経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ソーラー・エネルギー事業の拡大
ボッシュがマレーシアに新生産拠点の建設を計画
この拠点で全付加価値チェーンをカバー

  • 建設工事は年内に着工予定
  • 製品は主にアジア市場向け
  • 2011年のソーラー・エネルギー事業で初年度売り上げ10億ユーロ台を目指す

シュトゥットガルト / クアラルンプール ボッシュ・グループはソーラー・エネルギー事業のさらなる拡大を目指し、マレーシアのペナン州バトゥ・カワンに新生産拠点を建設します。投資予定額は約5億2,000万ユーロで、グループにとっては創業以来史上最大級の生産拠点新設プロジェクトとなります。「この投資により、ボッシュはソーラー・エネルギー事業の国際化をさらに推進します」と、ボッシュ取締役会会長のフランツ・フェーレンバッハはシュトゥットガルトでこのように述べました。バトゥ・カワンの新しい拠点で生産したソーラー・システムは主にアジア市場に向けたものです。アジアのソーラー・エネルギー機器市場は力強い伸びを示しており、向こう数年間は年率30%の成長を続ける見通しです。また、マレーシアで生産したコンポーネントの一部は、他国の拠点にも出荷することになっている、とフェーレンバッハは述べています。

建設工事は年内に始まります。「新しい拠点では、シリコン単結晶(いわゆるインゴット)からソーラーセル、そして完成モジュールに至る付加価値チェーン全体をカバーします」と、Bosch Solar Energy AG取締役会会長のホルガー・フォン・ヘーベルはこのように述べました。2013年末には量産がスタートします。建設工事は翌年には完成の予定です。その時点での雇用数は2,000人、年間640MWp(メガワット・ピーク)のソーラーセルと150MWpのモジュールを生産します。MWpはソーラー・エネルギー業界でソーラーセルの定格出力を表すのに使われる単位で、条件に恵まれたときに取り出せる最大の電気出力を表します。実際には、地球上のどこにセルを設置するかで発電効率が大きく違ってきます。マレーシアの新拠点で1年間に生産するソーラーセルで賄える電力は、中欧で16万5,000世帯、マレーシアではその2倍近い30万世帯ほどです。

グローバルな市場の成長に合わせて国際化を推進

2011年春にボッシュはフランスのベニシューにソーラーモジュール工場を建設することを決定しました。その目的は、フランスと南欧市場の需要に応えることです。「国際化をバネに、Bosch Solar Energyはさらなる成長を目指します」(へーベル)。なお、今年のBosch Solar Energyの売上高は早くも10億ユーロ台に達する見通しです。今回、アジアでの工場建設を決定したのは、ソーラー・エネルギー・システムの需要が世界的に伸びていることを考慮した結果です。2020年までに、地域のソーラー・システムの合計出力は設置ベースで合計130GWp(ギガワット・ピーク)に達する見込みで、これはヨーロッパの2億人の電力需要を賄うのに十分な数字です。ただし、現在の設置出力はまだ5GWpほどとなっています。

Bosch Solar Energy AGの主力市場であるドイツでは、毎年コンスタントに3.5GWp前後のソーラー・システム需要が見込まれます。「ただ、そのためには政治的枠組が安定し、企業と個人が安心してソーラー・エネルギーに投資できるようになること、そして需要が再度安定を回復することが前提条件となります」(へーベル)。ボッシュはテューリンゲン州アルンシュタット工場に5億ユーロを投じ、生産能力を3倍以上に引き上げました。翌月には同地に新しい研究開発センターがオープンします。新しい本社ビルとトレーニングセンターの建設も進んでおり、2012年までに1,000人以上の雇用が産出されます。アルンシュタットのコンピテンス・センターでは次世代の製品と生産プロセスの開発が続けられています。「アルンシュタットはヨーロッパ市場を受け持ち、ペナンは成長性が期待される東南アジア市場をカバーします。ドイツとマレーシアでの投資は相互を補完する関係にあり、Bosch Solar Energyのソーラー・エネルギー事業の将来を保証するものです」と、フェーレンバッハはこのように述べました。

好条件に恵まれたマレーシア

ソーラー・エネルギー産業が特に注目するのは、いわゆるサンベルト地帯であり、マレーシアもこの地帯に属しています。緯度にして南北35度以内のこの地帯は日射がことのほか強く、ドイツの2倍に達します。市場の成長が特に期待されるのもこの地帯です。さらにマレーシアではエレクトロニクスと半導体関係の優秀な従業員を確保しやすく、社会基盤も整っています。また、電力供給が安定していることもポイントのひとつです。ソーラーセルの生産プロセスが複雑高度で環境変化の影響を受けやすいことを考慮すると、この点は非常に重要です。

ボッシュは1923年からマレーシアで活動しており、今回もペナン州から非常に有利な条件の提示を受けました。ボッシュはすでに現地に電動工具工場を有し、1,100人の従業員がコードレスドリル/ドライバー、ドリル、測量機器などを製造しています。その他にも、カー・マルチメディア事業部が従業員600人体制でカーラジオとナビゲーション装置をマレーシアで生産しています。2010年にボッシュがマレーシアで達成した売上高は1億3,000万ユーロ、従業員は2,300人でした。

広報担当窓口:
Andreas Kempf
Tel:+49 711 811-6285
Heide Traemann
Tel:+49 361 21951181

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュは2011年に記念となる創立125周年を迎えます。ボッシュの起源は、1886年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッ シュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態に よって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権 の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年6月22日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>