自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ドライバー・アシスタンス・システムがますます高性能に
ボッシュのシステムにより、ストレスなく安全に目的地へ到着

  • ボッシュはアシスタンスシステムのラインナップを拡大中
  • 革新機能がもたらす安全性と快適性の向上
  • 各国の議会と交通安全団体が市場への浸透を支援
  • 車両と周囲との接続性が新しいアシスタンス機能を実現可能に
  • 安全運転に不可欠な瞬時の直観的操作

ますます多くの人が、ますます多くの時間を自動車の中で過ごすようになっています。路上の自動車の数が増えるにつれて、事故の危険も高まっています。そうした中で、ボッシュはこれまでの数年間、より高性能なセーフティ/アシスタンスシステムの開発を通じて運転の負担をいくらかでも軽減することに貢献してきました。技術とサービスのサプライヤーであるボッシュは新たな機能の開発とセンサーの改良を行い、今後もこの流れを支援し続けるつもりです。2012年10月25日にドイツのアプシュタットで開催されたボッシュの記者会見を総括し、シャシーシステム・コントロール事業部長のゲルハルト・シュタイガー(Gerhard Steiger)は次のように述べています。「アシスタンスシステムは、より安全でストレスが少なく、より環境に優しい運転を可能にします」。今日のアシスタンスシステムでも、目的地への最適なルートを推奨し、危険な状況下でドライバーを支援し、さらにドライバーがほとんど操作しなくても車両をバックで駐車できるまでになっています。こうした支援の改良と拡大を追及する中で、ボッシュは単に新しいシステムを開発するだけでなく、既存のシステムを互いに接続し、新たな機能を生み出そうとしています。その中には、先を見越した運転を実現する機能や、特定の状況下でドライバーの運転の負担を軽減する機能もあります。車両同士がお互いに通信できるようになれば、さらに大きな可能性が開かれるでしょう。「こうしたイノベーションを用いることで、私たちは、事故を起こさない自動運転という目標にさらに一歩近づきます」(シュタイガー)。

豊富な経験と包括的なシステム能力

ボッシュが1978年に初めて発売した電子制御式アンチロック・ブレーキ・システムは、ドライバーを強力かつ効果的に支援するセーフティシステムでした。これに続き、1980年に最初の電子制御式エアバッグコントロールユニット、1989年に「Travel Pilot」ナビゲーションシステム、1993年に超音波センサーによる駐車支援システム、そして1995年にESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール・横滑り防止システム)を市場に投入しました。このシステムは、自律的に車両にブレーキをかける能力を備えており、今日の多くのアシスタント機能のベースとなっています。そして、この豊富なラインナップを完成させるのが、電動パワーステアリングと周辺検知技術です。「超音波、レーダー、ビデオなど、ボッシュはドライバーアシスタンスに必要なあらゆるセンサー技術をもっています」。こう述べるシュタイガーはさらに続けます。「また、こうした技術を車両に組み込むのも私たちが最も得意とするところです。このように、より高性能な新しいアシスタンスシステムを開発するにあたり、私たちは理想的な基盤をもっているのです」。

安全性の向上がドライバーアシスタンスを促進

先進工業国では、過去30年間に交通事故死者数が大幅に減少しました。この傾向の継続を促すために、各国の議会と交通安全団体は安全性の向上につながるシステムの開発を支援し、欧州連合もESCなど、極めて効果的な技術の車両への装備を義務付けようとしています。また、NCAP(New Car Assessment Program=新車アセスメントプログラム)などの消費者保護団体が車両を採点する際、事故防止システムを考慮していることも交通安全にとって1つの刺激となっています。ボッシュはこのために、いくつかの共同開発プロジェクトのパートナーとなっています。たとえば、カーメーカーとサプライヤーが現在共同で取り組んでいるSIM-TDプロジェクトは、車両の通信機能とその潜在能力をテストし、快適性と安全性のさらなる向上を目指しています。

これとは対照的に、新興成長市場では、交通量の急激な増加によって事故件数が増加し、交通事故死者数も増え続けています。国連の推計によると、世界中の交通事故死者数は、2010年から2020年の間におよそ5割増加して190万人に達すると見込まれます。

ボッシュはそれぞれの市場に合わせたイノベーションを提供

セーフティ/アシスタンスシステムを開発する場合、ボッシュは2つの基本戦略を追及しています。1つは、より安全で快適な運転を実現する新しいアシスタンスシステムを駆使し、顧客にとって具体的な利益を生み出すこと、もう1つは、既存のシステムのコストパフォーマンスを高め、低価格車や新興成長市場での利用を可能にするイノベーションを考案することです。「普及しているセーフティ技術だけを用いても、事故を起こさない運転という目標に近づくことは可能です」(シュタイガー)。

事故データベースの分析結果を見ると、交通事故の件数と程度の著しい低減につながる2大要素は、ESCと自動緊急ブレーキシステムであることがわかります。たとえば、ドイツの交通事故調査データベース(GIDAS)の評価によると、2010年に量産が開始された緊急ブレーキシステムには、負傷をもたらす追突事故全体の70%以上を防ぐ潜在能力があります。2011年にボッシュはシステムの機能を拡大し、低速走行時でも自動ブレーキをかけられるようにしました。レーダーセンサーをビデオセンサーが補完する場合、このシステムは、走行車線と道路標識を認識するだけでなく、車両が車線から逸脱しそうになるとドライバーに警告します。また、電動パワーステアリングとの組み合わせにより、自動的にステアリングを操作して走行車線へ戻ることも可能になります。センサーを組み合わせるもう1つのメリットは、レーダーとビデオのデータを結びつけるときに生じます。「これにより、システムは歩行者とその移動方向を認識できるようになります」(シュタイガー)。

これから登場する新しいセンサー:すべての車両に最適なセンサーを

2014年にボッシュは、新しいステレオビデオセンサーの量産をスタートさせることになりました。このセンサーの最大の特徴は、物体を素早く正確に3D測定できることです。さらに、100km/hまでの速度域で前走車との車間距離も測定し、安全な最少距離を下回りそうになるとドライバーに警告するため、歩行者の安全性が高まるとともに、回避操作や高速道路での工事ゾーン回避支援といった機能を実現できるようになります。「ボッシュのステレオビデオセンサーを使えば、EuroNCAPが要求するあらゆるセーフティ機能を満たすことができます」と、シュタイガーは新製品のコスト優位性を指摘しながら述べています。

ボッシュは今年末までに、レーダーセンサーのラインナップを中距離センサーにまで拡大することを計画しています。このセンサーは、世界中で恒久的に自動車専用として割り当てられた77ギガヘルツの周波数帯を使用します。77ギガヘルツのセンサーは通常の24ギガヘルツバージョンと比べると、車間距離の測定能力に優れ、物体をより正確に識別することができ、サイズも極めてコンパクトです。長距離モデルと比べると、検出距離範囲がわずかに減少することと引き換えに、コストの大幅な低減につながります。さらにこのセンサーは、150km/hまでの速度域でACC (アダプティブ・クルーズ・コントロール)と緊急ブレーキシステムのベースとなります。車両後部に装備した場合には、死角をモニターしたり、駐車場からバックで出庫する際に接近する車両をドライバーに警告します。

長距離走行や駐車スペースへの駐車操作でも最適なナビゲーションを実現

ドライバーはいずれ、全自動による駐車を初めて体験することになります。車両が自らステアリングを操作し、非常に狭い駐車スペースへ駐車する機能はすでに実現しているからです。ここでドライバーが行う操作は、アクセルペダルやブレーキペダルを軽く踏むだけです。しかしボッシュは、こうしたドライバーの操作さえも肩代わりする全自動システムの開発に取り組んでいます。

センサーの有効範囲を超えた車両誘導機能を追加するには、正確なナビゲーションデータが必要となります。エレクトロニックホライズンと呼ばれる高精度のマップデータは将来、包括的なドライバー支援を可能にするでしょう。その中には、タイトコーナーへ オーバースピードで進入しないようドライバーに警告する機能や、低燃費走行を支援する機能などが含まれます。将来的には、車両の種類と道路状況に応じて最適なルートを推奨する機能が走行時間と燃費の節約に役立つでしょう。なお、このシステムはEco.Logic motionの名称ですでに商用車に採用されています。

包括的な接続性がさらなる支援につながる

これからのアシスタンスシステムは、より複雑な交通状況を分析し、自動的に、あるいはドライバーを支援しながら機能するようになっていきます。しかしそのためには、車両とその周囲、たとえば他の車両や交通インフラ、インターネットなどとのネットワーク化が必要となります。ただ、この接続が実現すれば、車両が市街地の状況や現在の速度規制などを考慮しながら目的地までのルートを素早く識別できるようになるだけでなく、交差する交通、さらには霧や凍結といった天候状況についてドライバーに警告することもできます。なお、新しいLTE携帯通信規格は危険な状況下で素早く警告を発するために必要な周波数帯を提供します。

市場では、インターネットへの常時接続が一貫して強く求められています。そこでボッシュは、スマートフォンを組み込み、気を散らすことなく、簡単に瞬時の直観的な操作を行える新しいユーザー/ハードウェアインターフェースを開発しています。2012年にあるカーメーカーは、オープンソースソフトウェアを使用するためのドライバーインフォメー ションシステムヘッドユニットを初めて標準装備しました。Linuxベースによるボッシュのこのシステムは、その使いやすさ、自然音声を理解する能力、そしてアップデートの容易さの面で傑出しています。このシステムでは表示を自由に設定できるため、ドライ バーは現在必要とする情報を好みのレイアウトで呼び出すことができます。

ボッシュの調査が示すドライバーの期待

ボッシュがドイツ、フランスとイタリアで実施した市場調査によると、これらの国々のドライバーは、最新のドライバー・アシスタンス・システムのことをよく理解しています。全回答者の約3分の2が、こうしたシステムが走行中の安全性と快適性を向上させると考えているからです。このいずれの国においても、歩行者を認識する衝突予知緊急ブレーキシステムが、最も重要なドライバーアシスタンス機能に挙げられました。自動運転でさえも、今や多くの支持を集めており、回答者のおよそ半数は、いつでも解除可能であるならば、電子運転手の使用を想像することができると答えています。

広報担当窓口:
Stephan Kraus   Tel: +49 711 811-6286

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2011年の売上高は 304 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約175,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は約515億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として42億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年10月25日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>