第42回 東京モーターショー 2011

ボッシュのディスプレイ新技術
車載用裸眼視差3D表示ディスプレイ
情報を立体表示

  • 立体表示を実現する高性能グラフィック
  • 空間認識が可能に
  • 2015年から量産車に搭載

車内で表示される情報量は膨大で、その量も増加の一途をたどっています。一方、人間と車両間のインターフェース(車両用ヒューマン・マシン・インターフェース、HMI)のさまざまなコンセプトは容易で安全な自動車の操作をサポートしており、こうしたコンセプトは電子ディスプレイとその2次元表示を利用します。近い将来、すでに他の業界では実用化されている3D技術が自動車にも導入される日がやってきます。そうした中でボッシュも3D対応コンポーネントの開発を進めており、2015年から量産車に搭載されることになっています。

車内での3D表示を可能にするための最初のステップは、TFT(薄膜トランジスタ)技術やLCD(液晶ディスプレイ)技術をベースにした大型ディスプレイです。こうしたディスプレイは多くの車両でインストルメント・クラスタやセンターディスプレイとしてすでに採用されています。

近年はインストルメント・クラスタ・エリアのディスプレイサイズを大型化する傾向にあり、今後市場に投入されるのはインストルメント・クラスタのフルディスプレイです。このディスプレイは機械的機能を一切排し、コンテンツは大型ディスプレイに純粋に電子的な形で表示されます。ドライバーにとってのさらなる利点は、可視化されたコンテンツをカスタマイズできるという点です。ドライバーは、速度、車両の操作、ナビゲーション、エンターテインメント、運転支援機能など、必要な情報をその時々の状況に応じて、わかりやすく目の前で受け取ることができます。

自動車アプリケーションのための高性能グラフィックプロセッサー

車内での立体表示への第2のステップは、情報の空間認識のための裸眼視差3D表示ディスプレイです。これを可能にする技術は2種類ありますが、そのいずれも右目と左目にそれぞれ、ディスプレイに同時に表示されたわずかに異なる映像を見せる手法をとっています。1つめの技術はマイクロレンズアレイ(MLA)と呼ばれるもので、微小なレンズをディスプレイ上に敷き詰め、右目と左目で視差のついた映像を見せます。もうひとつはバリア方式と呼ばれ、格子構造を利用して視野角を調整し、右目と左目に異なる映像を見せるというものです。ボッシュはすでにこの技術を「デュアルビュー」ディスプレイとして製品化しており、例えばドライバーがナビゲーション情報を見ている同じディスプレイで、助手席の人は映画を楽しむことができます。

3D表示用の2つの画像を作成するためには膨大な計算が必要となります。しかも、あらゆるコンテンツをフレキシブルに表示するため、計算はリアルタイムで行われなければなりません。こうした計算処理を可能にする高性能なグラフィックプロセッサーが自動車にも利用できるようになりました。バーチャルな3D環境では、グラフィックHMIのデザインとグラフィックエレメントのアニメーションが大きな役割を果たします。変換がエラーなくナチュラルに行われた場合にのみ、ドライバーは3D効果を知覚します。人間の目と脳はナチュラルな環境による完璧な3D映像に慣れており、不正確な表示は許容できないのです。

情報要素の空間的配列

3Dが創り出す奥行き効果は、メニューの空間的に配列したり、表示に優先順位をつけたりしたい場合に便利です。例えば、車両に関する基本情報はドライバーから見てディスプレイの最も奥の位置に表示させておく、などです。走行中にタイヤが破損し、センサーがそれを検知すると、ディスプレイの手前のレベルに車両のシルエットが表示され、左前輪に赤い警告マークを点灯するなどしてドライバーに警告します。また、ドライバーに近い側に「駐車場を探してください」といった、より具体的な指示が表示されます。

3Dスクリーン表示のほかに、ヘッドアップディスプレイを利用した空間表示を行うこともできます。この場合の3D効果は、現実環境に情報を付加して提示する「拡張現実(Augmented Reality)技術」で実現します。ここで表示される情報はリアルタイムに生成してからジオメトリ修正され、当該地点の実際の風景に投影されます。例えばナビゲーションシステムの場合だと、右折・左折などの方向指示は実際の車線の映像に沿ってわかりやすく表示されます。

広報担当窓口:
Dr. Joachim Siedler
Tel: 05121 49-4612

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

ボッシュは2011年に記念となる創立125周年を迎えます。ボッシュの起源は、1886 年に創業者ロバート・ボッシュ (1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッ シュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した、この企業形態に よって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。
ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権 の大半は、株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」(議決権 93%)が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家(持株比率 7%、議決権 7%)とロバート・ボッシュGmbH(持株比率1%、議決権なし)が保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>