自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

車線変更や駐車スペースからの後退出庫をより安全に
ボッシュの車両後方用中距離レーダーセンサー
ギガヘルツ技術によりグローバルな利用が可能に

  • 車線変更や駐車スペースからの後退出庫を支援
  • 24ギガヘルツのシステムより格段に正確な測定が可能
  • コンパクトなサイズで車両への装備が容易
  • 世界的に認められた77ギガヘルツの周波数帯によりあらゆる用途に対応可能
  • ミドル/コンパクトクラスのアシスタンス機能に適した低コストのレーダープラットフォーム

ボッシュは2014年に、77ギガヘルツの周波数帯で作動する車両後方用の新しいレーダーシステムを市場に投入することになりました。欧州を代表するあるカーメーカーは、ボッシュの車両後方用中距離レーダーセンサー(MRR rear)を展開していく予定です。このMRRは、死角にある車両や後方から接近する車両の位置を正確に測定することができるシステムです。現在の24ギガヘルツのシステムと比べ、MRRは格段に正確に測定できます。その物体分離性能は最大で3倍に達し、速度と距離を最大で5倍も正確に測定することができます。ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長を務めるゲルハルト・シュタイガー(Gerhard Steiger)はこう述べます。「最大100mの検知可能距離と最大150度の検知角をもつこのセンサーは、車両後方の危険な状況を早期に検知します。そして、この傑出した距離分解能と正確な速度測定により、ドライバーは状況を正確に把握できるようになります」

車両の後部バンパーの左右に埋め込まれた2個のセンサーが、車両の周囲と後方をモニターします。他の車両が死角に入り、後方から急接近してくる場合には、車線変更支援システムが速やかにドライバーに警告します。そのため、駐車スペースからの後退出庫は、たとえドライバーの視界が遮られている場合でも問題なく行えます。また、車両後方用MRRが、接近する車両を確実に警告します。

著しく向上した測定精度

ボッシュは、3世代にわたるレーダー設計を通じてノウハウを蓄積してきました。このノウハウに基づいた車両後方用MRRにより、カーメーカーは幅広い各種セーフティ/快適機能を組み込むことができます。その技術的基盤となるのが、4つの受信チャンネルを備えた周波数変調(FMCW)レーダーです。このレーダーはより高い作動周波数、より広い変調帯域と4つの受信チャンネルをもっており、その連続測定精度は標準的な24ギガヘルツのシステムをはるかに上回ります。他の車両との相対速度と距離は、ドップラー効果、つまり送信信号と受信信号との間に生じる周波数偏移と2つの信号の時間差を利用して測定されます。また、車両の現在の位置は、分散配置された4つの受信アンテナが検知する反射信号により測定されます。

内蔵の高周波回路に使用されるシリコンゲルマニウム技術には、可動部がありません。システムには省スペースの平面アレイを用いたコンパクトなデザインが採用され、簡単に車体に装備できるようになっており、たとえばバンパーの裏側に取り付けることもできます。

車両前方用中距離レーダーセンサーがさらなる機能を実現

平行して開発されたMRRの車両前方用バージョンは、検知可能距離をさらに最大160mにまで広げ、検知角は最大45度になっています。このセンサーが1個あれば、ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)との連携により緊急ブレーキシステムが可能となり、事故の防止や事故の程度の軽減につなげることができます。また、そのデータをACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)に提供することもできます。ACCは、あらかじめ設定された前走車との車間距離を保つよう自動的にブレーキングと加速を行い、前走車との車間距離をドライバーに伝えます。ここでもMRRは、多くのアシスタンス/セーフティ機能にとってコストパフォーマンスの優れたベースとして、特にミドル/コンパクトクラスに最適なセンサーとなっています。

広報担当窓口:
Stephan Kraus   Tel: +49 711 811-6286

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2011年の売上高は 304 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約175,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は約515億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として42億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年10月29日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>