自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

2つの目による双眼ビジョン
ボッシュのステレオビデオカメラが快適性と安全性を向上
ドライバー・アシスタンス・システムがドライブをいっそう容易に

  • 自動緊急ブレーキと工事ゾーン回避支援の技術的基盤
  • 極めてコンパクトなステレオカメラプラットフォーム
  • 素早い3D測定により、物体までの距離と物体の大きさを正確に把握
  • 画像処理とセーフティ・システムに関するボッシュの包括的なノウハウ

私たちが世界を立体的に見るためには、2つの目を必要とします。この能力により、私たちは物体の大きさと物体までの距離を把握し、前後方向の動きを判断できるからです。そして、ボッシュのエンジニアは新しいステレオビデオカメラを用いて、ドライバー・アシスタンス・システムに同じ能力を与えることに成功しました。ボッシュのシャシーシステム・コントロール事業部長を務めるゲルハルト・シュタイガー(Gerhard Steiger)はこう述べます。「このステレオ技術は、ビデオベースのセーフティ・システムの新たな可能性を切り拓くことになるでしょう」。双眼ビジョンにより、ビデオからの信号だけを使って物体までの距離を測定することができます。ボッシュはこれをベースに、回避操作や工事ゾーンでのステアリング操作を自律的に行うことのできる機能を開発しています。もちろん、こうした機能はACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や自動緊急ブレーキといった既存のアシスタンス機能と連携して作動します。

ボッシュの新しいビデオカメラは、さまざまな機能にデータを提供します。その情報を用いれば、80km/hまでの速度域で他の車両、歩行者、自転車などとの衝突の危険や衝突の程度を大幅に低減できるようになります。つまり、都市交通の安全性を向上させるための理想的な基盤となるわけです。「単眼カメラの場合、歩行者や自動車など、視野内のさまざまな物体を見分けられるようになるまでには膨大な学習を必要とします。これに対して、ステレオビデオカメラは動きと距離だけに基づいて、あらゆる物体を測定・検知することができます」(シュタイガー)。その結果、ステレオビデオカメラのデータだけを用いて、自動緊急ブレーキを作動させることもできます。事故が避けられない場合でも、衝突の速度、つまり事故の程度を最小限に抑えることができます。また、乗員保護システムをスタンバイさせておけば、エアバッグとシートベルトプリテンショナーを適切に作動させることができます。

自動緊急ブレーキは、確実に一貫した性能を発揮しなくてはなりません。「この種の機能を確実に作動させるためには、たとえばビデオとレーダーセンサーを組み合わせたり、ステレオビデオカメラの第2の目を利用するなど、適切な予防手段を用意しておく必要があります」(シュタイガー)。当然ながら、ステレオシステムも、標準的な単眼カメラが備えているあらゆる機能を実行することができます。たとえば、道路標識の認識、車線逸脱防止支援、前走車や対向車を考慮したヘッドライト光軸の自動調整などです。

市場における最少クラスの車載用ステレオカメラシステム

ボッシュのエンジニアは、画像処理と機能制御用のコントロールユニットをカメラハウジングに直接組み込み、驚くほどコンパクトなシステムを生み出しました。ボッシュのステレオカメラは基線距離、つまりレンズの光軸間の距離が12cmで、現在車載システムの分野で市販されている中では最少クラスのシステムとなっています。このコンパクトなサイズにより、カーメーカーは車両への装備が極めて容易に行えます。2個のCMOS(相補型金属酸化膜半導体、Complementary Metal Oxide Semiconductor)画像センサーの解像度はそれぞれ1.2メガピクセルとなっており、高性能レンズシステムのおかげで、このカメラは垂直画角25度、水平画角45度を誇り、50mを超える範囲を3D測定することができます。また、光に極めて敏感に反応する画像センサーは非常に優れたコントラスト処理能力を持ち、人間の目に見える光のスペクトルを完全にカバーしています。

安全性に対する要求が増大

欧州委員会が設定するこれまでになく厳しい安全基準と、消費者保護団体であるEuroNCAP(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)も、ドライバー・アシスタンス・システムの市場への浸透を促しています。専門家の予測によると、2014年以降、EuroNCAPで最高得点の5つ星を獲得するためには、かなりの割合のドライバー・アシスタンス・システムを新車に装備することが求められることになります。もちろん、自動緊急ブレーキも極めて重要です。シュタイガーは、システムの長所をこうまとめます。「私たちの新しいステレオカメラは、ECUを内蔵することにより、単眼カメラの機能とステレオ技術のメリットを単一のユニットで実現しています。そのため、安全性と快適性に対する高い要求を、コンパクトかつ低コストで満たすことに貢献しています」

広報担当窓口:
Stephan Kraus   Tel: +49 (0)711 811 6286

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2011年の売上高は 304 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約175,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2011年度は、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財そして建築関連テクノロジーのセクターにおいての従業員数は30万人以上で、売上高は約515億ユーロです。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 350社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2011年、研究 開発費として42億ユーロを投資し、全世界で4,100件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2012年10月25日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>