第42回 東京モーターショー 2011

ボッシュのコモンレールシステム
ディーゼル燃料噴射の最大圧が将来は2,500barに
ソレノイドバルブ式インジェクターとピエゾインジェクターを最適化

  • CO2やその他大気汚染物質の排出量を低減
  • 現在ソレノイドバルブシステムの最大噴射圧は、2,000bar
  • 最大圧2,500barのピエゾインジェクターの開発が進行中

ディーゼル燃料噴射テクノロジーのパイオニアとして、ボッシュはさまざまな市場やアプリケーションに対応するコモンレールシステムを各種提供しています。ボッシュの製品ラインナップには、2気筒から12気筒までのエンジンに対応し、アジア、欧州、米国の各市場に向けた、あらゆるニーズに最適なシステムが揃っています。また、ディーゼル燃料の燃焼性は継続的な改善によって今後より一層の性能向上と、燃費改善ができるようになります。これについて、ディーゼル・システム事業部の乗用車担当執行役員を務めるMarkus Heynはこう述べます。「欧州のEURO6や米国のTier2 Bin5など、厳しさを増す排ガス規制に対応しつつ、ディーゼルエンジンの燃費を今後さらに30%向上させることができるとボッシュは考えています。」

改良されたソレノイドバルブ式インジェクター

ソレノイドバルブ式インジェクターを備えたCRS2コモンレールシステムのモジュラーコンセプトは、2気筒から8気筒エンジンに適合しています。CRS2シリーズでは最大噴射圧1,600barのCRS2-16と同1,800barのCRS2-18がこれまでに多くのお客様から支持をいただいていますが、このほど新たに最大噴射圧2,000barのCRS2-20がラインナップに加わりました。噴射圧が高められたことで、噴射される霧状の燃料がより微細になって燃焼効率が向上するとともに、このCRS2-20は有害排ガス排出のさらなる低減と低燃費を実現しています。

また、新たに開発されたCRI2-20ソレノイドバルブ式インジェクターは初めて高圧室を本体内部に持つことによって、圧力の脈動を抑制することに成功しました。CRS2シリーズのすべてのインジェクターは広いダイナミックレンジでノズルニードルを制御し、噴射間隔を短縮することで、1燃焼サイクル当たり最大8回の噴射を実現しています。さらに、プレ噴射はノイズ低減やNOx(窒素酸化物)の削減に、アフター噴射はPM(粒子状物質)の削減にそれぞれ貢献しています。いくつかのアプリケーションに対して、CRS2コモンレールシステムは2014年から実施される排出ガス規制、EURO 6に適応できるよう設計されています。また、インドや中国など成長著しいアジア新興諸国向けの専用モデルとして、ボッシュは最大噴射圧1,450barのCRS1-14UPと同1,600barのCRS1-16という、パワフルでコストパフォーマンスの高い2種類のソレノイドバルブシステムを提供しています。

ピエゾインジェクター:将来は最大噴射圧2,500barに

技術的に高度なCRS3コモンレールシステムは、排気量1リッターあたりの比出力が75キロワット以上と非常に高いエンジン用に設計されています。このシステムにはCP4高圧ポンプが装備されており、その燃料噴射圧は1,800から2,000barに達します。ボッシュではさらに、噴射圧2,500barのシステムの開発を進めています。ピエゾアクチュエーターはソレノイドアクチュエーターと比べ10倍のパワーを持っており、燃料内に多少の不純物があっても動作への影響をあまり受けません。ごく少量の燃料を噴射するプレ噴射とアフター噴射の際の正確性と、耐用年数を通じた噴射量の安定性という点においても、ピエゾインラインインジェクターは最高水準の要求に応えることができます。また、このシステムはモジュラー構造を採用したことで、4気筒から12気筒エンジンまで適合します。

ボッシュのテクノロジーでディーゼルの未来に備える

ボッシュの高圧噴射システムを搭載した最新のディーゼルエンジンは、今後ますます厳しくなる排ガス規制への対応を可能にします。ボッシュの現行のコモンレールシステムはすべて、アイドリングストップなどの環境に配慮した機能と組み合わせることができるだけでなく、自動車市場で増加しているダウンサイジングエンジンのような次世代エンジンにも貢献しています。

広報担当窓口:
Michael P. Mack
Tel: +49 711 811-6282

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2010年の売上高は 281 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約167,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>