第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

エンジンマネジメントと燃料噴射系技術
ボッシュの低価格車用コンポーネント

  • コストパフォーマンスを高めたディーゼルエンジン用コモンレールシステム
  • モジュラー式のガソリンエンジンマネジメントシステム

成長著しいアジア市場において、低価格車への需要が増しています。ボッシュは、7,000 ユーロ未満の低価格車セグメント向けに、ディーゼルエンジンおよびガソリンエンジン用のコンポーネントとシステムを提案しています。ボッシュのコンポーネントとシステムは、低価格車(LPV)セグメントにおけるコストの最適化だけではなく、新興国市場に将来導入される排出ガス規制基準への適合においても、重要な役割を担います。

高いコストパフォーマンスと耐久性を兼ね備えるコモンレールシステム

ボッシュは、3輪自動車や超小型車の単気筒、2 気筒、3 気筒エンジンに搭載可能な、CRS 1.1 コモンレールシステムを使ったモジューラーコンセプトを開発しました。このシステム用の高圧ポンプは、長年ボッシュが建設機械などの乗用車以外の分野向けに製造してきたシングルシリンダー噴射ポンプ(プラグインポンプ)をベースにしています。このポンプは、システム圧250 ~ 1,450 barを想定しており、小型で軽量な上に燃料品質のばらつきにも対応できるなど、多くの利点をかね備えているので、低価格車セグメントの車両には最適です。しかもシステムのソレノイドバルブ式インジェクタの設計が簡素化されているので、部品点数の削減により製造コストが低く抑えられます。この CRS 1.1 コモンレールシステムは、インドにて製造しています。

エンジンマネジメントシステムのベースになっているのは、高いコストパフォーマンスと、さまざまな排出ガス規制基準に適合可能という拡張性が特徴のコントロールユニットプラットフォームです。この特徴によって、インドで施行されている BS4(Euro 4 に相当)のような排出ガス規制値にも適合させることができます。このコントロールユニットを使えば、現行世代のエンジンの性能が向上します。さらに、新興国に将来導入される排出ガス規制への適合や、スタート/ストップ・システムなどの機能を付加することも可能になります。このシステムは、タタ社「ナノ」のディーゼルモデルなど、多くの車両に搭載される予定です。

ガソリンエンジン用の低価格エンジンマネジメントシステム

ボッシュは、2 気筒、3 気筒、4 気筒のポート噴射ガソリンエンジン向けに、非常に高いコストパフォーマンスと拡張性を誇る「バリューモトロニック」と呼ばれるコントロールユニットプラットフォームを開発しました。ここでもやはり、電子部品、電子回路構成、ソフトウェアの基本設計全般のコスト削減に重点が置かれました。バリューモトロニックの機能は、通常のシステムよりも大幅に小型化、簡素化されています。そのおかげで開発工数が少なくて済み、さらにコストが削減されました。バリューモトロニックは、インドと中国で製造されています。バリューモトロニックのコントロールユニットプラットフォームは、低価格車セグメントのガソリンエンジン用のモジュラーシステムを構成しています。さらにモジュールには、エンジンマネジメントシステムに加え、ZS-K 2x2 バリューイグニッションコイルなどのセンサやアクチュエーターも含まれます。このコイルは、最小限の設置場所しか必要としません。しかも基本的な 4 気筒エンジンであれば、フェーズ識別オプションを追加することにより、コントロールユニット内での気筒判別が可能になるため、フェーズセンサが不要になります。さらに、ひとつのハウジング内で点火エネルギーを変化させることができます。この機能は、4 ストロークエンジンを、ガソリン、エタノール、天然ガスなどさまざまな燃料で走らせる場合に重要になります。

コストパフォーマンスを高めるもうひとつのソリューションが DKG-PPTS センサモジュールです。このモジュールは、スロットルポジションセンサ、吸気圧センサ、吸気温度センサを組み合わせたもので、ケーブルの取り回しと組み立てに関するコストの削減に貢献しています。EV1-4-2 インジェクタは、現時点で排出ガス規制がそれほど厳しくない地域向けの簡素なエンジンに使用されます。ひとつのインジェクタが、隣り合った 2 気筒に燃料を供給します。

グローバルな開発能力

ボッシュは、低価格車向けにコストパフォーマンスの高いソリューションを開発するにあたって、その世界的なネットワークを活かし、開発拠点同士の緊密な連携を進めています。例えば中国では、その市場にみあったガソリンシステムコンポーネント開発において、同様にインドでは 低価格車用のディーゼル噴射系コンポーネント開発において技術力を蓄積してきました。その結果、顧客や特定地域のニーズに合わせた技術ソリューションを提供できるようになったのです。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>