経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

2011事業年度の速報値:
ボッシュは成長目標を上回る
2012年度の売上高はさらなる増加の見込み

  • 売上高は約9%増の514億ユーロ
  • 従業員数は初めて30万人を超える
  • 特殊要因で税引前利益が売上高の約5%に低下
  • 国際社会における存在感のより一層の強化
  • すべての事業セクターが拡大

シュトゥットガルト: ボッシュ・グループは、2011年の成長目標を上回ることができました。速報値によると、テクノロジーとサービスを提供する企業であるボッシュの昨年度の総売上高は、514億ユーロに達しました。これは、2010年度と比較して8.8%の増加となります。「国債問題、ユーロ危機、日本の大震災など、深刻な出来事に見舞われたにもかかわらず、私たちはボッシュのアニバーサリー・イヤーに大幅な成長を実現することができました」と、フランツ・フェーレンバッハ取締役会会長は述べています。これによりボッシュは、2000年以来最も高い成長率を達成しました。

ただ、税引前利益は特殊要因により売上高の約5%に低下し、目標ゾーンである7~8%には届きませんでした。「私たちは、この業績におおむね満足しています。もし特殊要因がなければ、目標ゾーンは達成できていたでしょう」とフェーレンバッハは述べています。ここで言う特殊要因とは、原材料コストの高騰、e-モビリティや再生可能エネルギーといった未来の事業分野への多額の先行投資、ソーラー・エネルギー事業部の資産再評価の下落などが挙げられます。

従業員数が初めて30万人を超える

事業の堅調な発展により、全世界の従業員数は約2万人増加し、2012年1月1日現在で30万3,000人を超えました。最も増加したのは、ヨーロッパです。ヨーロッパでは従業員数が1万300人以上増加しており、そのうちドイツ国内単体だけで約5,200人、ハンガリーで1,700人、トルコで1,600人増えています。さらに今年もアジア太平洋地域では大幅な成長が達成されました。この地域では、従業員数が前年度に比べて8,200人増加しています。北米および南米では、全体で1,200人の増加を数えました。

国際社会における存在感の一層の強化

2011年に、ボッシュ・グループの売上高は全世界の主要経済地域で増加しました。ヨーロッパでは9.5%増となり、300億ユーロを超えました。これには特にドイツの著しい成長が寄与しており、売上高は10%増の120億ユーロとなっています。アジア太平洋地域の売上高はほぼ9%増の120億ユーロを超え、北中南米地域も7%増の90億ユーロを達成しました。同時に、ボッシュは昨年度に国際社会における存在感の強化を図りました。例えば中国では、蘇州拠点でブレーキ・コントロール・システムの生産を拡大しました。また、ベトナムでは無段変速機用プッシュベルトの製造工場が操業を開始し、ボッシュにとっては東南アジア初となるソフトウェア・エンジニアリング・センターもオープンしました。

すべての事業セクターで成長

3つの事業セクターすべてがボッシュの成長に貢献しました。自動車機器テクノロジー・セクターの売上高は初めて300億ユーロを上回り、前年比で約8%の成長を記録しました。売上高が最も伸びたのは産業機器テクノロジー・セクターで、20%増の80億ユーロを達成しています。消費財・建築関連テクノロジー・セクターも引き続き順調に成長しており、売上高は4.3%増加して130億ユーロに達しています。

世界的な景気後退はないと予測 - ボッシュは2012年も成長

ボッシュは、2012年に世界経済が若干後退するものの、世界的不況はないと予測しています。ボッシュは2011年の世界の経済成長を3.2%と予測していましたが、2012年は約2.5%になると予測しています。ヨーロッパの状況に関して、フェーレンバッハはこう述べます。「低迷するか、不況となるかは、ユーロ圏で必要な改革がいかに徹底的かつ迅速に行われるかにかかっていると言えるでしょう」。こうした状況を鑑み、ボッシュ・グループは売上成長を3~5%の間で推移すると予測しています。この数字には、アジア太平洋地域の強い牽引力への期待が反映されています。しかし、北中南米地域にもさらなる成長チャンスがあると見ています。従業員数は全世界で増加が見込まれており、ドイツでも一定の増加が予想されています。

戦略の正しさが立証される

各地域だけでなく、事業セクターにおいても好調な事業発展は、ボッシュの企業戦略の正しさが立証されたことを示しています。「私たちは、この戦略に沿って最後までやり遂げます。ボッシュの幅広い製品ライン、グローバルな展開、革新力という強みを通じて、チャンスを活かしながらさらなる発展を目指します」(フェーレンバッハ)。そのために、ボッシュは成長地域、特にアジア太平洋地域での事業を拡大していきます。2012年、ボッシュはそのグローバル資本投資の約30%をこの地域に割り当てる予定です。その中でも最大規模となる投資先が中国とインドで、特に自動車機器テクノロジー・セクターが強化されます。また、ボッシュはセルビアに新しい自動車ワイパー製造工場を建設し、西ヨーロッパでの拠点展開も強化します。

それと同時に、ボッシュは事業セクターも拡大します。その一例が、再生可能エネルギーです。「私たちの長期目標は、現在の厳しい市場環境を乗り越えて、再生可能エネルギー市場におけるトップ企業の1つになることです」とフェーレンバッハは述べました。フェーレンバッハは、新形態のエネルギーへの移行は大きなチャンスであると考えています。しかし、このチャンスをつかんでも、政治家が信頼性のある基本計画とその実行のために包括的なコンセプトと明確なマイルストーンを提供しなければならないとも述べています。「新形態エネルギーへの移行は、私たち全員にとっての長期的な課題です。財界、政界、社会の当事者全員が協力して初めて、前進することができるのです」

革新力という強みをハイレベルで維持

ボッシュは、2011年に40億ユーロを超える資金を研究開発に投じました。2012年1月1日現在、研究開発に携わっている従業員は約3万9,000人に上っており、その数は前年より4,500人以上増加しました。また、アジア太平洋地域だけで2,500人が新たに研究開発部門に加わりました。特許出願数も260件増加して4,100件を超えていますが、これは1営業日当たり16件という計算です。

ボッシュ・グループは、e-モビリティや『モノとサービスのインターネット』など、会社の将来にとって重要となる分野の事業強化を図っており、毎年約4億ユーロをe-モビリティのために投じています。また、2013年までにハイブリッドおよび電動パワートレイン分野の21のプロジェクトが13のカーメーカーで量産開始される予定です。ボッシュは自転車用エレクトリカルドライブも供給しており、将来はe-スクーターにも供給を拡大していきます。2011年は7万基を超える駆動システムを30社の自転車メーカーに供給し、この市場でボッシュは好調なスタートを切りました。

モノとサービスのインターネットで接続性をより高める

フェーレンバッハは、インターネットによって競争環境が根本的に変化すると確信しています。従来型のハードウェア&ソフトウェア事業が今後も長年にわたり成長ドライバーであり続ける一方で、ボッシュはインターネット接続の技術的潜在力をこれまで以上に大々的に活用することを目指しています。そのためにボッシュは、モノとサービスのインターネットに関する活動を強化していきます。昨年のinubit AG買収に続き、ボッシュではこの分野のスペシャリストがすでに450人以上働いています。

モノとサービスのインターネットへの接続の一例として、ボッシュが取り組んでいるエネルギー管理プラットフォームがあります。このプラットフォームは、建物内のエネルギーの流れのすべてを監視・制御します。将来、このサービスは2011年に設立されたBosch Energy and Building Solutions GmbHが提供することになります。なお、この会社は産業企業や病院、設備管理会社といった法人顧客のためのエネルギー効率化サービスを専門としています。

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ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は見込みによると、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は514億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として40億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッ シュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態に よって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権 の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年1月25日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>