第42回 東京モーターショー 2011

低燃費と長い航続距離を実現
ハイブリッド車/電気自動車向けボッシュの回生ブレーキシステム

  • 最新のESP® Generation 9をベースにした回生ブレーキシステム
  • 負圧源不要のプラグインハイブリッド車/電気自動車用システム
  • e-モビリティ向けの完全なラインナップ

ボッシュはハイブリッド車、電気自動車向けの製品ラインナップを今後数年にわたり大幅に拡充していきます。燃料節約と走行可能距離の延長という目標の達成に向けて、これらの車両はブレーキ時に可能な限り多くのエネルギーを回生ブレーキで回収する必要があるからです。そこで、ボッシュはパワートレインと連携してできる限り多くのエネルギーを回収する回生ブレーキシステムの開発を進めています。「すべてのブレーキプロセスがエネルギー生成にすべて使用されるようにすることを目指しています」。目標設定についてこう述べるヴェルナー・シュトルト(Dr. Werner Struth)ボッシュ・シャシーシステム・コントロール事業部長はさらにこう続けます。「モータージェネレーターのブレーキトルクが十分でない場合には油圧式のブレーキシステムが支援しますが、このような状況にドライバーが気づくことはありません」。今後、ボッシュは従来型の負圧式ブレーキブースターと連動して機能するソリューション、そして負圧を必要としないシステムという2種類の回生ブレーキシステムを提供していきます。

今日の車両ではブレーキブースターがドライバーの踏力を倍力していますが、そのために負圧または真空が用いられ、この負圧はエンジンもしくは真空ポンプによって生成されます。しかし、ハイブリッド車ではエンジンが可能な限りオフにされ、また電気自動車はエンジンを搭載していませんので、こうした車両ではさらに電動負圧ポンプを取り付けるか、または負圧を利用しないブレーキシステムを装備することになります。

負圧式ソリューション:ESP® hev

回生ブレーキシステムESP® hevは最新のGeneration 9をベースにしており、非常に経済的なソリューションです。負圧式のブレーキブースターを備えたハイブリッド車や電気自動車の場合、電気モーター側のブレーキトルク、油圧側のブレーキトルク、真空ポンプの制御をESP® hevが担います。

最初の量産製品は、いわゆる前後配管式ブレーキ回路を備えた後輪駆動ハイブリッド車に搭載されることになります。この駆動方式とブレーキ構造のために、ESP® hevではリヤのブレーキ回路がドライバーの「足」とは切り離されています。通常よりも高く設定されたブレーキペダルの無効ストロークを使い、後軸とつながる電気モーターを介してまずジェネレーター側だけで車両にブレーキをかけ、システムはペダルストロークにジェネレータートルクを合わせます。これは0.2g、つまり最大ブレーキ性能の約20%に限定されますが、それによって通常行われるブレーキ操作のほとんどすべてがカバーされます。ドライバーがより強くブレーキを踏み込むと、まず従来の方式で油圧によるブレーキトルクが前軸に生成され、車両が前後車軸で減速します。後軸に加えられるジェネレーター側のブレーキトルクが不十分な場合に初めて、システムがハイドロリックユニットのポンプを使って足りないブレーキ圧を後軸に加えます。これらの出来事はすべてドライバーが気付かないうちに行われます。つまり、ドライバーはペダルフィールと車両挙動に基づいて運転すれば良いのです。なお、ここで説明した前後配管式ブレーキ回路用のシステムの他に、ボッシュはダイアゴナル(X)配管式ブレーキ回路用のシステムも提供します。

負圧を必要としないソリューション:HAS hev

負圧式のブレーキブースターを使用していないハイブリッド車と電気自動車向けに、ボッシュは今後ブレーキシステムHAS hevを供給していきます。HASは「Hydraulic Actuation System(ハイドロリック・アクチュエーション・システム)」の略で、hevは「hybrid electric vehicles」(ハイブリッド車/電気自動車)に使用することを意味しています。すべてのブレーキ配管方式と駆動コンセプトに使用できるこのシステムは、ブレーキ操作ユニットと油圧式ブレーキ圧モジュレーションシステムがESP®ハイドロリックユニットに追加されています。このシステムではブレーキペダルとホイールブレーキは機械的に連結が切り離されており、ブレーキ操作ユニットがブレーキ命令を受け取ると、内蔵されたペダルストロークシミュレーターが従来型のブレーキと同様のペダルフィールを生み出します。ブレーキ圧モジュレーションシステムはブレーキコマンドを変換しますが、その際、安定性を完全に確保しながらエネルギーを最大限回収するために、モータージェネレーターとホイールブレーキが適度に使用されます。車両やシステムの状態にもよりますが、最大0.3gの減速がモータージェネレーターだけで行われるようにすることが可能です。これで足りない場合には、モジュレーションシステムがホイールブレーキの油圧を高めます。

ボッシュはブレーキシステムだけでなく、ハイブリッド車と電気自動車向けの完全な製品ラインナップを取り揃えています。その中には、ハイブリッド駆動/電気駆動コンセプトに沿った各種モータージェネレーターやパワーエレクトロニクス、リチウムイオンバッテリーシステム、さらには全体的な機能開発が含まれています。

広報担当窓口:
Stephan Kraus
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ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2010年の売上高は 281 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約167,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>