自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

モーターサイクル用ブレーキがよりスマートに
ボッシュがアンチロック・ブレーキ・システムの追加機能を提供
安全性をいっそう向上させるソフトウェアとセンサー類

  • ボッシュのモーターサイクル用ABS Generation 9の新機能
  • オールテラインモーターサイクルに合わせたABSオフロードコントロール
  • トラクションコントロールによりオン/オフロードで発進時と加速時の安全性が向上

ボッシュはモーターサイクル用ABS Generation 9で、それぞれのモーターサイクルクラスに合わせて拡張可能なブレーキコントロールシステムを実現しました。新しい機能が複数追加され、モーターサイクルメーカーのニーズに合わせて安全性をさらに高めるソリューションを提案できるようになりました。たとえば、エンジニアはGeneration 9の幅広いバリエーションにオフロードバージョンやトラクションコントロールシステムを追加することができます。2013年に初めて、2つの機能がKTMの1190 Adventureと1190 Adventure Rに搭載されることになりました。ボッシュのモーターサイクル用セーフティシステムを担当するイリディーリム・フェヴジィ(Fevzi Yildirim)ゼネラル・マネージャーはこう述べます。「モーターサイクル用ABS Generation 9には豊富なバリエーションと各種の追加機能が揃っているため、あらゆるモーターサイクルメーカー、そしてエンドユーザーのご要望にお応えすることができます」

オフロードコントロール機能付きABS – 荒れた路面での安全性が向上

舗装道路とかけ離れた荒れた路面でのモーターサイクルの運転は、ABSシステムの限界を試すようなものでした。舗装道路用に設計されたシステムでは、砂地や荒れた路面で適切なブレーキ性能を保つことも、オフロード走行の楽しさを存分に味わうこともできないからです。これに対処すべく、ボッシュのエキスパートたちは、荒れた路面での使用を想定した特殊なオフロードコントロール機能を開発しました。この機能は、ボッシュのアンチロック・ブレーキ・システムGeneration 9 ABS plusとABS enhancedに組み込むことができるようになっています。そのため、オールテラインモーターサイクルの安全性がいっそう向上するだけでなく、ライダーはオフロードで妥協した走りをせずにすむようになります。

ボッシュが開発したこのオフロードコントロール機能では、ブレーキ値とその他のパラメーターが調整されるため、荒れた路面でも最適なブレーキ性能を発揮できます。この調整により、ABSは通常より遅れて作動します。このため、道路用に設計されたABSに比べてタイヤと路面の間がより滑りやすくなりますが、後輪が路面をしっかりキャッチでき、荒れた路面でもブレーキ性能が向上します。

また、車体の安定性にマイナスの影響を与えることなく、前輪の制御によりさらに強く減速させることができます。モーターサイクルメーカーは、ライダーが後輪を意図的にロックし、タイトコーナーで行うドリフトやテールスライドなど、オフロードレースの典型的な走りを楽しめるようオフロードコントロール機能を調整できます。

トラクションコントロール機能付きABS – 加速時の安全性が向上

ボッシュのABSで最適化できるのは、モーターサイクルのブレーキ性能だけではありません。ボッシュのトラクションコントロールと組み合わせれば、加速時の後輪のスピンを防ぎ、前輪の浮き上がりを抑えることができます。Fevzi Yildirimは革新的な機能の利点についてこうまとめます。「ボッシュのトラクションコントロールは舗装道路での安全性に寄与してきましたが、今回初めて、荒い路面でも同じようにその威力を発揮できるようになりました」。なお、このトラクションコントロールはボッシュのGeneration 9のあらゆる2回路システムに組み込むことができます。

モーターサイクルメーカーがボッシュの傾斜角センサーを追加した場合には、トラクションコントロールによってコーナーでの最大駆動力を制御することも可能になります。このセンサーを装備したセーフティシステムは、マシンの動的状態を1秒間に100回チェックし、傾斜やリーン角だけでなく、垂直加速度も計算するからです。また、トラクションコントロールをダートレース用のモトクロスマシンに合わせて調整することもできます。

ブレーキングと車両ダイナミクス制御システムに革新をもたらすリーディング・サプライヤー

自動車機器テクノロジーの世界的なリーディング・サプライヤーとして、ボッシュはブレーキングと車両ダイナミクスに関するイノベーションで車両の安全性に大きく貢献してきました。1978年にボッシュが世界で初めて乗用車用電子制御アンチロック・ブレーキ・システムを発売して以来、車による死亡事故件数は著しく減少しました。1986年には、ABSプラットフォームをベースに、同じくボッシュが開発したトラクションコントロールシステム(TCS)が続き、1995年にはエレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)も発売されました。

ボッシュは、セーフティシステムのノウハウをモーターサイクルの技術にも活かしています。ボッシュの初めてのモーターサイクル用ABSは1994年に量産がスタートし、モーターサイクルに合わせて初めて特別に開発した、今でも世界最小を誇るABSは2010年に発売されました。なお、このABSは二輪の安全性を強化するために、日本のボッシュ・コンピテンス・センターで開発されました。ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長のヴォルフガング・ヒラー(Dr. Wolfgang Hiller)はこう述べます。「モーターサイクルの事故の47%は不適切なブレーキングやブレーキング時の躊躇が原因ですので、モーターサイクルの安全性はABSによって大きく向上します」。量産に向けてボッシュのエンジニアが徐々に開発を進めてきた数々の新機能により、今後は安全性と快適性がいっそう向上するのは間違いありません。

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ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2011年の売上高は 304 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約175,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は約515億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として42億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年10月2日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>