第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

ボッシュの高性能アシスタンス&セーフティ・システム量産開始へ
2010年初めに包括的な機能のシステムを市場に導入

  • レーダーセンサとビデオセンサで車両の周囲の状況を認識
  • 衝突予知緊急ブレーキシステムによって死傷者を伴う追突事故の4分の3が回避可能に
  • ボッシュの自動緊急ブレーキが量産開始
  • 改良型 ACC 機能でさらに快適性が向上
  • オートマチック・ライトコントロール

ドイツ国内で発生した全交通事故の90%は、運転ミスが原因です。衝突予知システムは、車両前方の交通状況を認識してドライバーに警告を発し、場合によっては自動的に反応して事故件数を格段に低減することができます。ボッシュは現在、さまざまなアシスタンス&セーフティ・システムの量産準備段階にあります。最初の供給は2010年初めを予定しており、アウディのプレミアム・クラス車両に搭載されます。これらの機能の技術的ベースは、ESC (エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)とアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)のレーダーセンサで、今回そこに初めてビデオセンサが加えられました。これらのコンポーネントをネットワーク化することで、衝突警報機能と緊急ブレーキアシストの機能を向上させ、自動的にパーシャルブレーキとフルブレーキがかかる機能が追加されました。さらにこのネットワーク化が、レーン逸脱警告システム、高機能 ACC、オートマチック・ライトコントロールなどのベースになります。

センサデータを組み合わせて、交通状況の認識が最大限に

車両前方の状況認識が早ければ早いほど、そして正確であるほど、安全機能がドライバーをより適切に支援することができます。ボッシュのエンジニアは、交通状況を的確に認識するために、レーダーセンサのデータとビデオセンサのデータの統合作用に注目しました。アウディのプロジェクトでは高性能の ESP® *premium システムに加えて、今回初めてボッシュの第3世代長距離レーダーセンサが2つ搭載されます。これらはバンパーの左右に取り付けられ、視野角40度、最大検知距離250mの範囲内にある物体を検知し、その位置と速度を高い精度で割り出します。視野角42度のビデオカメラはフロントウィンドウとバックミラーの間に取り付けられます。ビデオ技術の利点は、高コントラストの画像にあります。人間や車、道路標識が簡単に認識でき、また物体が存在する方向の角度検出も非常に正確です。レーダー信号は物体の位置と速度の正確なデータを出力します。これら一連のデータを組み合わせ、さらに高性能ソフトウェアを使うことで、パターンと動きをすばやく識別し、交通状況を認識します。

衝突予知緊急ブレーキシステム:準備、警告、介入

ドイツ国内では、人身事故のほぼ6分の1が追突事故によるものです。追突事故を起こしたドライバーの半数がフルブレーキをかけておらず、さらに3分の1以上はブレーキをまったく踏んでいません。ボッシュの衝突予知緊急ブレーキシステムは、ドライバーを段階的に支援します。システムが障害物を認識すると、第一段階として、起こり得る緊急ブレーキ操作のために、ブレーキシステムが作動の準備をします。ブレーキコントロールシステムは油圧を高めてブレーキパッドをブレーキディスクに近づけ、ブレーキ操作があった場合には即座に減速できるよう備えます。ドライバーが危険な状況に反応せず、車両が障害物に接近し続ける場合は、システムがドライバーに音で警告を出した後、ESC が軽くブレーキをかけて車体を揺らしドライバーの注意を道路に向けます。新型アウディ・モデルでは、ドライバーが最初の警告に反応せずに状況が悪化する場合、ボッシュが今回初めて量産する追加機能によりドライバーを支援します。第2段階では、ESC が自動的にブレーキをかけ、最大減速度の半分で車両を減速します。ここでドライバーがブレーキを踏みこんだ場合は、システムが追突を回避するために十分なレベルまでブレーキ圧を高めます。ドライバーが反応しないか、またはもはや衝突が避けられない場合には、衝突の0.5秒前にシステムが作動して車両を可能な限り減速させます。ボッシュの事故分析によれば、死傷者を伴う追突事故の4分の3を衝突予知緊急ブレーキシステムで回避することができると推測されます。

ビデオカメラは新型アウディのドライバーに、さらなる支援機能を提供します。これらの機能は、インストルメントパネルに現在有効な制限速度を表示し、対向車に合わせてライトを自動的に調節します。また、意図せず走行中の車線を逸脱したときにはステアリングを振動させてドライバーに知らせます。ACC の機能もさらに向上しています。ビデオデータの利用により、渋滞時の走行中に車両が一度停止しても、再度走り出すまで、ドライバーはシステムオンの状況でより長く待っていることができます。また、このシステムは、車両の追い越し時や前方に車が割り込んできた時、ドライバーがより迅速に対応できるようサポートします。

* ESC は横滑り防止装置の一般的な名称で、ボッシュの製品名は ESP® です。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>