経営情報 ボッシュ(株)のプレスリリース

ボッシュ・イン・ジャパン;
世界的不況が業績を引き下げ
自動車機器テクノロジー以外のビジネス拡大のとき

  • 2008年売上高は前年を4%下回る
  • 2009年は日本のカーメーカーとの世界的な成長に焦点を
    しぼる年
  • 2009年は電動工具、油圧機器事業、包装機器ビジネスの
    拡張を図る

東京発:2009年5月28日

2008年の日本におけるボッシュ・グループの事業は、自動車関連を中心に9月までの第3四半期までは順調に推移しました。しかし第4四半期以降は、経済環境の悪化と世界的な自動車の販売および生産の大幅な減少の影響を受け、前年を下回る水準が続きました。特に、日本における輸出用自動車の減少やディーゼル関連の売上高の減少が大きく影響しました。結果、日本のボッシュ・グループの売上は前年を約4%下回り、約3,700億円となりました。

2009年は、車両の販売の先行きが見えないことや、収益面でのさまざまなリスクをはらむため、ボッシュ・グループにとっては史上初めての最も困難な年になるだろうと推測しています。
日本のボッシュ・グループでも、特に自動車機器テクノロジー分野では、世界的な需要減退による日本からの輸出の減少、日本のカーメーカー(JOEM)の生産・在庫調整による生産減少などにより非常に厳しい状況にあります。自動車機器テクノロジー以外の事業の拡大も必要に迫られる年となってきています。製造部門のみならず間接部門も含めて一時帰休にするなど、さまざまなコスト削減の施策を実施してはいますが、最終的には2009年の日本のボッシュ・グループの売上は、前年を約2割程度下回る水準になるだろうと見ています。

「このような厳しい経済見通しの中で、一方では費用を大幅に削減しつつ、他方では会社の将来のチャンスを確保しておくというように、バランスをとっておくことが私たちにとっては特に大事なことのひとつなのです」と、ボッシュ(株)の取締役社長である織田秀明は話します。会社は足元での諸経費の節減や業務の効率化、生産ラインにおける合理化や在庫削減などということには当然のこととして取り組んでいきます。「そこで非常に大事なのは、短期と長期のバランスを考慮した戦略展開です」。
「その中でも、将来の事業運営につながる戦略的投資と、人材育成システムの構築や充実、そして実践のための費用は極力削減しないようにしていきたいと考えています」と、織田はこのようにも付け加えています。

自動車機器テクノロジー以外の事業の拡大

ボッシュ・グループの日本における事業運営において、自動車関連ビジネスは今後も主要な役割を担っていきますが、会社としては自動車機器テクノロジー以外の事業分野、つまり電動工具などの消費財・建築関連テクノロジーや、油圧機器や包装機器などの産業機器関連テクノロジーといった事業分野を、これから一層拡大していきたいと計画しています。
ボッシュの先進技術が織り込まれたこれらの製品は、一部のお客さまからの信頼を獲得してはおりますが、市場におけるすべてのお客さまから必ずしも十分に認知されているとはいえません。そこに事業拡大の余地が残っていると私たちは見ています。「先進技術が反映されたこれらのボッシュ製品を、今後は日本の市場においても徐々に増やしていきたいと考えております」と織田はこのように述べています。

全世界的規模で JOEM と共に成長していくことに今後も注力

日本のカーメーカー(JOEM)は、現在、すでに世界市場で約30%のシェアを占めていますが、今後のシェア拡大を狙って世界的に事業を展開し続けています。
「この JOEM の継続的なシェア拡大目標は、ある意味、私たちにとっては朗報です。つまり世界の主要な市場において JOEM は私たちボッシュ・グループを信頼できるパートナーとみなしているからです」とこのように織田は話しています。
JOEM は部品の調達先をより全世界的に広げてきてはいますが、一方で車両設計時の技術的なコンセプト決定の多くの部分はいまだ日本国内で行なっています。
ボッシュ・グループではそれぞれの地域において、その地域のお客さまと共に品質の優れた革新的な製品を開発し、環境保護そして事故防止のための新しい製品としてお客さまに納入させていただくという体制をとっております。このため、日本においては現在1,300名以上の開発エンジニアがカーメーカーとの各種プロジェクトに参画しています。

「JOEM と一緒のボッシュ・グループの世界的な成長は、日本を経由してもたらされます。私たち日本のボッシュの主な役割は、JOEM の日本における窓口として、より一層の信頼を獲得することです。信頼を高めるということは、お客さまの満足度を一層高めていくことにつながります。お客さまからの真の要求や意見を、日本のボッシュから全世界のボッシュ・グループ内に伝え、モノづくりや高品質な製品作りのノウハウを構築していきます。
私たちはこの難局は絶好の改善の機会であり、未来に飛躍する良いチャンスであると捉えています。」織田はこのように述べています。

◇◇ 内容のお問い合わせ ◇◇
ボッシュ株式会社 コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男(ながさき まさお)
TEL: 03-5485-3393
FAX: 03-5485-6984

ボッシュ・グループ概要

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万3千名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は www.bosch.com を参照願います。

日本のボッシュ・グループについて

日本のボッシュは1911年からはじまりました。現在は、ボッシュ(株)、ボッシュ・レックスロス(株)、ボッシュ パッケージングテクノロジー(株)その他の関係会社から構成されます。ボッシュ(株)は日本において自動車用パーツの開発、製造、販売そしてサービスの業務を展開しています。ボッシュ・レックスロスは油圧機器事業、FA モジュールコンポーネントやその他のシステムの開発と生産を行い、日本の産業機器技術に貢献しています。ボッシュ パッケージング テクノロジーは包装機械メーカーです。

さらに詳しい情報は www.bosch.co.jp を参照願います。