自動車機器テクノロジー Robert Bosch GmbH のプレスリリース(日本語訳)

モーターサイクルの安全性に寄与
100万台のモーターサイクルがボッシュのABSを装備
1994年から日本でアンチロック ブレーキ システムを製造

  • ABSによってモーターサイクルの全事故の4分の1を防止可能
  • あらゆるタイプのモーターサイクルに適合可能なモジュラー方式を採用
  • 日本にあるモーターサイクルセーフティのコンピテンスセンターで開発

多くのライダーは、モーターサイクルでの走りを至上の楽しみとしています。また、新興成長市場では、より多くの人にとってモーターサイクルが、電動化された唯一の移動手段になっています。そうした状況において、ボッシュのABS(アンチロック ブレーキ システム)は、モーターサイクルの安全性を著しく向上させる効果的な手段となります。日本のシャシーシステム・コントロール事業部長を務めるミヒャエル・ザイターはこのシステムの利点についてこう述べます。「滑りやすい路面で急ブレーキをかけたとき、ABSは車輪のロックによってライダーが振り落とされるのを防ぎます」
なお日本の栃木工場において、ボッシュのモーターサイクル用セーフティシステムの生産が、100万台目を突破しました。
ボッシュは最新のGeneration 9をベースに、インドや中国、ASEAN諸国などのマスマーケット向けのフロントABSからMSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)まで、あらゆるモーターサイクルに最適なシステムを提供することができます。このMSCにより、高性能モーターサイクルのライダーはコーナー入口で車両を大きく傾けた状態でもブレーキをかけられるようになります。

ボッシュは1980年代末頃から、乗用車向けに設計されていたシステムをベースにモーターサイクル用ABSの開発に着手しました。1994年にようやく最初のシステムが生産され、日本の警察向けのスズキ製モーターサイクルに装備されました。その後しばらく生産量はゆっくりとした増加でしたが、2009年に変化が起きました。その要因の1つは、安全技術への関心が高まったことと、もう1つはボッシュが新しいフラッグシップとなるGeneration 9を導入したことです。このシステムは、乗用車の技術から派生したソリューションではなく、モーターサイクル用に特別に開発された最初のソリューションでした。この結果、サイズと重量は前世代の半分ながらも高い性能を備え、想定を大きく上回る需要が生まれました。こうして、2009年以降の生産量は毎年平均50%以上増加し、2013年だけでも約35万個のシステムが製造されました。現在では、ヨーロッパで生産されているモーターサイクルの4台に1台がABSを装備しています。「今のところ、このダイナミックな成長が終わる兆しはありません」と、ザイターは自分が率いるチームの成功に誇りを持ってこう述べています。このチームは2007年以来、日本にあるモーターサイクルセーフティのコンピテンスセンターでこれらのシステムにたえず磨きをかけてきました。

事故分析によって改めて確認される安全性
事故統計から、ABSがモーターサイクルでの走りをより安全にすることが確認されています。例えば、ドイツの事故データベースGIDASは、ABSが標準装備された場合には、モーターサイクルの全事故の4分の1を防ぐことができ、さらにこれらの事故の3分の1はABSによって事故の被害を軽減することができると示しています。「ほぼ1秒に1回、コーナーでモーターサイクルによる死亡事故が発生しています」(ザイター)。このことは、MSCに秘められたさらなる可能性を物語っています。この世界初のシステムは2013年末、KTMの1190 Adventureと1190 Adventure Rの両モデルにおいて量産に移される予定です。この新しいシステムは、モーターサイクルの傾斜角も考慮に入れてブレーキ圧を制御します。

ボッシュはあらゆるタイプのモーターサイクル向けのソリューションを用意
ボッシュはABS Generation 9にモジュラー式の構成を採用し、さまざまな機能範囲を備えたバージョンを作成できるようにしました。たとえばABS 9 light は、低コストのモーターサイクル向けにロバスト性に優れ、シンプルなシステムが求められるインドをはじめとした国々に特に適しており、コストパフォーマンスが非常に優れたソリューションになっています。アジアの多くの国々では、エンジン排気量が250 cc以上のモーターサイクルであっても後輪には機械式ケーブルブレーキが採用されているため、前輪だけを制御します。また、ABS 9 baseバージョンは前後両輪のロックを完全に防ぐことができるため、砂利やこぼれたオイルなどで路面状況が突然変化した場合でもライダーは驚く必要がありません。ABS 9 plus は、より高性能なモーターサイクルに特に適しています。圧力センサーを追加し、ブレーキ圧が上昇している場合にも介入できるからです。組み込まれたリアホイール浮き上がり緩和機能と合わせて、ABS 9 baseよりも性能が著しく向上しています。ラインナップの頂点に位置するのは、ABS 9 enhancedです。このシステムは、「eCBS(電子制御式コンバインド ブレーキ システム)」機能を備えています。この呼称は、前輪ブレーキと後輪ブレーキの新しい組み合わせを指すためにボッシュが使用しているもので、この統合バージョンでは、ライダーは前後いずれかのブレーキを操作しただけで、ABS 9 enhancedが自動的にもう一方のブレーキを作動させるため、ライダーがブレーキを強くかけたり、制動力を修正する必要はありません。MSC(モーターサイクル用スタビリティコントロール)は、これまでにないほど高いレベルの安全性を提供します。このシステムはABS 9 enhancedをベースとしており、ヨーレート、ピッチ角、傾斜角を含む現在の走行状況についての包括的なデータを供給する傾斜角センサーSU-MMS5.10も組み込まれています。MSCは加速中と減速中のエンジンおよび制動力の調整を行うための基礎としてこのデータを活用し、常にモーターサイクルの安定性を維持できるよう調整するため、特にコーナリング時に急ブレーキをかけることもこれまでほど危険に感じる必要はなくなりました。

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自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2012年の売上高は 31.1 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーの売上により、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのポジションを確立しています。
全世界において約177,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、代替駆動コンセプト、効率的そしてネットワーク化されたパワーワトレイン周辺機器、アクティブ/パッシブセーフティシステム、運転支援/コンフォート機能、ユーザーに優しいインフォテインメント技術やCar-to-CarおよびCar2Xコミュニケーションとコンセプト、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。
ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な革新的自動車技術にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2012年度の従業員数は約30万6,000人、売上高は525億ユーロを計上しています。また2013年初めからは、自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。
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www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
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このプレスリリースは2013年11月5日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>