経営情報

「生産システムのネットワーク化が新たな標準に」
ボッシュがイノベーションクラスター「コネクテッドインダストリー」でIndustry 4.0関連の専門知識を共有
革新的なソリューションで顧客にメリットを提供

  • 包括的な学際協力
  • 生産現場への導入が進む柔軟な多品種生産ライン
  • リードサプライヤーとリードユーザーの立場を兼ねるボッシュ
  • 高コスト拠点であるドイツでも競争力を確保
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  • 2015/03/20
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プレスリリース

シュトゥットガルト – ボッシュは新しいイノベーションクラスターである「コネクテッドインダストリー」において、特に製造のネットワーク化に力を入れて取り組んでいます。ボッシュ取締役会メンバーのヴェルナー・シュトルトはこう述べています。「ボッシュは、このイノベーションクラスターでIndustry 4.0関連の専門的な経験を積み重ねています。この経験をベースに、ボッシュは顧客だけでなく、グループの15の事業部に対しても、Industry 4.0の導入に向けて迅速かつ柔軟に対処できるよう支援していきたいと考えています。『Industry 4.0』は産業拠点であるドイツにとって、競争力を強化していくための大きなターニングポイントとなる可能性があり、戦略上極めて重要な意味を持っています」。この生産システムのネットワーク化に関して、ボッシュはリードサプライヤーであると同時に、リードユーザーでもあります。

コネクテッドワールドのための新しい事業アイデア
現在進行中の「Industry 4.0@Bosch」プロジェクトをベースに、このイノベーションクラスターには約100人の従業員が携わっています。ボッシュは今後、センサーやソフトウェアのノウハウと製造に関する専門知識をさらに融合させ、新たなビジネスモデルを開発していきたいと考えており、この目標に向け、ボッシュのエキスパートたちをつなげるネットワークの構築を進めています。すでに現在、ボッシュの数多くの拠点で専門家チームが結成され、100件以上のパイロットプロジェクトが進められており、2015年末までにイノベーションクラスターに関わる従業員数は約200人に達すると予想されています。ボッシュはこの分野横断的なイノベーションクラスターにおいて、コネクテッドワールドに向けたさまざまな新しい事業アイデアを生み出し続けているほか、コネクテッドビルティング、コネクテッドモビリティ、コネクテッドエネルギーといった分野でも各クラスターを形成しています。

デュアル戦略:リードプロバイダー兼リードユーザーとして尽力
ボッシュは、生産システムのネットワーク化のためにハードウェアとソフトウェアを提供しているだけでなく、メーカーとしてIndustry 4.0のユーザーでもあります。つまりボッシュは、複雑な構造をもつ包装機械の製造や、数百万個におよぶ自動車部品の製造をもとに広範な製造ノウハウを有しているほか、ボッシュでソフトウェア/システムプロバイダーの役割を担うBosch Software Innovationsのソフトウェアに関するノウハウを活用することができます。また、ボッシュは長期にわたり組み込みソフトウェアについても専門知識を深めてきました。このように、ボッシュは他の企業に先駆けて、生産システムのネットワーク化に向けた体制強化を進めています。

APAS:防護壁なしで協働できるシステム
新しいイノベーションクラスターを統括しているのは、ボッシュのエンジニアとしてドイツ国内外の工場長を歴任し、特殊機械のエンジニアリングを統括したこともあるシュテファン・アスマンです。彼の指揮の下ですでに数多くのIndustry 4.0ソリューションの産業化が進められていますが、そうしたソリューションのひとつに、自動生産アシスタントシステム「APAS」があります。この「ロボットアーム」は、防護壁を使用せずに生産ラインで作業員と協働できる初のアシスタンスシステムで、こうしたタイプのシステムはこれまでありませんでした。なお、アスマンは、ボッシュ取締役メンバーとして生産調整とIndustry 4.0全般を担当するヴェルナー・シュトルトの直属でプロジェクトを指揮しています。

生産性が大きく向上
アスマンは、生産プロセスのネットワーク化を通じて、生産性を最大30%引き上げることができると見込んでいます。「Industry 4.0を導入すれば、生産コストの高いドイツ国内においても、競争力を維持することができます。今後はこうした生産システムのネットワーク化が新たな標準となっていくと思われます。この傾向は今年のCeBITでもはっきり感じられましたが、ハノーバーで開かれる見本市でもそれを改めて確認できるはずです。そして、これが今後数年にわたり大きな関心を集めることになるのは確実でしょう」。

ユーザーを重視
アスマンはこう説明します。「ボッシュは生産システムのネットワーク化に向けた新しいソリューションに取り組んでおり、ドイツ国内外の拠点にもすでに導入が進み、社内だけでなく、外部の顧客にも私たちが開発したさまざまなソリューションを提供しています。また、顧客が産業オートメーションを通じて自社のプロジェクトの効率化を図れるよう、各種ソフトウェアや駆動・制御関連技術も提供しています。こうした製品ラインナップ自体が、コネクテッドインダストリーのリードプロバイダーであり、リードユーザーでもある強みを活かし、顧客の側に立つことのできるボッシュの専門性を示すものとなっています」。ただ、考慮すべきなのは技術革新だけではないとアスマンは考えています。「Industry 4.0を成功させるには、技術や製品より、むしろユーザーやユーザーの要求に重きを置いたコネクテッドソリューションが重要になってくるでしょう」。

国際的な協力体制を構築
生産プロセスのネットワーク化に求められる基準を満たすために、ボッシュはドイツ国内外のパートナー各社と緊密な協力関係を構築しています。その一例となるのが、テックマヒンドラ社、シスコ社と協力して進めているプロジェクトで、ボッシュはこのパートナー企業2社とともに、インダストリアル インターネット コンソーシアムの一環として、産業用ツールのネットワーク化を推進しています。この協力体制から生まれた初の成果が、作業現場で極めて高精度に位置決めできるコードレスナットランナー「NEXO」です。このナットランナーは、位置情報をもとにそれぞれのタスクに合わせた正確なトルクを自動的に選択し、ボルトを正しいトルクで安全に締め付けることができます。また、こうした設定を自動的にデータ化することで、高い製品品質を維持したり、その品質の試験に役立てることもできるようになります。そのほかに考えられるアプリケーションとしては、エンジンや航空機の保守・組み立てなどがあります。

ひとつのラインで200種類のモジュールに対応
ボッシュはすでに、最小注文数の制限を設けずに極めて柔軟に約200種類の油圧モジュールを生産できる「多品種生産ライン」をホンブルクに立ち上げています。この多様性を実現できるのは、ラインの9つのステーションが互いにスマートネットワークで接続されているおかげです。ワークピースに取り付けたRFIDチップを利用し、ステーション自体が各製品に必要な組み立て方法や作業工程を認識することで、小ロットでも効率的に生産できるようになりました。モジュールの中には他と比べて必要頻度が高いものとそうでないものがあるため、この方式が大きな意味をもっています。この多品種生産ラインでは、複数の異なるモジュールを同時に生産できるほか、作業計画を自動的に選択してモニター上に画像や動画で表示し、従業員の習熟レベルや母国語に応じてカスタマイズできるため、従業員は作業に関して自分に合った最適なサポートを得ることができます。ラインでは、2,000種類の中から必要なときに必要なコンポーネントが自動的に供給され、200種類のさまざまな油圧モジュールが組み立てられます。これらのモジュールは、荷台を傾ける、プラウを持ち上げるといった動作を行うために、トラックやトラクターの油圧装置を制御します。この多品種生産ラインは2014年12月末に、ROI Management Consulting AGとの協賛で専門誌「Produktion」が主催する「Industry 4.0」賞を受賞しました。同賞では、ボッシュが導入したIndustry 4.0に関して、分散型インテリジェンス、高速接続、リアルタイムのコンテキスト統合、タスクの自律性といった主要な要素が特に高く評価されました。

Industry 4.0の背景
Industry 4.0では、ワークピースはインテリジェントに処理されます。バーコード、RFIDチップやインターネットに対応したセンサーをワークピースに組み込み、部分的、または完全に自動化した情報収集・伝送機能を通じて、現実世界の仮想コピーを作り上げることができます。また、ソフトウェアプログラム、機械部品や電子部品のネットワークはインターネットを介して世界中で通信できるため、世界各地の生産拠点間、さらには企業の枠を超えた一定の協力・調整も可能になります。ただ、新しい事業者モデルの分野など、ビジネスモデルには抜本的な変化が求められます。将来的には、製造機械のメーカーが機械の所有権を保持するようになることも考えられ、機械そのものを販売するより、加工したワーク数や運転時間を顧客に提供するかたちをとることが多くなっていくかもしれません。このように、利益が見込める新しいビジネスモデルの開発は無限の可能性を実際にもたらしてくれることになるでしょう。

Industry 4.0に関するインタラクティブな情報画像(ドイツ語):
全体の流れ: http://bit.ly/1CvVSxN
ダウンロード: http://bit.ly/1xy76Ky


このプレスリリースは2015年3月20日に Robert Bosch GmbH より発行されました。
原文をご覧ください。
世界のボッシュ・グループ概要
ボッシュ・グループは、グローバル規模で革新のテクノロジーとサービスを提供するリーディング・カンパニーです。2014年の従業員数は約360,000人(2015年4月1日現在)、売上高は490億ユーロ*を計上しています。事業はモビリティ ソリューションズ、産業機器テクノロジー、消費財、エネルギー・建築関連テクノロジーの4事業セクター体制で運営しています。ボッシュ・グループは、ロバート・ボッシュGmbHとその子会社約440社、世界約60カ国にあるドイツ国外の現地法人で構成されており、販売、サービス代理店のネットワークを加 えると、世界の約150カ国で事業展開しています。この開発、製造、販売のグローバル・ネットワークが、ボッシュのさらなる成長の基盤です。2014年に ボッシュは全世界で約4,600件の国際特許の基礎特許(第一国出願)を出願しています。私たちボッシュ・グループはコネクテッドライフに向けたイノベーションの提供を戦略的目標に定め、革新的で人々を魅了する全製品とサービスを通じ、人々の生活の質を向上します。つまりボッシュはコーポレートスローガンである「Invented for life」-人と社会に役立つ革新のテクノロジーを生み出していきます。

ボッシュの起源は、1886年にロバート・ボッシュ(1861~1942年)がシュトゥットガルトに設立した「精密機械と電気技術作業場」に遡ります。ロバート・ボッシュGmbHの独自の株主構造は、ボッシュ・グループの企業としての自立性を保証するものであり、ボッシュは長期的な視野に立った経営を行い、将来の成長を確保する重要な先行投資を積極的に行うことができます。ロバート・ボッシュGmbHの株式資本の92%は慈善団体であるロバート・ボッシュ財団が保有しています。議決権の大半はロバート・ボッシュ工業信託合資会社が保有し、株主の事業機能を担っており、残りの株式は創業家であるボッシュ家とロバート・ボッシュGmbHが保有しています。

*公表された2014年の売上高には、現在では完全子会社化されたかつての折半出資の合弁会社であるBSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH(現在はBSH Hausgeräte GmbHに社名変更)およびZF Lenksysteme GmbH(現在はRobert Bosch Automotive Steering GmbHに社名変更)は含まれていません。

さらに詳しい情報は 以下を参照してください。
www.bosch.com ボッシュ・グローバル・ウェブサイト(英語)
www.bosch-press.com ボッシュ・メディア・サービス(英語)
https://twitter.com/BoschPresse ボッシュ・メディア 公式ツイッター(ドイツ語)
www.bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式ウェブサイト(日本語)
https://twitter.com/Boschjapan ボッシュ・ジャパン 公式ツイッター(日本語)
https://www.facebook.com/bosch.co.jp ボッシュ・ジャパン 公式フェイスブック (日本語)
https://www.youtube.com/boschjp ボッシュ・ジャパン 公式YouTube(日本語)

PI8863 | 2015/03/20

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Thilo Resenhoeft

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