第41回 東京モーターショー 2009

第41回 東京モーターショー 2009

SB リモーティブが IAA 2009 に出展
未来の自動車用電池:リチウムイオン技術

  • SB リモーティブのリチウムイオン電池が BMW 「Megacity Vehicle 」プロジェクトの電気自動車に採用
  • 韓国の蔚山(ウルサン)で製造工場の起工式
  • 自動車用電池の量産開始は2011年から

SB リモーティブ(サムスン SDI とロバート・ボッシュ GmbH の合弁会社)は、BMW にリチウムイオン電池を供給します。ドイツのカーメーカー BMW は、現在「Megacity Vehicle」プロジェクトで開発中の電気自動車にこの電池を搭載し、今後5年以内に量産開始する予定です。このプロジェクトにより、独韓合弁会社の SB リモーティブは、設立初年度にしてすでに主要カーメーカーを顧客として獲得したことになります。

未来の自動車のエネルギー貯蔵用リチウムイオン技術

ほぼすべてのカーメーカーとサプライヤーは、未来の電気自動車のエネルギー貯蔵は、リチウムイオン電池が担うと考えています。現在使用されているニッケル水素技術と比較すると、リチウムイオン技術は出力密度に優れており、さらに高い公称電圧のおかげでエネルギー密度も高いのです。リチウムイオン技術によって、車は重量を増やすことなく、かなり長い距離を走行することができるようになります。リチウムイオンバッテリーの利点は他にもあります。サイクル耐性が高く寿命が長いことと、自己放電が非常に少ないことです。こういったことから、リチウムイオン電池は家庭用電化製品やノートパソコン、携帯電話、電動工具などに幅広く採用されています。

しかし、この電池を自動車に使用するには家電よりもはるかに厳しい条件があります。極寒や熱帯という気候や高速道路や悪路においてバッテリーが正常に機能するか、自動車が事故に巻き込まれた場合にバッテリーがさらなる危険を引き起こさないか、などといったことです。SB リモーティブにおける開発過程では、出力密度やエネルギー密度、サイクル安定性や寿命を向上させるだけでなく、こうした条件にも見合うような、新技術を自動車の高い安全基準に適合させることを目指しています。

このような目標を達成するため、SB リモーティブは電池化学と電池設計をさらに改善し、バッテリーモジュールへの電池の統合も最適化しています。また、個々の電池を監視・制御するために、複雑なバッテリーマネジメントシステムも開発しています。

電池の開発プロセスにおいて、ハイブリッド用システムと電気自動車用システムでは異なるエネルギー蓄積条件を考慮しています。電気自動車には高いエネルギー密度が必要とされ、より長い距離を走行するために、バッテリーに多量の電気を貯めておけなくてはなりません。これとは対照的に、ハイブリッド車のバッテリーは出力密度が重要で、短時間内で再利用される大量のエネルギーを蓄積できなければなりません。

SB リモーティブ取締役副社長のヨアヒム・フェッツアー(Dr. Joachim Fetzer)は、「私たちは、エネルギー密度と出力密度を向上していくため、電池における材料の最適化に最も重点を置き、ハイブリッド用途には出力密度を、電気自動車用途にはエネルギー密度を格段に増大させようとしています。具体的には、リチウムイオン電池の主要パラメータを3年以内に30~40%向上させていきます。価格の低減ということも開発の主眼の1つです。個々のセルの出力とエネルギー含量を格段に増大させることでセル数を減らすことができ、バッテリーが軽くなると同時に価格も低く抑えられます。さらに、コンポーネントを標準化して生産性を上げ、製造数量を増やすことでもバッテリー価格を下げることができます。「2015年には電池パックの価格は現在の価格の3分の2になっているでしょう」とフェッツァーは述べました。

フランクフルトモーターショーで SB リモーティブの社長、朴英宇(パク・ヨンウ)は、設立間もないこの合弁会社の現状について次のように述べています。「現在の当社の開発状況から判断して、予定通り2011年にハイブリッド車用リチウムイオン電池の量産を開始できるとみています。2012年には電気自動車用も量産を開始する予定です。わが社の拠点は韓国、米国、ヨーロッパにあり、すべての主要市場においてお客様のすぐそばで事業を展開しています。」本年2009年に、本社を韓国の器興(キフン)に移し、9月には蔚山(ウルサン)でリチウムイオン電池量産工場の起工式を行いました。

広報担当窓口:
ボッシュ(株) コーポレートコミュニケーション室
セクション・マネージャー 長崎 雅男
TEL:03-5485-3393
SB LiMotive Co. Ltd
Kyuwon Jung
Phone: +82 (0)31 210-8064
Email: Kyuwon.jung@sblimotive.com

SB リモーティブについて

SB リモーティブはサムスン SDI とボッシュによる合弁会社で、2008年9月に設立されました。拠点は器興(韓国)、シュトゥットガルト(ドイツ)、オリオンおよびスプリングボロ(米国)にあり、従業員数は約500人です。SBリモーティブはハイブリッド車および電気自動車用のリチウムイオンバッテリー開発と製造を目指しています。

詳細は次のサイトをご参照ください: www.sblimotive.com


このプレスリリースは2009年09月に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>