第42回 東京モーターショー 2011

ボッシュの新しい中距離レーダーセンサー
アシスタンス/セーフティ・システムの基礎となる低コストセンサー

  • アシスタンス/セーフティ・システムに77ギガヘルツのレーダーセンサーを採用
  • フロントバリエーション: 検知可能距離160m、検知角45度
  • リヤバリエーション: 検知可能距離100m、検知角150度
  • 24ギガヘルツのセンサーと比べて格段に高性能&コンパクト
  • コンパクト構造で車両への装着が容易

ボッシュは現在、量産に向けて新型中距離レーダーセンサー(MRR)の開発を進めています。このセンサーは77ギガヘルツの現行長距離レーダーセンサーLRR3と同じ周波数帯を備え、障害物の距離と位置を非常に正確に検出することができ、しかもLRR3と比べて格段に低コストです。車両前方に使用する場合、この新型センサーは検知可能距離が最大160m、検知角が45度となります。「この新しい中距離レーダーセンサーを通じて、さまざまなセーフティ機能やコンフォート機能を低コストで実現できるようになります」と、ボッシュ・シャシーシステム・コントロール事業部長を務めるヴェルナー・シュトルト(Dr. Werner Struth)はこのように述べ、その例として最大車速150 km/hまで機能するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)と、衝突予知緊急ブレーキアシスタンスを挙げました。この新型センサーは車両後部に装備することもできます。「リヤに装備して死角をモニターしたり、駐車場から道路へバックで出る際に通行車両を検知し、警告を出したりするために活用できます」(シュトルト)。ボッシュは量産開始を2012年末に予定しています。

中距離レーダーセンサーは車両前方のほか、後方には後部バンパーの裏側に取り付けることもできます。また、センサーの検知可能距離と検知角によって前走車や割り込みする車両を早期に検知できるようになり、このデータはアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)の制御のベースとなります。

このシステムは0~150 km/hの車速域であらかじめ設定された前走車との車間距離を自動的に保ちますが、アッパークラスのセダンのより高い規定車速の場合には将来的に長距離センサーが必要となります。このセンサーを使えば、衝突予知緊急ブレーキアシスタンスも実現できるようになります。前走車に危険なほど接近するとシステムはドライバーに警告し、この警告にドライバーが反応しない場合にはパーシャルブレーキを作動させ、30 km/h以下の低速走行時には自動的にフルブレーキをかけます。

車両後部装備用のMRRは到達距離が短くなりますが、代わりに視野角が広がります。車両後部の両端に取り付けられたセンサーは車線変更アシスタントのベースになります。この機能は死角をモニターし、こちらへ向かって急速接近する車両があると警告を発するほか、見通しの悪い状況では駐車場からより安全にバックで出られるよう支援します。

77ギガヘルツで高性能&コンパクトを実現

24ギガヘルツの既存のバリエーションと比べ、77ギガヘルツのセンサーはあらゆる点で高性能なものとなっています。このセンサーの物体分離性能は最大で3倍に達し、速度と距離を3~5倍近く正確に測定することができます。また、約130㎤とサイズも非常に小さくなっているほか、77ギガヘルツMRRの周波数帯は自動車アプリケーションで世界的に広く利用できるようになっているため、特にグローバルな車両プラットフォームに適しています。さらに、組み込まれた高周波回路に使用されるシリコンゲルマニウム技術は可動部がなくコンパクトな構造を可能にしています。

レーダーセンサーとビデオセンサーが相互に補完

ビデオセンサーはレーダー技術を理想的に補完する関係にあります。優れたソフトウェアアルゴリズムを使用してセンサーデータから、詳細な「画像」を生成する、つまり車両前方の状況の評価を行えるようになるというわけです。また、その他のアシスタンス/セーフティ・システムもこれらのセンサーを使用すれば、高速走行時の自動フルブレーキなども実現できるようになります。現在はこの機能で事故を完全に防止することはできませんが、衝突のダメージを大幅に緩和することが出来ます。

広報担当窓口:
Stephan Kraus
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ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2010年の売上高は 281 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約167,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>