第42回 東京モーターショー 2011

最適化された補助装置で燃費を低減
ボッシュが小型電気モーターの効率向上を実現

  • アッパークラス車両は100以上の電気モーターを搭載
  • 電気モーターのさらなる小型化、軽量化、性能向上を実現
  • ボッシュの基本モーターNSAが現行モデルと比べて約40%の軽量化を達成
  • 摩耗の少ないブラシレスモーターの採用を増加
  • 電気モーターの数は今後さらに上昇

自動車業界は、できる限り省燃費で走行する、環境に優しくクリーンな車の製造を目指しています。パワートレイン以外にも、車両に装備されている多くの電気駆動はCO2の排出量削減を可能にするもう1つの手段です。ウィンドウの開閉、シート調整、ステアリング操作、内燃機関の冷却、車内ファンやワイパーの駆動などに用いられる小型の電気モーターがそれです。アッパークラスのほとんどの車両では現在、さまざまな箇所に100を超える電気モーターが使用されています。ボッシュエレクトリカル・ドライブ事業部の Dr. Udo Wolz部長はこう述べます。「ボッシュは、小型電気モーターの重量をさらに減らし、変換効率を改善しました。例えば、新型基本モーターのNSAは現行モデルと比べて40%の小型化・軽量化を実現しており、車両のさまざまな箇所に使用することができます。」

車内のコンフォートシステムに使用する場合、開発ではノイズを少なくすることも非常に重視されます。車内ファンなど作動頻度の多いモーターは、これに加え、高い変換効率が必要不可欠です。そのため、ボッシュはフェライト磁石の他に、徹底的な素材研究の成果である高エネルギーネオジム磁石を使用しています。これにより磁石の磁界強度がさらに高められたことから、モーターは低回転数でも高いトルクを実現できるようになり、モーターが非常に静かに作動するようになっています。

組立てキットはモジュラー方式となっているため、NSA制御ドライブはさまざまな要求に簡単かつ素早く適合させることができます。また、ギアレスモーターやさまざまなギヤバリエーションの他に、使用目的に応じて機能範囲を拡張できる適合型のセンサーコンポーネントやエレクトロニクスコンポーネントも用意されています。その好例となるのが、FPxシリーズの新しいパワーウィンドウモーターです。このモーターは非常に小型化されているため、4枚の車両ドアすべてに使用した場合、過去の世代に比べて重量を約600gも抑えることができます。なお、内蔵されているクロージングフォースリミッターは挟み込み防止に用いられます。

ファンの使用に適した高い変換効率

ブラシレスモーターは、ファンをできるだけ効率よく作動させる場合に大変適しています。このモーターによってエネルギーが約10パーセント削減されるだけでなく、摩耗はほとんど発生せず、回転数も無段階で調整することができます。ボッシュはすでに2001年からこのブラシレスモーターを装備したエンジン冷却ファンを提供しています。現在、ヨーロッパでは全新車の約15%に本モーターが採用されており、その割合は今後さらに上昇すると見込まれます。

サイズこそ小さいものの、車内ファンは車内で使用程度の最も高いユニットのひとつです。ボッシュは現在、ブラシレスモーターの他に、高効率に最適化されたファンカップリングを備えたファンモジュールAirMax ECO2の開発を進めています。新しいファンモジュールは約20%小型化し、最大40%の軽量化を実現することになるため、この成果は特に注目を集めることになるでしょう。なお、このモジュールは2013年より生産が開始される予定となっています。

スペースと重量を抑える新型ワイパーモーター

ボッシュはワイパーシステムに用いる革新的な駆動・制御システムの量産を2011年から初めて開始しました。このダイレクトモーターは電子コントロール機能を備えたツインモーターシステムで、リンク装置のない初のタイプとなっています。リンク装置を備えた標準モーターと比較すると、取付けスペースが最大75%小さくなり、1kg以上軽量になっています。この新しいソリューションでは、それぞれのワイパーアームに独自の小型モーターが組み込まれ、ワイパーアーム自体が直接ドライブシャフトに取り付けられます。こうして空いた取付けスペースを、自動車メーカーはヘッドアップディスプレイや歩行者用エアバッグなどの取付けスペースとして利用できるようになっていくでしょう。

電気モーターの使用が増加

燃費とCO2排出量をさらに削減するために、自動車メーカーは車両に機械システムや油圧システムを用いる代わりに電気モーターを多用するようになっています。その1例となるのがステアリングです。従来の油圧システムと比べ、電動式パワーステアリングはメンテナンスをする必要がなく、必要がある場合に作業するのみですので、これによって100km当たり最大0.3リットルの燃料を節約することができます。ボッシュはこうしたパワーステアリングの電気モーターを提供し、合弁会社のZF Lenksysteme社がステアリングシステム一式を提供しています。

2つめの例として挙げられるのは、内燃機関の温度管理システムです。ボッシュが製造しているのはこのシステム用の電気式補助ウォーターポンプと補助バルブで、これらは冷却水温度を適切な範囲に維持するために用いられます。ボッシュの新しいブラシレスポンプは高い変換効率、診断機能と必要に応じた制御方式により、間接的チャージエアー冷却やターボチャージャー冷却に適しているだけでなく、バッテリー、電気式駆動モーター、パワーエレクトロニクスなど、ハイブリッド車や電気自動車に用いられるコンポーネントの冷却にも大変適しています。

広報担当窓口:
Stephan Kraus
Tel: +49 711 811-6286

ボッシュ・グループ概要 The Bosch Group at a Glance

自動車機器テクノロジーセクターはボッシュ・グループ最大の事業セクターです。2010年の売上高は 281 億ユーロで総売上高の約59%を占めています。自動車機器テクノロジーにより、ボッシュ・グループはリーディング・サプライヤーのひとつになっています。全世界の約167,000人の自動車機器テクノロジーセクターの従業員が、内燃機関用噴射技術、パワーワトレイン周辺機器、 代替駆動コンセプト、アクティブ/パッシブセーフティシステム、ドライバーアシスタンス/コンフォート機能、車載情報通信システム、オートモーティブアフターマーケット向けのサービスや技術という7つの事業分野で働いています。ボッシュ・グループは、電気駆動マネジメントや横滑り防止装置ESC、ディーゼルシステム用コモンレールなどの重要な自動車技術の革新にも対応しています。

ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財・建築関連テクノロジーの3つのセクターから成るボッシュの2010年度の売上高は約473億ユーロ、従業員数は28万人以上です。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHおよびその 子会社 300社超と、世界の60カ国以上にあるドイツ国外の現地法人で構成されています。販売、サービス代理店のネットワークを加えると、ボッシュは世界の約 150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、私たちのさらなる成長の基盤です。ボッシュは2010年、研究 開発費として約40億ユーロを投資し、全世界で3,800件以上もの国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。
ボッシュはすべての製品とサービスにおいて革新的で有益なソリューションを提供することによって、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させ、循環型の持続的環境社会(Sustainable society)の創出に寄与していきます。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)および
www.125.bosch.com ボッシュ創業125周年記念サイト
を参照してください。


このプレスリリースは2011年9月13日に Robert Bosch GmbH より発行されました。原文をご覧ください。>