第42回 東京モーターショー 2011

ディーゼルエンジン用排ガス後処理システム
SCR式尿素水溶液噴射装置「DENOXTRONIC」と新たなセンサーで将来の排ガス規制に対応

  • 窒素酸化物(NOx)を最大95%、燃料消費量を最大5%低減
  • 排ガス後処理システムのためのNOxセンサーと粒状物質(PM)センサー

低燃費、低排出ガス、高トルクは最近のディーゼルエンジンに顕著な特徴です。ボッシュのコモンレール式燃料噴射技術(CRS)とエレクトロニック・ディーゼル・コントロール(EDC)はこうしたエンジンの実現に大いに貢献しています。内燃機関の燃焼プロセスを最適化するこれらのシステムを補完するものとして、ボッシュは排ガス後処理システム「Denoxtronic」を提供しています。Denoxtronicの現行モデルはNOxの排出量を最大で95%低減します。Denoxtronicはディーゼルエンジンの有害物質の排出を抑制するだけでなく、燃費の改善も可能にします。SCR(Selective Catalytic Reduction:選択還元触媒)式排ガス後処理システムによって、燃料消費量を最大で5%削減し、結果として二酸化炭素(CO2)排出量を最大で5%低減するようエンジンを設計することができるようになるのです。加えて新たに開発されたNOxセンサーとPMセンサーが、今後複雑さを増す排ガス後処理システムの診断に寄与します。

DenoxtronicはNOxの削減に貢献

欧州排ガス規制が現在のEURO5から2014年にEURO6へ移行すると、NOx排出量は50%以上低減しなくてはなりません。特に出力の大きいディーゼル大型乗用車は将来、SCR触媒コンバーターを装備してNOxの排出量を減らす必要があります。そこでボッシュは、2004年から商用車に搭載されて成果を上げているDenoxtronicを乗用車の要件に適合させました。このシステムは還元反応を起こすための還元剤として尿素水溶液(AdBlue)を微粒化しながら排気管内に噴射し、さらに反応を促進するためにSCRを利用してNOxを無害な窒素と水蒸気に変換します。

また、EDCによって制御されるドージングコントロールユニットが尿素水溶液の最適な分量を主なエンジンパラメータやエンジンスピードに合わせて微調整します。ボッシュのこの排ガス後処理システムによって、今後施行される欧州のEURO6や米国のTier2 Bin5などの排ガス規制に対応できるようになります。Denoxtronicを搭載したディーゼル車はヨーロッパと米国市場に投入されていますが、さらにボッシュは乗用車向けDenoxtronicシステムを年内に約50万ユニット出荷する予定です。

排ガス後処理システム診断のためのNOxセンサーとPMセンサー

将来的にはディーゼル排ガス後処理システムの車載用診断機能が義務付けられる見通しです。自動車は耐用年数全体にわたり排ガス量の上限値を守り続けなくてはならないものですが、ボッシュはこうした規制に対応するためにPMセンサーとNOxセンサーを開発しました。これらのセンサーは、ディーゼルエンジン用広帯域ラムダセンサーと差圧センサーとともに排気流路に設置されます。NOxセンサーはSCR触媒の後方に設置され、排ガス中のNOx量を測定します。NOxセンサーは車載LAN規格のCAN-Bus(Control Area Network-Bus)を通じてエンジンマネジメントシステムと連携しており、同時に必要に応じて噴射される尿素の量を調節します。一方の新型PMセンサーはPMフィルターの後方に設置され、NOxセンサーと同じくCAN-Busを通じてエンジンマネジメントシステムと連携し、フィルターの働きを監視します。こうしたことからもわかるように、排ガスセンサーにおける豊富なノウハウとエンジンマネジメント分野におけるエレクトロニクスの優れた技術力によって、ボッシュは将来にわたって通用するシステムソリューションを今後も提供していきます。

広報担当窓口:
Michael P. Mack
Tel: +49 711 811-6282

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2010年の売上高は 281 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約167,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>