自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ディーゼル燃料噴射システム生産の節目
ボッシュの商用車向けコモンレールシステムの生産が1,000万台を突破

  • 商用車向けの第4世代コモンレールシステム(CRSN)が好調
  • 1999年以降、噴射圧は1,400 barから2,500 barにアップ
  • 幅広い用途:商用車からオフハイウェイ車両、船舶にまで対応

ボッシュは今年、商用車向けコモンレールシステム(CRSN)の生産が1,000万台に到達するという節目を迎えました。ここ数年の生産台数の増加は、経済性の向上と排出ガスの低減に貢献するこの技術の急速な進歩を証明するものです。1999年のCRSN1発売から2003年までに生産台数は100万台を超え、2013年1月に1,000万台目を出荷したことで、ボッシュはCRSNの生産においてさらなる節目を迎えることになりました。

継続的な開発:汎用性の高いCRSNモデルファミリー

ボッシュ初の商用車向けコモンレールシステム(CRSN1)はIveco(Turbo Daily)に搭載され、1999年に軽量トラックセグメントに登場しました。そのすぐ後に、今度は初の重量車両向けバージョンがRenaultに採用され(当時の噴射圧は1,400 bar)、2001年には1,600 barに改良されたシステムの出荷が米国のピックアップトラックセグメント向けにスタートしました。

CRSN3は、2005年に発売された噴射圧1,800 barのバージョンで、性能を著しく向上させる先駆け的な存在となりました。このシステムでは、ローリターンインジェクターがいっそうの燃費削減を実現しています。また、高圧ポンプで供給燃料を低減する設計が採用され、それに関連する駆動力も少なくなったため、噴射システムとエンジン全体の効率が著しく向上しました。CRSN3以降、2010年に発売されたCRSN3-20とCRSN3-22は特に大きく進化し、最新のCRSN3-25では噴射圧が2,500 barに達しています。さらに、CRSN3-25にはさまざまな圧力のポンプが揃っており、4気筒から16気筒の中量~重量級の商用車であれば、どのようなエンジンにも対応できる汎用性の高い製品となっています。このインジェクターは、トラクターや建機車両といったオフハイウェイ、さらにはヨット、クルーズ船、コンテナ船といった船舶セグメントにおいてもそのクオリティの高さを発揮しています。

2007年に発売された重量商用車向けのCRSN4は、幅広いラインナップを誇るボッシュの噴射システムの中でも究極と言える製品です。このCRSN4にはまったく新しい2ステージ式圧力生成システムが採用されており、まず高圧ポンプ内の燃料を900 barに圧縮してから、インジェクターの噴射圧を最大2,100 barまで引き上げます。また2012年には、この2,500 barの噴射圧にもさらなる改良が加えられました。CRSN4の利点として、噴霧粒径の超微細化と精度の高いマルチインジェクションがあり、これが効率的でクリーンな燃焼と静粛なエンジンを実現しています。

共通の基盤:圧力生成と燃料噴射の分離

世代や開発ステージを問わず、すべてのCRSNシステムには、圧倒的に優れた機能が共通して搭載されています。その1例が、連結されたインジェクターを通してシリン ダーに高圧で燃料を噴射するプレッシャーアキュムレーターです。システムでは圧力生成と噴射が分かれており、これがエンジンの設計に余裕をもたせています。現行のシステムは噴射する燃料の量を電磁弁で正確に計量し、1燃焼あたり最大7回の噴射が可能となっています。また、燃料を複数回にわたり柔軟に噴射できるようになったため、エンジンの静粛性が向上し、排出量と燃費も抑えられています。

商用車向けに1,000万台、乗用車向けに7,400万台のコモンレールシステムを供給:未来への道を拓く

燃料噴射テクノロジーとは別に、ボッシュは、ディーゼルエンジンの燃費と排出ガスを抑える数々のシステムの開発にも取り組んでいます。その中には、DENOXTRONICシステムやDEPARTRONIC排気ガス後処理システムが含まれ、これらはそれぞれ、窒素酸化物とPM (粒子状物質)の排出量を低減するために設計されています。さらに、 ボッシュは商用車用パワートレインのハイブリッド化にも着手しています。

広報担当窓口:
Udo Rügheimer   Tel: +49 711 811-6283

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。速報値では、2012年の売上高は 309 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界で約171,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーで、自動車機器テクノロジー、エネルギー・建築関連テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財の4つの事業エリアで活動をしています。
速報値では2012年度の従業員数は30万6000人以上、売上高は523億ユーロを計上しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社 約350社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界約 150カ国で事業展開していることになります。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。
なおボッシュでは2012年に約45億ユーロにもおよぶ金額を研究開発に投じ、さらに全世界で4,700件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュ・グループの製品とサービスは、革新的で有益そして魅力的なソリューションを提供することを通して、人々の生活の質(Quality of Life)を向上することを目的としています。この方針に基づきボッシュは全世界においてテクノロジーを提供しています。それこそが“Invented for life”です。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2013年2月11日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>