自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

ボッシュ製の電子式クラッチ
eクラッチで燃費と走行快適性が向上
マニュアルトランスミッションとオートマチックトランスミッション
のギャップを埋めるコスト効率の優れたシステム

  • スタート/ストップ・コースティングで実用燃費が10%向上
  • クラッチを操作せず、1速にて発進・停止を繰り返す走行が可能。
  • eクラッチでマニュアルトランスミッション搭載車のハイブリッド化を実現

交通渋滞はとても煩わしく感じられるものです。とくにオートマチックトランスミッションが装備されていない車両ではそのイライラも倍増します。こうした車両ではクラッチ、アクセル、ブレーキでペダルを絶えず踏み替えなくてはならず、その煩わしさがイラつきにつながってしまうからです。このような発進・停止を繰り返す走行状況下でも、ボッシュのeクラッチがあれば、マニュアルトランスミッション装備車のドライバーはクラッチを操作せず、1速で走行することができます。その操作はオートマチックトランスミッションのようにブレーキとアクセルペダルを使用するだけで十分で、エンジンが誤って停止することはまったくありません。この電子制御式クラッチは、オートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッションのギャップを埋める役割を担っています。また、eクラッチがあれば、燃費向上につながるコースティング(惰性走行)もできるようになります。ドライバーの操作と関係なく、ドライバーが加速しなくなると、クラッチがトランスミッションからエンジンを切り離し、エンジンがオフになるからです。また、これによって平均10%の実用燃費が向上します。

価格については、eクラッチは従来のオートマチックトランスミッションよりもコストが著しく抑えられているため、価格競争が厳しいコンパクトカークラスで魅力的な選択肢の1つとなります。本格的なオートマチックトランスミッションとは異なり、eクラッチはトランスミッションではなく、クラッチのみを自動的に制御する役割を担います。クラッチペダルはクラッチを切り離すアクチュエーターに電気信号を伝送しますが、これをベースにしたスタート/ストップ・コースティング機能の原理はいたってシンプルで、eクラッチはドライバーがアクセルペダルを緩めたことを検知し、トランスミッションからエンジンを切り離して、エンジンが消費する燃料を抑えます。この効果がどのようなものかは、下り坂でクラッチを切り離せば、ドライバーは手動シミュレーションでこれを感じることができます。今後は本システムが自動的にその機能を担うようになり、同時にエンジンオフも行うようになります。技術的には複雑ですが、燃費が10%向上するとすれば、実用化の価値は大きいと言えるでしょう。

スムーズなギアシフトをサポート
ストップ&ゴー機能や燃費向上に加えて、eクラッチにはその他の機能もあります。たとえば、ギアシフトをサポートし、スムーズな変速を可能にするという機能です。特殊センサーがギアシフトの開始を検知し、エンジン回転数を調整するため、ギアチェンジを簡単・スムーズに行えるようになります。

また、パワートレインの電動化が進められる場合に、この電子制御式クラッチがあれば、ハイブリッドパワートレインとマニュアルトランスミッションの組み合わせが可能になります。コンフィグレーション次第で、このシステムはコースティングとエネルギー回生を実現します。この点において、eクラッチは2つのメリットをもたらします。その1つは、ハイブリッド車でもマニュアルトランスミッションの設定が可能になること、もう1つは、フルオートマチックトランスミッションが不要となるため、エントリーレベルのハイブリッド車で低コスト化が実現するということです。

動画

Start-stop coasting and boost recuperation system

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自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012年の売上高は 31.1 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界において約177,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to-CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
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さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
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このプレスリリースは2013年8月12日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>