第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

ボッシュの車載超音波センサ
完全自動駐車を目指して

  • 現状:ボッシュの駐車支援技術は約 200 車種に搭載
  • 次のステップ:駐車スペースからの発進の半自動化、バック駐車、死角の警告
  • 将来の目標:縦列駐車の完全自動化

車載超音波センサは、ドライバーの負担を軽減します。縦列駐車のための支援システムは非常に高度な技術ですが、超音波技術には、まだ多くの革新の余地が残されています。「これからの数年間で、多様な先端技術が実用化されることでしょう」と、オートモーティブ・エレクトロニクス事業部の営業担当エグゼクティブ・ヴァイスプレジデント、ライナー・カレンバッハ(Dr. Rainer Kallenbach)は述べています。「その中には、バック駐車支援システム、側面衝突警告システム、駐車スペースからの発進支援システム、完全自動駐車システムなど、利便性をさらに高める機能があります」。

これらの開発を踏まえると、車の運転において「センサ機器」がますます重要なものになっていくでしょう。「この技術により、駐車操作がさらに快適になり、ストレスを感じなくなります。ドライバーは、都市部の限られた駐車スペースを有効に活用できるようになりますし、さらに駐車スペースへの進入や発進に要する時間が短縮されるので、他の交通も妨げません。これにより、駐車操作中の発生する衝突等の危険を減少させることができます」と、カレンバッハは語っています。

半自動化された駐車支援システムは最先端の技術であり、電動パワーステアリングユニットを制御して、駐車に必要なステアリング操作を行います。駐車操作において、ドライバーはアクセルペダルとブレーキペダルを踏むだけでよいのです。ただし駐車の際のステアリングの制御には、電動パワーステアリングの装備が必須です。油圧パワーステアリング装備車両には、代替技術として「パークステアリングインフォメーション」機能が用意され、ドライバー自身が最適な駐車操作を行えるように情報を提供します。

駐車スペースからの発進を支援する新機能

ボッシュは次のステップとして、駐車スペースから発進する際にドライバーを支援する付加機能を自動車メーカーに提供する予定です。この機能を使用する場合、まずドライバーがシステムの指示に従って最適な位置へ車を移動させます。次に、システムがステアリングを制御して、車を駐車スペースから安全に発進させます。ドライバーの役割は、周囲の交通に注意しながら、アクセルペダルとブレーキペダルを適切なタイミングで踏むことです。ドライバーがステアリングホイールを握るかブレーキを強く踏めば、いつでも機能が停止します。

ボッシュのエンジニアは、新しい駐車支援システムの実用化に向けて長距離超音波センサを開発しました。このセンサは、すでに縦列駐車支援システムのために採用されています。将来的には、バック駐車支援システムにも使われるでしょう。駐車スペースの奥行きを測定するためには、センサの測定可能距離をさらに長くする必要があります。

側面距離警告(Side Distance Warning)という付加機能も、量産化に向けて開発が進められています。超音波センサは、車の前後の監視に加えて、左右の空間も監視するようになります。この機能では、車の側面を保護するために、ドライバーの死角を含む左右の空間を監視し、車体へ重大な損傷を与えそうな障害物を検知すると、衝突の危険性をドライバーに報せます。

ボッシュのエンジニアは、今後、駐車操作の完全自動化を目指しています。彼らの努力によって、完全自動駐車支援システムは必ず実用化されるでしょう。この機能によって、車は完全に自動で、素早く安全に駐車スペースへと進入できます。ドライバーの役割は、システムによる操作を監視することだけです。そして、ステアリングホイールを握るかブレーキを強く踏めば、いつでも操作を中止することができます。

駐車機能の分野で 20 年の技術経験

ボッシュは 1989 年に早くも超音波センサの開発を始めました。このセンサは、車の前後の駐車スペースを監視するためのものでした。1993 年、ドイツ・フォードは、スコルピオのオプション装備としてボッシュのシステムを世界で初めてラインナップしました。1994 年には、システムはすでに第 2 世代となり、メルセデス・ベンツの S クラスに搭載されました。それから 3 年後、ゼネラル・モータースが、アメリカの自動車メーカーとして初めてボッシュの超音波センサ技術を採用しました。

ドライバーに事故回避のための情報を提供する、という単純なガイド機能に限定されていたものの、2006年にボッシュは世界で始めて駐車支援システムを開発しました。駐車スペースの奥行きを測定するこのシステムは、シトロエン C4 ピカソに初めて搭載されました。「パークステアリングコントロール」は、電動パワーステアリング車を対象とするボッシュ初の半自動化駐車支援システムで、2008 年にメルセデス・ベンツ A クラスおよび B クラスに搭載されました。同年、「パーキングステアリングインフォメーション」機能がオペル・インシグニアに初めて採用されました。このシステムは、油圧パワーステアリング搭載車のために開発されたものです。

ボッシュは、1993年の量産開始以来、1億個を超える超音波センサを製造してきました。「これによりボッシュは、世界最大手のサプライヤーとなっています」とカレンバッハは述べています。ボッシュのこの優れた駐車支援技術は、14 社もの自動車メーカーの小型車から高級車に至る約200車種に提供されています。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>