自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

急ブレーキ時のより高度な安定性
ボッシュの新しいモーターサイクル用 ABS が量産開始
圧力センサーを内蔵した ABS 9 plus

  • モーターサイクル用最新 ABS Generation 9
  • 内蔵型圧力センサーで制動安定性が向上
  • 現在、世界最小・最軽量のモーターサイクル用 ABS

ボッシュは最新世代のモーターサイクル用 ABS (アンチロック・ブレーキ・システム)、Generation 9 の量産を開始しました。ABS 9 plus は現在のところ世界最小で、最軽量のモーターサイクル用ブレーキコントロールシステムです。「内蔵型圧力センサーは、後輪の浮き上がりを可能な限り迅速に検知するために役立ちます。それによって強くブレーキを操作した時の走行安定性がさらに向上します」と、ボッシュ・シャシーシステムコントロール事業部長ヴェルナー・シュトルト(Dr. Werner Struth)は述べました。この新システムは現在2モデルのモーターサイクルに供給される予定で、カワサキの Ninja ZX-10R には「カワサキ・インテリジェント・アンチロック・ブレーキシステム(KIBS)」としてオプションで装備され、ドゥカティの Diavel には標準で装備されます。
10月初旬には、欧州委員会が交通安全性を高めるためにモーターサイクルへの ABS 装備の義務化を提案しました。

モーターサイクルのライダーがフルブレーキをかけると、車輪への荷重が大きく移動するため、後輪が浮き上がる場合があります。この問題に対応するため、Generation 9 のすべての モーターサイクル用 ABS は前後輪それぞれのスリップ率を判断し、モーターサイクルが転倒する危険がある場合は、前輪へのブレーキ圧を低減させます。さらにボッシュは追加の圧力センサーを新しい ABS 9 plus に内蔵し、ライダーがかけたブレーキ圧を記録することで後輪の浮き上がりを早期に検知します。そのためシステムはより迅速に反応することができます。

モーターサイクル専用として設計された世界初の ABS
従来のモーターサイクル用 ABS は、乗用車用のシステムにいくらか技術的な調整を加えてモーターサイクルに適合させたものでした。日本のボッシュの開発センターでは、新世代の乗用車用ボッシュ・ブレーキコントロールシステムをベースに、モーターサイクル専用の ABS シリーズを開発しました。このモーターサイクル用 ABS はモジュラー式の構造で、ベーシックな ABS 9 base から ABS 9 plus、さらに電子制御式コンバインド・ブレーキ・システムに使用される ABS 9 enhanced まで、さまざまな機能要求に適合させることができます。ABS 9 enhanced は前後両輪のブレーキングを可能にするもので、ライダーが後輪または前輪のみにブレーキをかけた場合でも、電子制御でブレーキ圧を可変配分することができます。

どのモーターサークル用 ABS システムも極めてコンパクトです。例えばポンプハウジングは、4輪ではなく2輪の制御だけで済むため、大幅に小型化されています。コントロールユニットの PCB (電子回路基盤)は、ハイドロリック・ユニット上に直接組み付けられ、耐振動性が向上しています。ブレーキラインは短く、ブレーキピストンも小さいため、それらに合わせたコンパクトなリターンポンプも新しく開発されました。その結果このシステムは、先代モデルに比べて50%以上の軽量化を達成しています。ブレーキレバーの振動も減少し、システムはブレーキ圧をより迅速に路面状況に応じて適合させます。
ボッシュはモーターサイクル用 ABS を1994年から製造しています。それ以来さまざまな改善と開発を重ね、すでに350,000ユニットのモーターサイクル用 ABS を市場に送り出しています。

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2009年度の売上高は約382億ユーロ、従業員数は27万人以上です。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として36億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)を参照してください。

日本のボッシュ・グループについて

日本のボッシュは1911年から始まり2011年で日本進出100周年を迎えます。現在は、ボッシュ(株)、ボッシュ・レックスロス(株)、ボッシュ パッケージングテクノロジー(株)その他の関係会社から構成されます。ボッシュ(株)は自動車用パーツの開発、製造、販売そしてサービスの業務を展開しています。ボッシュ・レックスロスは油圧機器事業、FAモジュールコンポーネントやその他のシステムの開発と生産を行い、日本の産業機器技術に貢献しています。ボッシュパッケージングテクノロジーは包装機械メーカーです。

さらに詳しい情報は www.bosch.co.jp ボッシュ・イン・ジャパン・ウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2010年12月21日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>