経営情報

産業の統合
ボッシュがサプライチェーンのバーチャルトラッキングでVDAロジスティクス賞を受賞
標準化されたデータの共有がバリュー チェーン全体の最適化に寄与

  • サプライチェーンの完全なバーチャル化を通じてリアルタイムに情報を入手
  • ボッシュ取締役のアーセンケルシュバウマー: よりフレキシブルで効率的、そしてより環境に優しいネットワークを実現
  • VDA のヴィスマン会長:知的生産はドイツの競争優位に大きく貢献
  • 専門家で構成された審査員団はソリューションの一貫性を高く評価
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  • 2014/02/05
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プレスリリース

フランクフルト:ボッシュはこのたび、スマートなソフトウェアシステムによる物流の完全なバーチャル化を通じてリアルタイムで追跡できるようにしたことが高く評価され、ドイツ自動車工業会(VDA)からロジスティクス賞を授与されました。入手したデータの分析は、プロセスの管理と改善に大きく寄与します。社内全体で効果的にデータを共有することが、プロジェクトの主要目標の1つでした。今では標準化されたデータは会社間でスムーズにリアルタイムで交換・共有できるようになり、生産とサプライチェーンネットワークを包括的なかたちで最適化することも可能になりました。フランクフルトで開かれた授賞式で、ボッシュ取締役会副会長のシュテファン・アーセンケルシュバウマーはこう述べました。「サプライヤーと顧客は互いにプロセスをオープンにして、それを統合することができます。そして、それが実現できれば、産業サプライチェーンにおける一貫したデータトランスミッションというビジョンが可能になります。それが結果的に、効率的でフレキシブル、しかも環境にやさしい生産と物流管理ネットワークにつながります」。例えば、ドイツのホンブルクにあるボッシュの拠点で実施されたパイロットプロジェクトでは、このシステムにより物流管理プロセスの効率が約10%向上しました。

知的生産は産業立地としてのドイツの地位向上に直結
VDAのマティアス・ヴィスマン会長は、賞を贈られたイノベーションの意義をこう強調しました。「知的生産と物流管理プロセスは産業立地としてのドイツの競争力の強化につながります。ドイツの自動車業界が常に競争相手に一歩先んじることができるよう、ドイツのサプライヤーは製品とプロセスの革新力に大いに力を入れています。今回の革新的な物流管理コンセプトの受賞は、独創的で知的な物流管理ソリューションを求めるすべての企業に刺激を与えることになるでしょう」。ボッシュが現在、社内全体で適用している標準化されたデータ共有コンセプトは、RANリサーチプロジェクト(radio frequency identification [RFID]-based automotive network)の結果がベースとなっています。このプロジェクトは、自動車業界の生産ネットワークの新しい管理コンセプトを開発するために立ち上げられました。

現実世界の改善にバーチャルリアリティを活用
購買と物流を担当する取締役会メンバーのアーセンケルシュバウマーはこう述べます。「ドイツでは以前から、Industry 4.0と呼ばれる産業革命が進んでおり、これらの変革が徐々に実行に移され、目に見える成果が出始めています」。長年にわたって成功を収めてきたボッシュ・プロダクションシステム(BPS)を足がかりに、ボッシュは産業の統合に向かって歩を進めています。従来、このアプローチは生産と物流の物理的なプロセスの最適化、つまり現実世界で起きる物事に重点を置いてきました。しかし、新しいIT技術により、こうした生産プロセスと物流をバーチャル化できるようになりました。これは、生産と物流管理のプロセス全体を通して製品、あるいは輸送コンテナの状態に関するデータを収集する自動データ収集機能によって行われます。このシステムでは、RFIDテクノロジーをはじめとした各種技術が用いられています。以前の物理的な物流は手動でITシステムに入力されていたのですが、その作業は時間がかかる上、現在ではなく過去の状態を反映するものでした。しかも、ミスは多く、データも最新ではありませんでした。つまり、情報の流れが物の流れと同期していなかったのです。

データから知識へ、知識から利益へ
大量の貴重な最新データはソフトウェアを使って分析します。その際、高度なアルゴリズムを駆使してプロセスの要素間の関係と相互作用を明らかにし、この情報の活用を通じてシステム全体のさらなる改善を図ります。「生産プロセスは自動的に最適化されていきます」。ボッシュのプロジェクトマネージャーのアンドレアス・ミュラーはこの最新のアプローチのメリットについてこう説明します。「新しいデータは新たな視点を与えるきっかけとなり、これらがシステムのさらなる改良につながります。また、改良されたシステムは新しいデータを生み出し、さらに有用な新しい知識の構築につながります。このようにして、ポジティブなサイクルが出来上がります」

協力を通じてバリューチェーンを改善
企業間のデータの流れを標準化すれば、プロセス最適化の取り組みに顧客やサプライヤーを含めたパートナーを組み込みやすくなります。審査員団の決定を説明する際、ザンクトガレン大学のヴォルフガング・シュテルツレ教授はこう述べました。「ネットワーク化された知的生産と物流管理は、企業間で一貫したソリューションが適用されてはじめて可能になります。このアプローチをパートナーとともに実施したことで、ボッシュはサプライチェーン管理のビジョンの実現に成功しました」。パイロットプロジェクトでは、ボッシュはエンジンメーカーとリユースコンテナのサプライヤーと協力体制を構築しました。

今後の展望:プロセス、センサー技術とソフトウェアの専門知識
ボッシュは今、世界各地の生産拠点でパートナーとともに新たなアプローチに取り組んでいるほか、技術ソリューションの改良も手がけています。現在、情報とデータのキャリアとしてRFIDタグが普及していますが、将来はウェブ対応のセンサーもモノの状態に関する情報を送信できるようになり、今後はデータ量がさらに増え、質も向上していくでしょう。また、知的なソフトウェアソリューションと高性能なアルゴリズムがデータを評価し、これによりさらなる改善の余地が見つかります。世界をリードするセンサーのサプライヤーであるボッシュはこの分野で自社製品を活かすことができるほか、ボッシュ子会社のBosch Software Innovationsもカスタマイズされたソフトウェアとシステムソリューションを提供しています。「プロセス、センサー技術、ソフトウェアの分野における専門知識を組み合わせることで、私たちは自身とパートナーの付加価値を高めることができます。産業の統合に向けて、私たちはソフトウェアとハードウェアのリーディングユーザーであると同時に、リーディングサプライヤーであると考えています」(アーセンケルシュバウマー)。特に付加価値通信網間のインターフェースでは、コストを削減して新たなサービスを創造するポテンシャルがあります。

VDAロジスティクス賞について
VDAロジスティクス賞は今年で7回目を迎えました。ボッシュがこの栄誉を受けたのは2度目になります。ボッシュの革新的な物流管理コンセプトは2009年にも専門家チームによって選出されました。この賞は、他の自動車関連企業のロールモデルとなるような物流管理ソリューションを持つ企業の努力を称えるもので、審査員はソリューションの費用対効果に重点を置いて評価します。VDAはこの賞を通じて、ドイツ自動車業界の競争力を向上させるプロジェクトに光を当てることを目指しています。なお、審査員団は学術界、メーカー、サプライヤー、業界メディア、物流管理業界団体、VDAの代表で構成されています。

動画:
サプライチェーンのバーチャルトラッキング

映像資料:
Industry 4.0 - 生産と物流管理


このプレスリリースは2014年2月5日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。 暫定決算では、2013年度の従業員数は約281,000人、売上高は464億ユーロを計上しています(注:連結決済に関する法的規則の変更により、2013年のデータは限定的な範囲でしか2012年のデータと比較することはできません)。自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制に移行しました。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHと360社を超える子会社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界約150カ国で事業展開しています。 この開発、製造、販売、サービスのグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤となっています。ボッシュは2013年に世界中で約5,000件の特許を出願しています。ボッシュ・グループの製品とサービスは、革新的で有益なソリューションを提供することを通じて、人々を魅了し、人々の生活の質(Quality of Life)を向上させることを目的としています。 この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。そしてそれこそが「Invented for life」なのです。

ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
twitter.com/BoschPresse ツイッター
を参照してください。

PI8437 | 2014/02/05

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René Ziegler

+49 711 811-7639

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