています。
「成長の見通しは、長期的に見ても良好です」。
ボアは特に、トラック、配送用バン、バスやオフハイウェイなどのシステムの経済性を高める技術的ソリューションに商機を見込んでいます。

予想を上回る成長

ボッシュの業績は、予想以上の速さで近年のピークであった2007年レベルに近づいています。 「実際、今年のボッシュ自動車機器テクノロジーの売上高は約25%増加し、約270億ユーロになると予測しています」と、ボアは述べました。ボッシュ・グループ全体では約20%増、460億ユーロを超えると見ています。続けてボアは「私たちは完全に成長軌道に復帰しました。そしてこの売上高の増加が、プラスの業績としてはっきり表れてきています」と、話しています。

経済危機の中でボッシュは、その核となる従業員の雇用を守った結果、現在の予想外に堅調な需要にも対応することができています。従業員数も再び増加に転じています。2010年末までに、ボッシュの従業員数は28万人を超え前年末に比べて1万人増加し、自動車機器テクノロジー・セクターでは年内に5,000人増加して16万5,000人になる見込みです。人員の増加は経済成長が特に堅調な地域、すなわちアジアの新興経済国で顕著です。「現在の好調な業績を前にしても、私たちはしっかりと現実を見据えていく必要があります。市場はこれまで以上に変化の要因を内蔵しており、備えを忘れるわけにいきません」と、ボアはこのように述べました。

自動車産業の経済回復のレベルは各地域やセグメントによっても大きく異なります。世界的な自動車生産台数はすでに危機前のレベルに戻っていますが、商用車生産台数に限るとまだ元に戻りきっていないのが現状です。今年、中国、インド、ブラジルでは商用車生産台数が危機の前以上のレベルになっていますし、西欧と北米では2桁成長になる見込みです。しかしボアは「状況はそれほど明るくない」と述べています。
今年は2007年より300万台少ない1,700万台の商用車が、工場から出荷される予定です。

主要商用車顧客10社のうち4社が中国のメーカー

ボッシュの主要商用車顧客10社のうち4社が中国のメーカーです。現在ボッシュは、中国で約300のディーゼルエンジン開発プロジェクトを進めており、そのうちの3分の2は少なくとも Euro4 に相当する排ガス規制をクリアしています。新興経済地域での需要が非常に堅調であるため、ボッシュは現地の専門技術者を増員する一方で、同時に先進国の開発要員も保持しています。ボッシュ自動車機器テクノロジーの研究開発に携わる従業員数は2010年末までに26,000人になる見込みで、これは年初より約1,000人の増加となります。この増員を後押ししているアジアでは、2010年末までに自動車機器テクノロジー開発部門の従業員数が約8,000人に達する予定です。

自動車機器テクノロジー・セクターの成長予測は、経済発展だけに基づいているのではありません。ボアは、「ボッシュのコーポレート・スローガンである『Invented for life』が示す、戦略的テーマを反映した製品ポートフォリオも成長をけん引しています」と述べています。商用車部門の主要な3つの原動力「より優れた安全性」、「よりクリーンなテクノロジー」そして「高い経済性」は、このスローガンによって強調されています。商用車メーカーとその顧客にとっては、要求の厳しい法的規制に見合った電子制御式の事故防止システムや、より厳しくなる排ガス規制をクリアし、国内のインセンティブプログラムを利用可能な噴射技術と排ガス技術、そして特に、走行コストが削減できる最新のテクノロジーをボッシュが提供していくということを意味しています。

燃費を低減し事故防止力を高める各種ソリューション

世界中のメーカーはより高い経済性を求めています。ボッシュはこの分野のさまざまなソリューションを提供しています。最新世代の商用車用コモンレールシステムは噴射圧が2,200 barで、2012年からは一部のアプリケーションで2,500 barのシステムが供給されます。圧力が上がることで、エンジンの出力密度と効率性が高まり、燃費が向上し、その結果走行コストが削減可能です。ボッシュの排気ガス後処理装置の DENOXTRONIC は、燃費と排出ガスの低減に貢献しています。

他にも、乗用車だけでなく商用車にとっても、ハイブリッド技術やく市街地での走行時のストップアンドゴーは、走行効率性を高める技術として重要なソリューションです。この分野でボッシュは、2つの異なるコンセプトを提供しています。小型および中型商用車向けの電気式ハイブリッドシステムと、大型商用車向けの油圧式ハイブリッドシステムです。どちらもすでに実用化されています。ボッシュの電気式ハイブリッドシステムは、「パラレル・フル・ハイブリッド」です。このシステムはさまざまなクラスの車両に柔軟に適応可能で、小型のバンやミニバスなどに簡単に導入できます。このシステムによって燃費を20から25%低減することができます。

油圧式ハイブリッドシステムは、ボッシュの子会社であるボッシュ・レックスロスが製造するシステムで、やはり燃費を最大25%低減できます。このシステムはゴミ収集車に初めて導入され、燃費低減だけでなくブレーキ摩耗も少なくできるという二重のメリットを実現しました。ハイドロリックハイブリッド駆動は市内バスを効率的で環境に優しくするためにも適しています。

多彩なテクノロジーを誇るボッシュは、IAA の会場でエネルギー効率に優れたドライブ技術を他にも多数紹介しています。スタート/ストップ・システムや超高効率オルタネータ、環境に優しくコスト効率の良い代替燃料として天然ガスをディーゼルエンジンで使用するための CNG 技術、ドライバーが費用を節約して走行できるよう支援するコントロールユニットなどです。

法制化の後押しで安全システムの標準装備化が加速

ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)のリーディングサプライヤーとして、ボッシュはバンを含む数多くの車両に ESC を供給しています。ESC は多くの重大な事故や負傷の防止に役立ちます。今後数年間で、法制化に後押しされて商用車への ESC 装備率が高まっていきます。EU では2014年11月から商用車への ESC 装備を義務付けています。その翌年には3.5トンを超える新車商用車と5トンを超えるバスに緊急ブレーキとレーン逸脱警報システムの搭載が義務化されます。ボッシュのテクノロジーはこれらのシステムを実現します。

商用車向け革新技術の幅広さと世界的な事業展開は、世界市場でボッシュがさらに成長するための基盤を形成しています。
「商用車ビジネスの回復がまだ本調子ではないからといって、私たちが技術開発にブレーキをかけることはありませんでした。それどころか私たちは新しい技術を提供し続けます。それこそが『Invented for life』だからです。このような革新技術によって、私たちボッシュの成長は経済危機後もさらに加速するでしょう」と、ボアは述べました。

広報担当窓口:
Thomas Knoll
Phone +49 711 811-7088

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2009年度の売上高は約382億ユーロ、従業員数は27万人以上です。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として36億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)を参照してください。

日本のボッシュ・グループについて

日本のボッシュは1911年から始まり2011年で日本進出100周年を迎えます。現在は、ボッシュ(株)、ボッシュ・レックスロス(株)、ボッシュ パッケージングテクノロジー(株)その他の関係会社から構成されます。ボッシュ(株)は自動車用パーツの開発、製造、販売そしてサービスの業務を展開しています。ボッシュ・レックスロスは油圧機器事業、FAモジュールコンポーネントやその他のシステムの開発と生産を行い、日本の産業機器技術に貢献しています。ボッシュパッケージングテクノロジーは包装機械メーカーです。

さらに詳しい情報は www.bosch.co.jp ボッシュ・イン・ジャパン・ウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2010年9月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>