経営情報

ボッシュがBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbHの保有株をシーメンスから取得

ロバート・ボッシュGmbH取締役会会長フォルクマル・デナーの
2014年9月22日電話記者会見でのスピーチ原稿


本稿は実際の講演内容と異なる場合があります。

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  • 2014/09/22
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プレスリリース

皆さま、

あわただしいご案内にもかかわらず、この電話記者会見にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
昨日、合意文書に双方が署名した直後にプレス リリースでその旨をお知らせしたのに続き、本日はBSH株式の取得計画について皆さまにご報告いたします。

BSHの全株式取得を決定
当社は家電・住宅機器メーカーのBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbHの保有株式をすべて買い取り、出資率を100%に引き上げる予定です。現在の持ち株比率は50%ですが、残る50%の株式を引き取る方向で、合弁パートナーのシーメンスAGと昨日、2014年9月21日に合意が成立しました。この間の討議は常に建設的で、相互の信頼のもとで進められてきました。なお、取得価格は計30億ユーロとなります。

ボッシュとシーメンスがそれぞれの家庭用電化製品事業を統合し、BSHを設立したのは1967年のことでした。以来、私たちは45年以上にわたりパートナーとして共にBSHの事業活動を行ってきました。

振り返ってみれば、シーメンスとの提携は非常に長く、実り多いものでした。
合弁事業は長年にわたり収益力ある成長をもたらしただけでなく、BSHを家庭用電化製品業界をけん引するグローバル リーダー企業に育ててきました。シーメンスは現在、コア事業への経営資源の集中に本格的に取り組んでおり、このたび、ボッシュがBSHの株式を100%取得することで話し合いがまとまりました。この間の討議は常に建設的で、相互信頼のもとで進められてきました。ボッシュの監査役会はすでに今春、この取引を承認しています。

ボッシュの戦略:相乗効果を目指す
今回の株式の取得は、ボッシュの企業戦略に非常によく合致しています。BSHとボッシュは、経営戦略面だけでなく、技術面でも性格的に非常によく似ているためです。
ボッシュ同様、BSHは長期的展望に立ち、技術革新に向けてまい進し、グローバル プレゼンスの強化を進め、企業の社会的責任を重視しています。
さらに、BSHはボッシュがコーポレートスローガンとして掲げる「Invented for life」に大変ふさわしい企業です。BSHはスマートなテクノロジーに力を入れ、利便性と実用性を実現し、日々の生活をより楽しく、快適なものにする製品とサービスを世界中の人々に提供しながら、優れた製品を通じて資源の節約にも貢献したいと考えています。

BSHとボッシュは技術的にも、センサー、エレクトロニクス、モノとサービスのインターネット化の分野など、将来性ある成長分野でより密に協力することができると考えています。

スマート ホーム:将来性の大きな市場
未来の住宅はスマート化が進み、家庭用電化製品、暖房システム、セキュリティー システムなどが相互に接続できる時代が訪れます。また、スマートフォンやタブレットのようなモバイル端末を使って、オーブンやセントラル ヒーティング システムなどを一括でモニタリング・制御できるようになります。そのひとつの例が、最近開催されたIFA見本市でBSHが公開した新型オーブンです。この新製品は、ボッシュのセンサー分野における技術知識とBSHのノウハウのコンビネーションから生まれました。このオーブンでは、時代の最先端を行くセンサー技術(自動車技術で使われているラムダ センサーを応用したもの)が、パン生地の水分を常時測定し、調理プロセスを自動的に調節します。さらに、「ホーム コネクト」アプリで遠隔操作できるウェブ対応のオーブンもあります。

スマートな家庭用電化製品は、スマート ホームに欠かせないコンポーネントです。スマート ホームでこうしたコンポーネントを使用すれば、エネルギーの効率的利用を実現できるほか、利便性も向上します。人口の高齢化を踏まえると、これからの家庭用電化製品では、いかに簡単に操作できるかが非常に重要になってきます。そのため、将来の電化製品は機能的に高度化する一方で、これまで以上に使いやすいものとなります。また、デジタル時代の昨今の若者世代にとって、ネットワーク化された便利なソリューションは当たり前の存在となっています。彼らはスマートフォンやタブレットで自宅の家庭用電化製品を管理し、革新的な技術ソリューションで住まいをより快適なものにしたいと望んでいます。

スマート ホームのコンセプトは異なるメーカ―の電化製品をインテリジェントに相互作用させることで、そのメリットと付加価値が真の意義を発揮します。
2014年末から、BSHはアプリを使用した新しい ソリューションを提供します。「ホーム コネクト」と名付けられたこのアプリを使えば、ユーザーはメーカー/ブランドが異なる家庭用電化製品を手元のスマートフォンやタブレットで操作できるようになります。直観的に操作できるユーザー フレンドリーなこのソリューションは、電化製品の操作のみにとどまらず、交換備品や付属品の注文などのサービスにも利用できます。

この「ホーム コネクト」は、オープン プラットフォームとして設計されています。ドイツでは全世帯のおよそ90%が、複数のメーカーの電化製品を使用しているため、スマート ホーム ソリューションのメリットをユーザーに存分に体験していただくためには、オープン プラットフォーム仕様であることが絶対の条件となります。そこで、ボッシュはABBやCisco、その他のパートナーと提携し、住宅内にある各種メーカーの家電製品の相互接続に対応した標準的なオープン ソフトウェアの開発に取り組んでいます。またそれらには、家庭用電化製品だけでなく、セキュリティー システムや暖房システムも視野に入れています。

ボッシュの戦略:売上げ構成の変革
BSHの株を100%取得すると、消費財セクターはボッシュの売上高のほぼ4分の1を占めることになります。ZF Lenksysteme GmbHとBSHの両方を考慮すると、連結売上高に占める自動車機器テクノロジー以外の事業セクターが占める割合は現在の32%から40%に上昇します。その結果、売上高の半分を自動車機器テクノロジー以外の事業で確保するというボッシュの目標に一歩近づくだけでなく、ボッシュ・グループ内でビジネスにおけるチャンスとリスクのさらなる分散化を実現できます。また、消費財市場は、自動車や産業機器市場と比べ、景気変動の影響を受けにくいという特徴があります。

BSHの長期的発展を支援
ボッシュによる株式取得が実現すると、BSHは長期的展望にたった強力な親会社を得ることになります。また、ボッシュは信頼できるパートナーとして、今後のBSHの戦略的開発を支援していくつもりです。
例えば、BSHはグローバルな規模でさらなる成長と、地域におけるプレゼンスのいっそうの強化を実現しようとしています。今日すでに、BSHは家庭用電化製品のマーケット リーダーですが、欧州でだけでなく、グローバルにおいて、リーダーとしての地位を確立しようとしています。
さらに、BSHは10年後をめどに、売上げの倍増を目指しています。この目標を達成するために、BSHは研究開発とブランド力強化に向けて投資を増額しています。
BSHのブランド イメージにとっても、ボッシュによる株式の取得は、事業の継続性に対する私たちの信認の現れとして、好感をもって受け入れられることでしょう。現在、BSHはボッシュとシーメンス、そしてそれ以外のブランドの下で製品を提供していますが、ボッシュの所有下に入った後も、「Siemens」ブランドの家庭用電化製品を継続的に製造します。なお、これについてはシーメンスとの間で合意しています。

次のステップ – BSHの従業員に未来への期待を
次のステップは、M&A監督機関の承認を得ることです。
2015年上半期中には、株式取得手続きを完了できると私たちは見込んでいます。

皆さま、
BSHは私たちの会社に、ボッシュ・グループの戦略に、そして私たちのコーポレートスローガンである「Invented for life」に大変ふさわしい企業です。私たちの戦略目標は、ネットワーク化された社会のためのソリューションを生み出すことであり、そのためには、スマート ホームとそれにふさわしいスマートな家庭用電化製品が欠かせません。そしてボッシュは、グループの一翼を担うBSHに対し、これまで通り信頼できるパートナーとして接し、その発展を支援していきたいと考えています。また、ボッシュはBSHの従業員が新たに未来への期待をいだくことができるよう誠意を尽くす所存です。

RF00241 | 2014/09/22

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