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ボッシュがZF Lenksystemeの全株式を取得

ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長フォルクマル・デナーのスピーチ原稿
2014年9月15日の電話記者会見用


本稿は実際の講演内容と異なる場合があります。

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  • 2014/09/15
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プレスリリース

皆さま

急なお知らせにもかかわらず、この記者会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

今朝(9月15日朝)のプレスリリースでの発表に続き、ボッシュのZF Lenksysteme GmbH(ZFLS)株式所得につきまして、私から皆さまにご説明申し上げたいと思います。

当社は、ZFLSに対する出資率を100%に引き上げる予定です。これまでZFLSは、ボッシュとZFの両親会社が各50%を保有する折半出資の合弁企業として、事業活動を行ってきました。本日、2014年9月15日にこの合意文書に調印しました。なお、取得価格については非公開とすることで、各社の合意が成立しています。

私たちがZFと提携してZF Lenksysteme GmbHを立ち上げたのは1999年で、以来この会社は力強い成長を遂げてきました。2013年のZFLSの売上高は約41億ユーロに達し、前年比3%の増収となりました。利益も4%増加し、1億6,700万ユーロを記録しました。このように、成功力と業績力、革新力にあふれるZFLSは、戦略と技術的展望のいずれをとりましても、ボッシュ・グループの一員として迎えるにふさわしい企業です。

ZFLSは、乗用車および商用車向けステアリングシステム(電動式と油圧式)の開発・製造・販売を全世界に展開しています。ZFLSの製品群には、完結したステアリング システムのほか、ステアリングコラム、ポンプ、ステアリング関連部品が含まれています。

ZFLSの製品が加わることで、ボッシュの製品群はより完成されたものになります。ボッシュは自動車の電動化、自動化、そしてネットワーク化技術において、革新的なリーディング カンパニーです。一方ZFLSは、進化しつつある電動ステアリングの技術的リーダーです。この技術は、自動運転や車両の安全化、効率化、電気自動車開発の中核となるものです。ZFLSの今日の売上高の約60%は、燃費性能に優れた最新の電動パワーステアリング システムによるものです。このステアリング システムが好評を博している理由のひとつは、大きな燃費節減効果にあります。例えば排気量2,000 ccの中型車では、燃料消費を0.8ℓ/100km抑えることが可能です。

電動ステアリングは、ますます重要性を増しています。ドライバー アシスタンス システム分野では、ドライバーのより安全な走行を支援するため、電動ステアリングが活用されています。そして、電気自動車と未来の自動運転車両にとって、電動ステアリングは欠かすことのできない、重要なコンポーネントです。

ドライバー アシスタンス、さらには自動運転に関連し、電動ステアリングがボッシュの製品とどのように組み合わされるか、その例を3つご紹介しましょう。

  1. 車両の安定確保:今や定番の技術となったESC(横滑り防止装置)は、個々の車輪を自動的に制御し、車両の安定化を図ります。同時に自動ステアリングが働くことで、安定性が一段と向上します。路面状態が一様でない状態でブレーキをかけたときや、オーバーステアの状況でも、車両をより早く安定させます。このように、電動ステアリングは安全性を高める役割を果たします。

  2. 事故防止:緊急ブレーキ アシストは、車両が障害物と接触する前に強いブレーキをかける機能です。これを電動ステアリングの機能と合わせることで、ブレーキだけでは間に合わない場合も、回避操作を行えるようになります。このように、電動ステアリングは事故防止にも役立っています。

  3. 高速道路での自動運転:渋滞アシスタントは、渋滞時の安全かつ快適な走行を確実にします。このシステムは、自動的にブレーキ及び加速、操舵を行うもので、電動ステアリングなくしては実現できません。電動ステアリングは、ドライバーがよりリラックスして運転を楽しめるようサポートします。
これら3つの例からも、ボッシュがZFLSの全株式を取得することで、自動運転に関するシステムをより幅広く提供できるようになることが、おわかりいただけると思います。ZFLSの製品の明るい展望は、ボッシュの自動車機器テクノロジー セクターに、大きな利益をもたらすことでしょう。ZFLSをボッシュ・グループに迎えることで、ボッシュは未来のモビリティ化に向け、さらに力を伸ばすことができます。

また、ボッシュと同様ZFLSも技術革新を原動力とする会社です。約1万3,000人の全従業員のうち、1割強にあたる約1,400人が研究開発分野に所属しています。2013年、ZFLSは約2億3,800万ユーロを研究開発に投じました。これは売上高の5.8%に相当します。創業以来ZFLSが取得した特許は、約750件に上ります。

最新の開発成果のひとつに、サーボツインステアリングがあります。ZFLSはこれを通じて、商用車用電動ステアリング分野への参入を果たしました。また、この革新的なステアリングシステムは、ZFLSに商用車へのアシスタンス機能導入の突破口となる役割も担っています。

ZFLSの研究開発の中心的テーマのひとつは、コンポーネントのネットワーク化です。そして、ボッシュも、戦略目標のひとつとして「コネクテッド・ライフ」を掲げています。

ZFLSは、社内開発したソフトウェアで、コンポーネントを組み合わせた統合システムを創り出しています。その例として、昨年ZFLSはトレーラーを牽引した乗用車を、スマートフォンで後退操作させるソリューションを発表しました。これにより、歩道から素早く安全に駐車などの操作ができるようになりました。このアプリ「スマート トレーラー パーキング」は現在、量産開始に向けて準備が進められています。

さらに、ZFLSは乗用車用アプリの大型トラック版を開発し、試作車を発表しました。ボディが非常に長いトラックにとって、トレーラー2台を牽引することはジャックナイフ現象(急ブレーキや急ハンドルで、運転車両と荷台車両が「くの字」に折れる現象)の2倍の危険性を伴いますが、ZFLSが自社開発したアプリがあれば、安全に後退操作を行うことができます。この「トラック トレーラー パーキング」というアプリを使用するには、トラックがZFLSの最新技術を装備する必要がありますが、その中核要素となるのは、電子インターフェースを備えたサーボツイン電動油圧式ステアリング システムです。

ZFLSは数々の革新技術を市場に送り出してきましたが、同社の成功を支えてきた要因はそれだけではありません。ZFLSの従業員は、品質に対する高い意識を持ち、常に献身的に取り組み、製品に愛着を持っています。彼らの存在こそ、ZF Lenksystemeにとっての最大の成功要因であり、ボッシュが単独の親会社となった後も、そのことに変わりはないでしょう。

皆さま
ZFLSは個別コンポーネントのサプライヤーとして、また完結したシステムのプロバイダーとして、自動車メーカーから一目置かれるパートナーです。こうした顧客との関係は、そのグローバルな事業展開にも表れています。現在ZFLSは、世界で20か所の拠点を有し、主要な自動車市場向けに事業を拡大しています。また、欧米や中国のほか、インド、ブラジル、マレーシアでも生産を進めています。ZFLSは、主要経済の成長や新興国の発展と共に業績を伸ばしています。近年ZFLSは、成長地域へ重点的に投資すると共に、国際化戦略の一環として特に北米とアジアでの投資を強化しています。

ここ数年、ZFLSはマーケット シェアを着実に拡大し、世界の成長市場を中心に売上げを伸ばしてきました。そして現在も、マーケット シェアのさらなる拡大と、アジア市場(特に中国)と北米で収益力のある成長を目指しています。

ZFLSが当社にとりましていかに重要であるかについて、今回の説明でおわかりいただけたことと思います。私たちは、ZFLSを独立した事業部としてボッシュ・グループに迎えたいと考えています。つまり、現在の法的会社形態を変えることはありません。私たちは、ZFLSが当社の自動車機器テクノロジーセクターの重要な一角を担うようになると確信しています。そして、ZFLSの全従業員と取引先をそのまま引き継ぐ所存です。その前に、独占禁止当局の認可を取得する必要があり、2015年始めまでに手続きを完了できるものと考えています。

当社はZFLSと15年以上にわたり、良好な関係を維持してきました。ZFLSがボッシュ・グループの一員となった後も、この関係が続くことにより、ボッシュの未来のモビリティを実現する力を高めることができると確信しています。

報道関係対応窓口:
ロバート・ボッシュGmbH
Udo Rügheimer
電話: +49 711 811-6283

René Ziegler
電話: +49 711 811-7639

ZF Friedrichshafen AG
Andreas Veil
電話: +49 7541 77 7925
Eメール: andreas.veil@zf.com
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。 2013年の従業員数は約281,000人、売上高は461億ユーロを計上しています (注: 会計方針の変更のため、今回公表する2013年のデータと昨年発表した2012年データは、限定的な範囲での比較)。事業は自動車機器テクノロジー、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約360社、世界約50カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。
ボッシュは2013年に約45億ユーロもの金額を研究開発に投資しました。さらに全世界では5,000件以上の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています(1日あたり平均20件の出願数)。私たちは革新的で有益なソリューションを提供し、そのすべての製品とサービスを通して、人々を魅了し、人々の生活の質を向上させることを目的にしています。この方針に基づき、ボッシュは全世界において人と社会に役立つ革新のテクノロジーを提供し続けていきます。それこそが「Invented for life」です。

ボッシュの起源は、1886年に創業者ロバート・ボッシュ(1861~1942)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの財務上の独立性と企業としての自立性を保証するものです。「株主(利益配当)」と「経営(議決権)」が完全に分離した企業形態によって、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができるのです。ロバート・ボッシュGmbHの株式の大半は非営利組織である公益法人「ロバート・ボッシュ財団」(持株比率92%、議決権なし)が保有しています。議決権の大部分は株主の事業機能実行機関である共同経営者会「ロバート・ボッシュ工業信託合資会社」が保有しています。残りの株式と議決権は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

さらに詳しい情報は
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英文)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英文)
twitter.com/BoschPresse ツイッター
を参照してください。

ZFについて:
ZFは、自動車のドライブラインとシャシー技術で世界をけん引するグローバル カンパニーとして、26カ国で活動する122の生産子会社を傘下に擁しています。2013年のグループ売上高は168億ユーロ、従業員は約7万2,600人に上りました。革新的製品を通じて好調な業績を維持するために、ZFは毎年、売上高の約5%(2013年は 8億3,600万ユーロ)を研究開発分野に投じています。ZFは現在、世界の自動車機器サプライヤーの大手10社のひとつに数えられています。
プレス情報の詳細とプレス フォトはこちらでご覧いただけます。www.zf.com

RF00240 | 2014/09/15

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