自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ボッシュがハノーバーで開催されている 第64回IAA商用車国際モーターショーに出展
効率の優れたテクノロジーで成長機会を創出
継続的な燃費向上に重点

  • 商用車の経済性と安全性を向上
  • ハイブリッドソリューションとエネルギー回生技術で燃費をさらに向上
  • 17ホール、ブース番号B10

ハノーバー / シュトゥットガルト – グローバル市場は混乱していますが、ボッシュの業績は引き続き明るい展望を示し、特に商用車部門は堅調に推移しています。「燃費も向上していますが、効率性と環境保護についても大いに期待できます」と述べるのは、ボッシュ自動車機器テクノロジー・センター統括部門長を務めるベルント・ボアです。「革新的なテクノロジー、包括的なシステム、サービスのサプライヤーとして、ボッシュは特に優位な地位に立ち、この流れにうまく乗っていると言えるでしょう」。ボアは、商用車の経済性と安全性をさらに向上させる、より手頃なソリューションの需要もあるとし、2012年9月18日にハノーバーで開催された商用車IAAのプレスカンファレンスで、「数多くの革新技術により、2020年までに商用車の燃費をさらに15%向上したいと考えています」と述べました。

自動車機器テクノロジー・セクターで働く従業員が17万6,000人を下回る

明らかに自動車業界の景気減退の影響を受けた芳しくない経済状況の中でも、ボッシュの自動車機器テクノロジー・セクターの本年度の売上高は4%を若干下回る程度の成長率を示す見込みです。「これに対して私たちがとる対策はコストの削減です」とボアは述べています。ボッシュ・グループの売上高はこれまでのところ、予測通り増加傾向にあり、ボッシュの現在の総従業員数も30万5,000人を超えました。自動車機器テクノロジー・セクターの従業員数は安定し、2012年末の世界の従業員数は17万6,000人をわずかに下回る程度となる見込みです。また、同事業セクターとボッシュ・グループ全体における研究開発費は業界の平均以上となっています。

自動車機器テクノロジー・セクター:2012年の売上高として315億ユーロを見込む

今年の商用車市場の成長は、地域によって差が見られます。南米、ヨーロッパと中国の落ち込みは、北米で今まで抑制されていた需要の高まりに相殺されつつあります。世界的には今年のトラック生産は減少するとボッシュは予測しています。それに対し、商用車部門の売上は堅調に推移しています。車両1台あたり1,500ユーロを超えるボッシュのシステムを搭載していることからもわかるように、ボッシュの自動車機器テクノロジー・セクターの売上高の4分の1がすでに商用車用のコンポーネントやシステムによるものとなっています。なお、2012年の自動車機器テクノロジー・セクターの総売上は315億ユーロを目指しています。

ボッシュのテクノロジーで運送会社がトラック1台あたり年間1万ユーロを節減

業界最大手のサプライヤーとして、ボッシュは革新的な手法で商用車の効率性を高めてきました。「すでに現時点で、トラックの効率性は一般車両に比べて最大15%上回っています。それをさらに大幅に引き上げるには、新たなソリューションが必要となってきます」と、燃費とCO2排出量のさらなる削減を迫られた場合にカーメーカーやサプライヤーが直面する課題について、ボアはこう説明します。年間走行距離を13万kmとし、現在の燃料価格と照らし合わせて考えた場合、運送会社が目指すのは、1台あたりの年間コストを1万ユーロ程度に抑えることになるでしょう。

この目標を達成するために、ボッシュは従来のテクノロジーによる低燃費性の可能性を探りつつ、新たな革新技術の開発に取り組んでいます。例えばコモンレールシステムの場合、ボッシュのエンジニアが噴射圧を3,000 barまで引き上げるために尽力しています。すでに、高圧噴射技術とDENOXTRONIC尿素噴射システムを組み合わせることで、5%の燃費向上に成功しました。これらのテクノロジーはいずれも市場に浸透しつつあります。なお、ボッシュは来年、コモンレールシステムを250万ユニット、商用車部門のDENOXTRONICシステムを80万ユーロ以上販売できると見込んでいます。

ボッシュの革新力で効率性のさらなる向上を実現

ボッシュでは、約60人のエンジニアが12トン超の商用車用ハイブリッド駆動に携わっています。パラレルハイブリッドの場合、燃費が最大6%向上し、走行距離の伸長も期待できます。輸送車両関連での燃費の削減幅はさらに大きく、最大20%が見込まれます。そこで、ボッシュは今後10年の後半に実現する商用車向けハイブリッドシステムの発売目標を設定しました。なお、このシステムは運送会社が3年以内でそのコストを回収できるように設計されています。車両関連のさまざまなシステムの連携は、ボッシュの得意とする分野です。新しい「Eco.logic motion」システムもこの種の技術で、ナビゲーションデータをベースに、エンジンマネジメントとトランスミッション制御の観点から効率的なドライビングを計算します。これにより、坂道に差しかかる前に適切なタイミングで加速し、不必要なギアシフトを回避できるため、燃費が平均3%向上します。将来的には、ハイブリッド駆動がボッシュのナビゲーションデータに直接アクセスすることでメリットをもたらしたいと考えています。例えば、蓄積しておいたエネルギーを坂道用の追加駆動力として利用し、その後の下り坂で余ったエネルギーは回収してバッテリーの充電に利用するなどです。

天然ガス駆動はより低コストで、温暖化の防止にもいっそう寄与します。天然ガスの価格はスタンドのディーゼルよりも低価格で、天然ガス駆動はディーゼルエンジンと比べてCO2排出量が15~20%少ないためです。ボッシュはこの代替燃料のために2つの代替テクノロジーを提供しています。それは、天然ガスのみで作動するスパークイグニションエンジン用の一価システムと、CNG(圧縮天然ガス)とディーゼル噴射の両方で作動する二価システムです。ボッシュは現在、ブラジルで二価システムに関する顧客プロジェクトを進めているほか、米国にも大きなビジネスチャンスがあると期待しています。

EURO6への早期対応をドイツが後押し

「環境保護、温暖化防止のどちらのソリューションも、トラックを所有する業者にとっては重要です」とボアは述べます。例えばドイツでは、EURO 6基準に適合したトラックを早期に購入すると税額が控除される制度が2014年から導入されることになっています。年間の高速道路走行距離を13万kmとした場合、EURO 3適合トラックに比べて、1台あたり6,500ユーロもコストを削減できることになります。またボッシュは、NOx触媒コンバーターが排気ガス再循環装置と共に、または装置なしで機能する技術的ソリューションを通じて商用車メーカーを支援しています。

横滑り防止機能と緊急ブレーキシステムを搭載するトラックが増加

環境保護と同じく、事故防止の法的要件もますます厳しさを増しています。ボッシュが最初に導入した横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)は、2014年末までにヨーロッパのほぼすべてのクラスの新車で装備が義務化されます。ヨーロッパ市場では新車への横滑り防止システムの装備率がすでに70%を超えているのに対して、このシステムを搭載しているバンは60%に過ぎません。ここに、ボアはある程度のニーズがあると見ています。なお、ボッシュの新世代ESCは大型ブレーキシステムと高いブレーキ圧を備えた軽商用車のニーズに合致したものとなっています。

ヨーロッパでは2014年末までに、3.5トン超の多くのトラックでは自動緊急ブレーキなどのドライバー・アシスタンス・システムの搭載が義務付けられます。これに合わせて、ボッシュのポートフォリオにレーダーセンサーが加わりました。このセンサーは最大150 kphの速度に対応した設計となっており、特にトラックやバンで中距離の検知に適しています。この新しいレーダーセンサーが緊急ブレーキからACC(クルーズ・コントロール・システム)まで、さまざまな機能を可能にし、これによってトラック運転手の負担を軽減し、交通事故防止にも貢献します。

ポートフォリオの多様化 常に顧客のそばに

ボッシュは1営業日あたり平均16件の特許を取得していますが、その多くが自動車機器テクノロジーに関するもので、自身の革新力を証明するものとなっています。また、当社のコーポレート・スローガンである「Invented for life」は、品質と顧客に寄り添う姿勢を象徴しています。このことは、世界50カ所のエンジニアリングセンターで現地の顧客とともに有望なソリューションの開発にあたる従業員だけでなく、世界中で約4,000カ所に上るボッシュのディーゼルエンジン工場にも同じように浸透しています。信頼のおける現地の専門サービスの裏打ちなしに導入される新しいテクノロジーは1つもありません。そして、これがボッシュの体現していることでもあるのです。

広報担当窓口:
Udo Rügheimer, phone +49 711 811-6283
Achim Schneider, phone +49 711 811-6631

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2011年の売上高は304億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約175,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は約515億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として42億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年9月18日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>