第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

ボッシュの乗用車用コモンレールシステム
低燃費で低エミッション
将来の排出ガス規制にも対応

  • CRS2.5コモンレールシステムのソレノイドバルブを最適化
  • CRS5.1の最大噴射圧は2,200 bar
  • ダウンサイジングでディーゼルエンジンの燃費をより改善
  • CO2 排出量 :99 g / km未満を実現するディーゼル技術

ボッシュのディーゼル燃料噴射システムは、最新ディーゼルエンジンの燃費改善と CO2 排出量低減に大きく貢献しています。コモンレールシステムを採用した最新の直噴ディーゼルエンジンは、同等のガソリンエンジンに比べて燃費は30%以上、CO2 排出量は25%近く低減されています。さらに2009年9月から実施される排出ガス規制 Euro5 では、ディーゼル乗用車の NOx 排出量は、最初に導入された排出ガス規制 Euro 1 と比べて、約96%も低く設定されています。同様に、PM (粒子状物質)排出量も同期間内に98%まで低減する必要がありますが、コモンレールシステムの開発を進めていく中で、ディーゼルエンジンは将来ますます厳しくなる排出ガス規制にも適応可能であることを、ボッシュは確信しているのです。そしてディーゼルエンジンの性能をより向上させ、効率性を高めつつあります。

高速スイッチングソレノイドバルブ式インジェクタ

モジュラーコンセプトのおかげで、CRS2.5コモンレールシステムは3気筒から8気筒までの幅広いエンジンに適合します。また、CRS2.5の構成要素の1つである電子制御式 CP4 高圧インジェクションポンプによって、最大噴射圧は1,800 bar に引き上げられています。今回初めて改良型ソレノイドバルブ式インジェクタに圧力バランスバルブを採用し、短い時間枠内でより多くのシングルインジェクションも可能になりました。さらに進化した噴射システムによって、燃焼ノイズと NOx 排出量が低減され、ポスト噴射で煤煙の排出量も低減されています。こうした改良により、ソレノイドバルブはピエゾ式バルブとほぼ同じ性能になっています。いくつかのアプリケーションに対して、CRS2.5は2014年から実施される排出ガス規制 Euro 6 に適応できるよう設計されています。

CRS5.1ピエゾインラインインジェクタ

技術的にさらに複雑になった CRS5.1コモンレールシステムは、排気量1リッターあたりの比出力が75キロワット以上と非常に高いエンジン用に設計されています。このシステムには、Euro 6 に適合した燃焼プロセスを実現するため CP4 高圧ポンプが装備されており、その燃料噴射圧は乗用車としては初となる2,200 bar に達しています。さらにピエゾインラインインジェクタの性能については、マルチ噴射と流体効率が向上しています。高圧下で、軽油のよりよい噴霧が燃焼室内で形成され、排気ガスと燃焼ノイズ、さらには燃費と CO2 排出量も低減されます。

コモンレールシステムがダウンサイジングコンセプトの実現に貢献

ボッシュの現世代のコモンレールシステムはすべて、スタート/ストップ・システムなどの環境にやさしい機能と組み合わせることができます。さらにこのシステムは、ダウンサイジングのような新しいコンセプトのエンジン開発に貢献しています。ダウンサイジングとは、燃費や CO2 排出量を低減するためにエンジン排気量や気筒数を減らすことです。現在一般的であるコモンレールシステムとターボ過給の組み合わせにより、ディーゼルエンジンを小型化しても比出力を維持することが可能です。その結果、出力を犠牲にすることなく燃費と CO2 排出量を低減することができます。ボッシュは、将来ディーゼルエンジンを今以上に効率化できると考えており、燃費は最大で3分の1に減らせると見ています。これによってミドルクラスのディーゼル車で燃費を3リッター/100 km(33.3 km / リッター)、CO2 排出量を99 g / km未満に低減することができるでしょう。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>