第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

ボッシュの代替駆動技術
ハイブリッド車や電気自動車用のコンポーネントとシステム

  • 各種ハイブリッド・コンセプトに対応する豊富な製品群
  • SB リモーティブのリチウムイオン電池
  • 電気自動車の本格的普及は 2020 年から

自動車市場における内燃機関の優勢は今後 20 年は続くと考えられていますが、代替駆動技術の重要性もますます高まっています。すでにボッシュは、精力的に代替駆動システムの開発に取り組んでいます。これらのシステムは、将来の自動車のエネルギー効率をさらに高め、排出ガスを一層削減します。ボッシュは、こういった開発を進めていくことによって、燃料消費量と CO2 排出量の低減を求める法的規制への対応はもちろん、より厳しい世界中の排出ガス規制、限りある化石燃料の供給から生じるリスクにも対応しています。ボッシュは、パワーエレクトロニクスと電動駆動装置、さらに合弁会社の SB リモーティブにおいて自動車用のリチウムイオン電池を開発しています。こうしたシステムとコンポーネントには多様な種類があり、あらゆる電動駆動コンセプトに適用することが可能です。その対象は、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、レンジエクステンダーと組み合わせた電動駆動、バッテリーのみの電動駆動、さらにはエネルギー変換器としての燃料電池まで広範囲に及びます。

電気自動車への懸け橋となるハイブリッド車

ハイブリッド車は、従来の駆動方式に比べて、さらに燃料消費量と CO2 排出量を削減できます。マイルドハイブリッドは、快適なスタート/ストップ機能、加速補助のパワーブースト、回生ブレーキなどの機能で、燃料消費量や CO2 排出量を減らします。このシステムでは、より小型で燃費効率のよい内燃機関の搭載が可能で、現在のガソリンエンジンと比べて NEDC (New European Driving Cycle 新欧州運転試験サイクル)モードでは最大15% も燃費を低減することができます。

ストロングハイブリッドには短距離であれば純粋に電動駆動だけで走行できるという利点が加わりますが、そのためにはより高出力の電気モーターと大容量のバッテリーを搭載する必要があります。ストロングハイブリッドでは、最大 25% の燃費を低減することが可能です。さらに、その一歩先を行くのがプラグインハイブリッドです。このシステムについては、家庭用電源から充電することが可能で、電動駆動だけでより長い距離を走行することができます。

小型で効率の高い内燃エンジン、レンジエクステンダーを搭載した電気自動車は、さらに先進的です。電気モーターだけで長距離を走行し、バッテリーの充電レベルが低下するとレンジエクステンダーが作動してバッテリーを充電します。レンジエクステンダーは、常に最適な運転領域で作動するため省燃費であるといえます。その次のステップは、家庭用電源だけでも充電可能な大容量バッテリーを積む、純粋な電気自動車です。この電気エネルギーが再生可能な資源から発電されていれば、まさしくゼロ・エミッション走行が実現することになります。ハイブリッド車と電気自動車は市街地走行に最も適しています。

電動駆動の普及に向けた豊富な製品ラインナップ

ボッシュは 、30 年以上も前からハイブリッド技術に取り組み、バッテリー、電動駆動、ブレーキ制御、エンジンマネジメント、トランスミッション制御に関する広範囲なノウハウなど、膨大な経験を蓄積してきました。さらに、ハイブリッド車のパワートレインに組み込む電気装置など、コンポーネントのラインナップを充実させてきました。これらの装置は、単体でハイブリッド車と電気自動車のファイナルドライブ用として、またはレンジエクステンダーの高電圧オルタネータとして使用することもできます。ボッシュの製品ラインナップの中核となるのは、DC/DC コンバーターを組み込み、ハイブリッドや電動駆動システムにおいてエネルギーの流れを制御するパワーエレクトロニクスです。ボッシュは現在、プラグインハイブリッドと電気自動車用電池の充電に関する技術開発を進めています。

ボッシュは、回生ブレーキ用として、電気モーターと摩擦ブレーキの制動力を電子的に調整する新しい ESC システムを開発中です。代替駆動技術には電動パワーステアリングなどの効率の高い電気補助システムが必要なのですが、これらはボッシュと ZF 社の合弁会社である ZFレンクシステメ社から供給されています。ボッシュのハイブリッド技術を初めて搭載する量産車はポルシェ・カイエンとフォルクスワーゲン・トゥアレグで、2010 年から生産開始予定です。またボッシュは、ディーゼルハイブリッド車のために PSA プジョーシトロエンとの戦略的パートナーシップの締結にも合意しました。ボッシュは、駆動用エレクトロニクスに加え、これら 4 輪駆動車のリア電動ファイナルドライブ用に、電気モーターの開発と供給もすすめていきます。

未来のエネルギー手段:リチウムイオン電池

電動駆動が実用される段階になってくると、リチウムイオン電池の存在がとても重要になってきます。ボッシュとサムスン SDI は合弁会社の SB リモーティブを設立し、これまでに蓄積したノウハウを基に、自動車用リチウムイオン電池技術の開発を進めていきます。この合弁会社では、リチウムイオン電池のエネルギー密度を 3 倍向上させ、コストは3 分の1に抑えることを最大の目的にしています。電池には、高いサイクル安定性と長い耐用年数、いかなる作動条件や気象条件下でも確実に機能することなどが求められます。SB リモーティブは、ハイブリッド車用のリチウムイオン電池を 2011 年から量産する予定です。2012 年には電気自動車向けにも生産を開始します。SB リモーティブ製のリチウムイオン電池を最初に採用するメーカーは BMW です。BMW は、「メガシティビークル」プロジェクトの一環として、現在開発中の電気自動車に、この電池を搭載します。

ボッシュは、電気駆動の自動車が本格的に普及するのは 2020 年からになると見込んでいます。そのころには、1 億台の新車のうち、600 万台がハイブリッド車、プラグインハイブリッドと電気自動車で約300万台になると見ています。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>