第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

ボッシュは新しいモーターサイクル用 ABS を投入
世界最小の電子制御式コンバインド・ブレーキ・システム(eCBS)

  • 世界最小のモーターサイクル用 ABS は、重さ1.6 kg、容積は1.2リッター
  • ABS に安全性を向上させる電子制御式コンバインド・ブレーキ・システム(eCBS)を装備
  • 市場導入は2009年11月
  • モーターサイクル用 ABS のコンピテンスセンター(開発中心拠点)である日本で開発

ボッシュは、電子制御式コンバインド・ブレーキ・システム(以下 eCBS)を備えたモーターサイクル用の新型 ABS の量産を開始しました。この ABS は Generation 9 Motorcycle Enhanced と呼ばれています。eCBS を備えたモーターサイクル用 ABS ユニットとしては世界最小最軽量です。重さはわずか1.6 kg、容積は1.2リッターで、ライダーが前輪または後輪にのみブレーキをかけた場合でも、eCBSが両輪にブレーキをかけます。この新システムは、2009年11月からカワサキの 1400 GTR と VN 1700 に「K-ACT」(Kawasaki Advanced Coactive-Braking Technology)として搭載されます。同じく、12月発売予定の BMW S1000 RR に「Race-ABS」として前輪から後輪への連動のみの eCBS が搭載されます。

ABS 9 Motorcycle Enhanced では、eCBS を統合することによってライダーのブレーキ入力が効率良く支援され、安全でより快適なライディングを楽しむことができます。つまりライダーがフロントブレーキだけを操作しても、システムはリアブレーキも作動させます。逆もまた同じです。ライダーのブレーキ入力と、車速などの他のパラメーターが加味され、システムが最適な制動力を算出します。ABS 9 Motorcycle Enhanced はその特別なソフトウェア適合が特徴であり、例えば、異なるライディングコンディションにあわせてモード設定が可能になっています。制動力の配分を電子制御することで eCBS 機能がさまざまなブレーキ条件に対応できる様になるため、従来型の機械的 CBS と比べて格段に有利になっています。あわてて後輪だけにブレーキをかけたような場合でも、ライダーは安定性を失うことなく、非常に短い制動距離でモーターサイクルを停止できます。制動力配分の最適化によってサスペンションのピッチが低減され、車両の動きがよりスムーズになり、物理的ブレーキ限界までのコントロール幅が拡大されます。

全世界で、モーターサイクルによる重傷者や死亡者を伴う事故が多数発生しています。日本では2008年の二輪車乗車中の死亡者数は990人で、全交通事故死亡者の19%を占めています。ABS がモーターサイクルの安全性を向上させることは数多くの調査研究によって裏付けられており、セーフティシステムとして今日考えられる最も大きなメリットをモーターサイクルにもたらします。2008年、米国道路安全保険協会(IIHS)は、米国で ABS を搭載した250cc以上のモーターサイクルが死亡事故を起こす割合が28%少ないことを確認しました。また、スウェーデン道路庁(Vägverket)が2009年に発表した調査は、モーターサイクルによるすべての重傷者や死亡者を伴う事故の48%はモーターサイクル用 ABS で防止できると結論づけています。

車両安全システムのパイオニアであるボッシュは、1978年に乗用車用 ABS を市場に投入しています。モーターサイクル用 ABS の開発は、すでに1984年に開始しています。ボッシュは2006年、モーターサイクルのためのコンピテンスセンター(開発中心拠点)を日本(横浜)に設置し、モーターサイクル ABS 事業の責任を完全に移管しています。このコンピテンスセンターはボッシュにとってドイツ国外最大のブレーキシステムエンジニアリング拠点です。モーターサイクル用新型 ABS Motorcycle Enhanced はすべて日本で開発されました。日本のボッシュ・シャシー・システム・コントロール事業部長ヴォルフガング・ヒラー(Dr. Wolfgang Hiller)は、「ABS 9 Motorcycle Enhanced によって私たちは、モーターサイクルの走行安全性を物理的限界にまで高める ABS を開発しました」と述べています。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。
自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2008年度の従業員数は28万名以上、売上高は約451億ユーロ(約6兆8,740億円)*に達しています。
ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュ GmbH およびその子会社 300社超と、世界の約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは毎年、研究開発費として35億ユーロ以上を投資しており、全世界で3,000件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)が設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュ GmbH の株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権はボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュ GmbH (持株比率1%、議決権なし)が保有しています。
ロバート・ボッシュ GmbH の独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。

* 2008年度ボッシュ年間平均レート:152.32578円=1ユーロ

さらに詳しい情報は www.bosch.com ボッシュ・ワールドワイドのウェブサイトを参照してください。