経営情報 Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ビジネスチャンスと社会的なチャンス
ボッシュ取締役会会長のフォルクマル・デナー
ドイツのネットワーク化された生産に期待

ドイツには競争力のある産業基盤が必要

  • 産業界とIT分野の結束が必要
  • 産業統合化で2つの役割を担うボッシュ
  • 新技術により新しいビジネスモデルが誕生

ベルリン – ボッシュは、工業生産のデジタルネットワーク化が進むことで、さらにドイツで可能性が広がることを期待しています。ロバート・ボッシュGmbHの取締役会会長フォルクマル・デナーは、ベルリンで開かれたZVEI(Zentralverband Elektrotechnik und Elektroindustrie、ドイツ電気・電子製造者協会)の年次会議で、ドイツが次の産業革命(Industry 4.0)に向けて準備万端であると述べました。「ドイツでは、サプライヤー、ユーザー、研究・教育機関との緊密な連携を通じて様々なチャンスを捉えるための体制が整っています」

産業:経済発展の推進力

デナーは、モノとサービスのインターネット化を支えるWeb 3.0の登場により、ドイツの工業生産に2つの観点で大きな可能性が生まれたと強調しました。その1つが、ドイツ企業が産業ネットワーク関連の技術や製品を開発・販売・輸出していること、もう1つが、これらの技術を活かして、ドイツ産業界の効率と競争力が向上するということです。製造業はドイツ国内総生産(GDP)の20%以上を占めており、ドイツの経済にとって重要な役割を果たし続けています。「ドイツの例は、産業部門とその競争力を維持することが、依然として経済や社会の発展を推進する力になることを示しています」とデナーは述べています。そしてこれこそが、米国など各国が、自国経済の再工業化を進めようとする理由でもあります。欧州委員会(EC)もこのテーマに関する戦略書を発表し、健全な経済を維持するためには、ECはGDPに占める産業部門の割合を2020年までに、現在の15%から20%に引き上げるべきだとしています。また、中国政府も、高品質製品の高度な生産を強化する取り組みを重点的に推し進めています。

次のステップはアプリケーションと製品

アジアの競争が増しているにもかかわらず、ドイツ企業は依然として機械製造の分野で主導的立場にあるとデナーは言います。IT分野でも、ドイツ企業は、組み込みシステムや自動化技術に関する幅広いノウハウと習熟した労働力を有しています。また、BITKOM、VDMA、ZVEIの各協会が支援する「プラットフォームIndustry 4.0」により、ネットワーク化された生産を推進するための枠組みが完成しました。今後はアプリケーションとその関連製品を迅速に市場に投入する必要があるとデナーは述べ、デジタル化戦略の実現に向けて、会議参加者にこう協力を呼びかけました。「ドイツ企業は、ネットワーク化された生産への道を切り拓くために、積極的な役割を果たしていかなくてはなりません。私たちは世界に遅れをとるわけにはいかないのです」

ボッシュ:Factory 4.0を実現するための2つの役割

デナーはまた、ネットワーク化された工場を実現する上で、ボッシュには2つの役割があると考えています。ボッシュは自社の生産拠点をネットワーク化するために独自の技術やソフトウェアを駆使しており、この分野のソリューションの開発も進めています。たとえば、Bosch Software Innovationsが開発した「software suite」は、メンテナンスプロセス全体を最適化するために機器をネットワーク化することができます。
シームレスなデータ共有は産業ネットワーク構築の課題の1つとなっていますが、これに関して、ボッシュのドイツ/ホンブルクにあるディーゼル・インジェクター製造工場のコンセプトが確実な成果をもたらしています。同工場では、サプライヤーから自動車メーカーまで、すべてのインジェクター製造プロセスがRFID技術(無線自動識別)で管理されています。

Web 3.0:それ自体が目的でなく、新しいビジネスモデルが必要

ボッシュ・グループの研究開発の責任者でもあるデナーは、モノとサービスのインターネット化が技術協力の質をさらに高めることになると期待しています。ボッシュは、さまざまな技術デバイスやシステムをインターネットに接続しようとしていますが、Web 3.0にたどり着くまでには相当の開発作業が不可欠で、多くの顧客にそのメリットを説得していかなくてはなりません。まだ、Web 3.0の可能性に気付いていない人々が多くいるからです。「Web 3.0それ自体が目的ではありません。生活のあらゆる分野でデジタル化が進むことで、新たなビジネスモデルが生まれてきます。そしてそれが、市場の大きな可能性につながっていくのです」(デナー)。
ボッシュは、自動車、セキュリティシステム、パソコンやスマートフォンなどの機器が、2015年までに60億台以上、相互にインターネット接続されるようになると予測しています。ただし、モノのインターネット化が飛躍的進歩を遂げるためには、センサーベースの情報が欠かせません。「データは知識に変化し、知識は利益につながらなければなりません。ボッシュは、人々の生活の質を高めるような、採算性の高いサービスやビジネスモデルを開発するために、Web 3.0の技術的な可能性をこれからも追求していきます」

背景:
「プラットフォームIndustry 4.0」に関する詳細については、www.plattform-i40.deをご覧ください。
モノとサービスのインターネット化に関する詳細については、Bosch Software Innovationsのブログ(http://bit.ly/Js6HkS)をご覧ください。
ビデオ映像(ダウンロードリンク):
産業統合化 - 映像 - コモンレール・インジェクターの製造と物流管理
広報担当窓口:
René Ziegler
Tel: +49 711 811-7639

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュでは2012年に約48億ユーロもの金額を研究開発に投じ、さらに全世界では4,800件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

ボッシュの起源は、1886年に創業者ロバート・ボッシュ(1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大部分は株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
を参照してください。


このプレスリリースは2013年6月6日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>